- 大和書房 (2016年2月10日発売)
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感想 : 169件
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784479305804
みんなの感想まとめ
日常の謎を料理を通じて解き明かす物語が展開されます。東京の武蔵野にある『菜の花食堂』の店主、靖子先生と助手の優希が、料理教室を訪れる生徒たちの悩みや困りごとを解決する短篇連作です。靖子先生は、料理の腕...
感想・レビュー・書評
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『東京郊外の、武蔵野と呼ばれる一画』の『坂下の、びっしり立ち並んだ住宅の間』の『細い街道沿いにある』<菜の花食堂>。
『地元の野菜をふんだんに使ったランチが売り』の店で、かつではディナーもやっていたようだが店主の靖子先生が『体力的な衰えを理由に止めてから』『定休日を利用した料理教室が開かれるようになった』、その下河辺(しもこうべ)靖子先生が探偵役で料理教室の助手・館林優希が助手役。
杉田比呂美さんのカバーイラストと言い、還暦の探偵役と言い、少し世代は若いが吉沢南央さんの草さんシリーズをイメージしてしまうが、靖子先生は草さんと違って押しつけがましさがないのが良い(あちらは草さんのキャラあっての押しつけがましさなのだが)。
他人のプライベートや心の中に踏み込むことはタイミングもやり方も難しいし、その後の生徒との関係を考えれば、優希のようにそもそも踏み込んでいいものかどうかを考えてしまう。
靖子先生は基本的に生徒の村田が好きなうわさ話には加わらないし、本人に頼まれてなぞ解きをするときもいそいそという感じはない。
だが、いざなぞ解きとなると鮮やか。
恋人に作った料理が気に入られなかったのは何故か、妻が作ってくれた茄子の揚げびたしは他のレシピと何が違うのか、買ってきたばかりのケーキはなぜ酸っぱかったのか、息子が灰汁が残ったまま小豆を煮ていたのは何故か…。料理を元にその人の想いをくみ取り、その先に向かう一歩まで後押ししていく。
優希と同じ目線と推理力しかない私は靖子先生の洞察力に恐れ入るしかないが、その靖子先生もまた辛いものを抱えていた。だからこそ追いつめられていた優希を救うことが出来たのだろう。
優希が職場を辞めた理由はあまりに理不尽だが、こういう人はどこにでもいるし、結局は靖子先生の言うように『関わらないのが一番』というほかないのだろう。関わらない状況になれた優希は良かった。
一見面倒だったり取っつきにくそうだったり、逆にスマートで何でも上手くやって来たような人でも、その人なりに抱えているものはいろいろあるんだなと思える。靖子先生同様に。
最後になって靖子先生にも優希にも転機になりそうな出来事が。これは記憶が薄れないうちに続きを読まねば。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日常の謎のお仕事ミステリーですね。
東京の武蔵野の住宅街の一画、昔ながらの細い街道沿いに、ふつうの住宅を改装して、小さな庭と、テラスのある昭和モダンな木造家屋が印象的なお店『菜の花食堂』がある。
定休日に『料理教室』を開いている。
物語は、『菜の花食堂』の店主靖子先生と、助手の優希さん、そして『料理教室』にやって来る生徒たちで紡ぎ出されます。
六話の短篇連作です。
もちろん『菜の花食堂』の『料理教室』ですから、グルメ満載、レシピが嬉しいですね。
『菜の花食堂事件簿』はシリーズになっています。
一作目は『料理教室』が主体に構成されていて、生徒たちの持ち込んでくる謎を、靖子先生が鮮やかに解き明かします。
成長物語、お仕事物語、人情、恋愛、武蔵野の生活のなかの人びとの生活を描きながら朗らかに綴られています。
靖子先生ののんびりとしながらも、意思の強い毅然とした謎解きは『ミス・マープル』を連想させます。
優希さんの抱える悩みや、希望も共感を持ちながら成長物語を読ませます。
読んでいて、楽しくなる物語ですね。 -
菜の花食堂のオーナーである下河辺靖子は、定休日に月2回料理教室をしている。
優希は、料理教室の助手としてオーナーのお手伝いをしている。
なぜ優希がここへ通うことになったかの経緯も含め、オーナーが、料理教室の生徒さんたちの困りごとを解決する物語。
メインの料理や食材とともに6話の短篇。
オーナーである靖子先生は、素朴で家庭的な料理の腕前も凄いのだが、料理教室に通う人たちの悩みや困りごとを瞬時に理解して、的確なアドバイスをする。
料理だけでなく心まで癒やしてくれる。
物語自体は、悩みを解決するのがメインなので詳しい料理のレシピが無いのが残念。 -
’25年1月27日、AmazonAudibleで、聴き終えました。碧野圭さんの小説、2作目です。
ゆっくりまったり、楽しんで聴きました。
基本的に、「レイアウトは~」と、同タイプかなぁ、なんて感じました。
以前聴いてた「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズと、同タイプ。安心して聴けて…聴き終わったら、少し穏やかな人間になれたかな?と思えて…そんな感じでした。
僕にとっては良い小説、です\(ϋ)/ -
母からのオススメ。さらっと読めて楽しい。女性の意地悪や嫉妬のセリフは、私はちょっと嫌になるけれど。ナレーターさんが上手すぎるのかしら。全体的には、明るい感じで、軽くて、ほっこりします。日常にある、小さな謎解きを楽しめます。
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料理教室のミステリー程ではないがちょっとした謎解き。靖子先生のほっこりした優しい雰囲気には凄く癒されました。靖子先生のバックボーンが最後の最後で少し出て来て何となく分かって良かった。
