50代から始める知的生活術~「人生二毛作の生き方」~ (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479305200

作品紹介・あらすじ

186万部突破『思考の整理学』著者、最新刊!91歳にして気力みなぎる「知の巨人」が実践してきた、50代以降の人生を楽しむ知恵とは?40代になったら、「将来の仕事」を考える。賞味期限切れの友情は捨てる。思考を磨く「知的読書法」。いつまでも若々しく、いきいきと毎日を過ごす方法。

感想・レビュー・書評

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  • もう年齢でバカにしたり、尊敬したりすまい。年齢は関係が弱い。
    大事なのは自覚と思考だ。

    外山滋比古さんの本はつど嘆息することが多い。
    もう10冊ほど読んでいるので、繰り返し語られている考え方、エピソードはあるものの、焼き直しは一冊もありません。
    全て掲載するタイミングや相手が違うのだから当たり前かもしれませんが、その本ごとに伝えたいメッセージが明確です。

    本作では、特にサラリーマンの燃え尽き症候群に触れ、40代、50代からの生き方、考え方を短いコラム仕立てで教えてくれます。

    彼の著作、「ちょっとした勉強のコツ」でも感じたことがあります。
    彼は全人的。五感を使った生活を愛しているということです。

    知的生活術と聞けば、読書や勉強、哲学に昼夜人生を捧げるようなイメージを思わず持ってしまいます。

    そうではない。彼が勧めるのは、場合によると、真逆の生き方を示します。

    無理に知識を詰め込むのではなく、忘れることも大切。
    知識を増やすのではたく、思考を増やすのだ。
    書斎の肥やしになるのではなく、毎日外に出ろ。

    知的とは、学徒に戻れという意味ではない。主体的に日々の生活を過ごすことである。
    相も変わらず私の思い込みを解きほぐしてくれます。
    50才になる前に読んで幸運でした。

    学ぶ時間を作るために、睡眠を削る。
    食事は全て外食。掃除はお掃除ロボにお任せ。昨年故人となった彼が聞いたら、もう一冊本を書いてくれるに違いありません。

    楽をすると心が鈍る。安易と便利は違う。

    とは、私が愛読する漫画のセリフです。
    安易に頼り、全人的な私が小さくならないよう心がけたいものです。

  • 昨年(2020年)に亡くなられた外山滋比古 先生の著書。
    ご自身のこれまでの歩みを振りながら、どの年代にどのような姿勢・考え方で目の前の物事に向き合うべきかについて記されています。
    サブタイトルにも記されている、50代からの人生二毛作。
    この手の本はこれまでも何冊か読ませていただいていますが、これまでで一番私のスイートスポットに入った本でした。
    さすが、ベストセラー「思考の整理学」の外山先生。文句なしの星5つ。 付箋は18枚付きました。

  • 読了。Life shiftと似てる部分もあって、長生き時代に備えるというテーマではたどり着く結論は似てくるものなのかも。

  • 肩ひじ張ってないので、とても読みやすい。著作の実経験を伴うものなので、説得力もある。50を過ぎての生き方について、自分のこれからの人生設計へのアドバイスともなった。

    著者の職業が大学教師であり、企業サラリーマンのライフスタイルとは異なるな〜と感じる部分もあるが、まあ、それは自分の中である程度咀嚼すれは良い訳で…

  • 忘れることの大切さ、人生二毛作が大事。

  • 示唆に富む言葉ばかりだ。
    ダイレクトに響くメッセージがたくさんあった。
    ■人生の二毛作は自分の足で歩くことから
    ■男子、厨房に入るべし
    ■賞味期限切れの友情、淡い交わり
    ■自分で考える 真似はしない
    ■Habit is second nature
    ■過去は忘却し、前向きに生きる
    ■欲を捨てる

  • 新しい気付きなどないがとても読みやすいエッセイ
    91歳でこれだけの文が書けるのが羨ましく目標にしたい

  • 人生は二毛作
    定年まで寄りかかっても定年後の世界がある
    依存的にすごさない
    ギブとテイクは与えられることに感謝
    目標に向かって走り続けること

  • 寿命が延びて老い先長い人生をよりよく生きる為に参考にしようと思う。

  • ハウツーものはワンパターンで押し付け感があり苦手と思い、なるべく避けてはいるが今回手にした本書も想像の域を出ないものではあります。まさにベータ読みです。ただ深層意識に植え付ける正しい認識の醸成という意味では何らかの役に立っていることを願いたい。
    人生ての二毛作は確かに納得するところではあるが、現代人はなかなか取り組みにくい。けれども会社人生をら歩みながらもどこかにチャンスがないか考えながら生活しているなら巡り会えるかもしれないですね。
    物欲は捨てることができそうですが根本の欲は捨てきれないと感じますが、その欲を原動力にできるとも考えます。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『ワイド新版 思考の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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