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2016年2月だいわ文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。はちみつはささやく、茄子は覚えている、ケーキに罪はない 、小豆は知っている、ゴボウは主張する、チョコレートの願い、の6つの連作短編。離職して料理教室のアシスタントを務める優希さん目線で描かれる日常の謎解きがそれなりに楽しい。次作に進もうかどうしようか迷ったが、最終話で優希さんのマネージャー的な役割の話が出てきて、気になるので読み進めることにします。
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シリーズ第一弾。
菜の花食堂の料理教室を舞台に描かれる、連作6話。
作品紹介では“ミステリー”と書かれていますが、剣吞な事件が起こるわけではなく、日常の謎やお悩みを食堂のオーナーで料理教室の先生をしている、下河辺靖子先生が鋭い洞察力で解明していく、という内容です。
全体的な雰囲気は温かな感じではあるのですが、ちょいちょい人の醜い部分にも触れていて、本書の主人公で、料理教室の助手をしている優希が前に勤めていた会社で受けた嫌がらせの話(第三話「ケーキに罪はない」)とか、リアルにしんどいです。
当の靖子先生の背景は謎のヴェールに包まれていて、第六話「チョコレートの願い」でフランスに娘さんがいるらしい事が判明し、その娘さんからの謎のメッセージを受けて、慌ただしくフランスへ旅立ったところでこの巻は終わります。
読みやすいですし、料理の描写も楽しめるので、次の巻も読んでみる所存です。 -
(あらすじ引用)
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」
菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。
オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方……?
イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?
美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?
小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!
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お野菜を一つテーマに選んで作る料理教室。
この本を読んで、町にあるJAの素晴らしさが分かりました(笑)新鮮な野菜を使った料理はどれも美味しそうで、私も自分のために作って食べたいと思いました。
今日は朝の開店と同時にJAで、
この本に出てくるような丸っこい茄子を買いました。
今日は茄子の煮浸しにします -
お料理教室の先生が鋭い観察力を持っていて、生徒さんの悩みを解決していく。
主人公の行動や考え方には少し引っかかったけど、
さらっと読みやすい。 -
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読んでて美味しそう、かつ無茶苦茶な謎の出方のない日常が良かった。
心がささくれたときに読むと、途中のトラブルに感傷的になりそう…。 -
書店ガールの著者のシリーズを、別のだいわ文庫の書籍で知って読んでみたいと思った。
食堂で助手を務める優希と食堂主で料理教室の先生でもある靖子先生。日常の謎をふっと靖子先生が紐解いていくところがいい。 -
「菜の花食堂」で月に2回開かれる、季節の食材を使った料理教室。教えてくれるのは、オーナーシェフの靖子先生。
「私」は、不規則な食生活で体調を崩したところを靖子先生に助けられ、今はアシスタントを務めながら料理を教わっているところ。
教室の常連さんたちにも、それぞれにちょっとした事情があるようで…
ささやかな、事件未満、謎未満のちょっとした行き違いやすれ違いを、靖子先生の洞察力でするりとほどく、連作短編集。
お仕事小説まではいかず、ミステリまでもいかず、何かを熱く伝えてくるまで強いものはなく…な読みごこち。
これはこれで悪くはないけれど、星3つはつけすぎかなぁ、2つでは辛すぎるか…あれれ?
何か、ふわっとしてる事を許してもらいたい気分には、フィットするかも。 -
地元の野菜をふんだんに使ったランチが評判の、武蔵野にある、昭和モダンな木造家屋、『菜の花食堂』
オーナーの下河辺靖子先生は、定休日を利用して、月二回、料理教室を開いている。
腹ペコで倒れ掛かっていたところを先生に助けられた私・館林優希は、助手を務める。
料理教室は定員8名。
生徒さんたちの身に起きる、小さな悩みや困りごとを靖子先生が解いていくのだが、先生は、謎解きを楽しむという感じではない。
困っているから力になってあげたい…と思っていろいろ考えるうちに、気づいてしまうのだ。
それは、先生の人生経験と、人間を見る確かな目、そして身の回りへの観察眼から来るのだが、他人の事情を知ってしまうことを、先生はちょっと悲しく思っているのかもしれない。
でも、最後はいつものふんわりした笑顔に戻って、優希を安心させてくれる。
なによりも、先生のレシピは美味しくて、舌にも体にも優しい。
『はちみつはささやく』
和泉香奈(いずみかな)さん24歳。自宅でピアノを教えているお嬢さん。
料理の腕もたしかだが、教室をやめると言い出す。
隠し事をする男は信用できるのか?
自分の夢にも正直に。
『茄子は覚えている』
料理教室には珍しい男性の生徒、杉本春樹(すぎもとはるき)さん。
定年後、料理を習い始める。
妻が作ってくれた茄子の揚げ浸しが忘れられないというが…
『ケーキに罪はない』
優希は、仕事の帰りに、以前の会社で一番苦手だった同僚に再会する。
彼女が優希の「今」を詮索し、踏み込んでこようとすることに動揺する。
先生の優しくも毅然としたはからい。
『小豆は知っている』
50代主婦の村田佐知子(むらたさちこ)さんは、詮索好きでおしゃべり好き。
そして、助手か主のように教室を仕切るのが、優希には煙たい。
しかし、村田さんにも意外な秘密があった。
『ゴボウは主張する』
若い主婦3人のグループ。
子供のいない八木千尋(やぎちひろ)さん、八木さんの大学時代の友人大澤小百合(おおさわさゆり)さん、大澤さんの「ママ友」の前田桃子(まえだももこ)さん。
八木さんは少し立場が心もとない。
そして、あとの二人は少し心ない。
『チョコレートの願い』
優希は、先生のことを何も知らない。
根掘り葉掘り聞き出すのははばかられるし、先生はいつもゆったりして、しかし謎めいている。
ある日、フランスから赤い帽子が届いて…
最後に料理教室の有志が協力する出来事と、優希の成長がうれしい。
続きが気になります。 -
レストランと料理教室を営む靖子先生が、日常に潜む謎をとく連作短編集。
人のささやかな行動から謎をとき、相手の立場に立って話をして行く靖子先生はかっこいい。
助手を務める優希さんも、自分はどうしたらよいのか迷いながらも、前に進んでいこうとする姿が読んでいて気持ちが良い。
出てくるお料理がどれもとてもおいしそう。
日常ミステリの結末は、ビターなものやほっこりするもの…様々だけど、読後感もよくて、前向きになれる。
続きが気になる。 -
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。
少し簡単な感じはしたけれど、
すらすらと読めて面白かった。
難しい本や、重たい内容の本を読んだ後の
ちょっとした息抜きに読むのにいいかもしれない。
ラストは靖子先生の話で終わるのだけど、
その後がどうなったか気になる! -
これは、ブクログで見つけたのでしょうか?
図書館のサイトでしょうか?
このシリーズの最新作を見て、図書館にリクエスト。
料理の出てくる小説は、大好きです。
料理…美味しい物が大好きだからかな。
菜の花食堂を営む下河辺靖子先生は、月に2回、食堂の定休日に、料理教室をしています。定員は8人、簡単で実用的な料理を教えてくれるので評判が良い。
主人公の館林優希は、不動産屋を退職し、お腹を空かせていた時に、靖子先生に出会い、ご飯をご馳走になって、料理教室の助手に誘われた。その後、派遣社員をしながら、助手を続けている。
◾️はちみつはささやく
教室の生徒さんの独身の香奈さんの婚約者との悩みを解決。
◾️茄子は覚えている
教室の生徒、唯一の男性、杉本春樹さんの再婚すべきかどうかの悩みを解決。
◾️ケーキに罪はない
館林優希が、不動産屋を辞めるきっかけとなった事件の全容を、靖子先生が推理する。
◾️小豆は知っている
生徒でありながら、もう1人の助手のような五十代の村田佐知子の悩みは、息子さんのこと。これも、見事に推理。
◾️ゴボウは主張する
ママ友2人と、その大学の友達の八木さん…
お子さんの隠し事を解決かな。
◾️チョコレートの願い
靖子先生自身の過去が明らかになり…
優希が、先生の助けをする事に…
その展開から、次の号を予感させます。
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菜の花食堂で開かれている料理教室に通う人々に関わるほっこりミステリー。
料理教室で作る料理はどれも美味しそうで読んでいると自分でも作ってみたくなりました。
靖子先生のキャラクターが素敵で、こんな先生に料理を教わってみたいと思いました。
シリーズものなのでまた読みたいです。 -
美味しい料理と毎日の中で起こる小さな事件
こんなお料理教室が近くにあったら私も通いたい!
著者プロフィール
碧野圭の作品
