老いのシンプルひとり暮らし (だいわ文庫 A 210-2)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 62
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479306085

作品紹介・あらすじ

六〇歳からのひとり暮らしを心豊かに過ごすためのコツが満載。自分のペースで暮らせるって、気持ちいい!

感想・レビュー・書評

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  • 私の腸活宣言の背景には、終活プランを曲がりなりにも立ててみた帰結でもあった。もちろん健康だけでは、悔いない人生には行きつかない。よって本書の生活全般を見直す目次と「60歳からのひとり暮らしを心豊かに過ごすためのコツが満載」という煽り文句に惹かれて、暇つぶし用に買った本である。

    読んでみて知ったのだけど、阿部詢子さんは101歳で現役のまま大往生した吉沢久子さん(『101歳。ひとり暮らしの心得』)のお弟子筋に当たる人だった。吉沢さんの言葉には共感しまくりだったんだけど、執筆時63歳だった阿部さんの言葉にはついていけないことが多かった。理由はハッキリしている。阿部さんはひとり暮らしのある種の典型、かなり几帳面な性格だったのである。「片付けられない」典型の私とは正反対。しかも、この年で持病を持っていないというラッキーな人でもある。

    それに、仕事を週3日に減らした時に、財政的な準備は「持ち家のマンション、貯蓄3千万円」が必要と書いていた。東京暮らしを考慮しても、普通人の感覚ではない。結果、残念な本だった。でも暇つぶし用だから、それで良いんです。

    少しでも取り入れ出来そうなところがあれば◯でしょう。以下、羅列します。

    ・スーパーでの買い物。レジで予算オーバーしていたら、「これいりません」とその場で返す。誰に遠慮することはないし、見栄をはってもトクはない。
    ・近所で伐採していた楠木をもらい、自分で小さく切って防虫剤代わりに、クローゼットの引き出しの中に入れている。←ネットで検索してみたらホントに効果ありだった!
    ・使わない服は、殆どはリサイクルも受け取ってくれない。よってハサミを入れて一度きりの雑巾にして決心が揺るがないものにする。
    ・菜の花の辛子和え‥‥ゆでて辛子醤油で和えただけ
    ・白菜とベーコンの重ね蒸し‥‥鍋に二つ交互に重ね入れて、水と塩をちょっと入れてフタをして、トロ火で蒸す。それを取り出してサクサク切ってそのまま食べる。
    ・オーブンもトースターもなし。ガスレンジについている魚焼きグリルで全て焼いている。それで全然困らない。電子レンジも使わない(←私は使うぞ!)。
    ・食器洗いはアミたわしで。汚れた時は、固形石鹸をつけてこすると、綺麗になる。乾かしながら使うと、清潔。
    ・台布巾はウルトラマイクロファイバークロスを利用。「MQ・Duotex」。極細繊維で編み上げられた布なので、ホコリも油汚れもよく取るし、キズを付けずに磨くことも出来、すぐ乾くので衛生的で使いやすい。汚れたら石鹸をつけて汚れを落とす。
    ・ヤカンの中に市販の炭を入れている。水道水を沸かせば、井戸水を沸かしたお湯とあまり変わらなくなる。3ヶ月に一回ほど、水で洗って乾かせばずっと使える。炭の無数の穴の中の不純物はそれでなくなる。
    ・キッチンブラシによるコップや食器の水洗いで充分。
    ・同じ世代の人たちとばかり話していると、話題も限られてくるし、世の中を見る視点も狭くなってしまう。若い人たちと話すと、新しい情報が入ってきて新鮮だし、若い人たちの考え方は刺激的で楽しい。(←同感!いくつか入っている集まりの1つはそういう性格。また、SNSはその効果がある)

    • りまのさん
      kuma0504さん
      勉強になる事が、いっぱいでした。 (私は、茹でた菜の花は、ゴマダレで食べるのが、すきです♡) 
      ありがとうございます☆
      kuma0504さん
      勉強になる事が、いっぱいでした。 (私は、茹でた菜の花は、ゴマダレで食べるのが、すきです♡) 
      ありがとうございます☆
      2021/01/26
    • kuma0504さん
      りまのさん、こんにちは。
      私もごまだれしか作ったことがなかったので、あゝそういう手があったのか!と思って付箋紙つけました♪
      私のセレクトはい...
      りまのさん、こんにちは。
      私もごまだれしか作ったことがなかったので、あゝそういう手があったのか!と思って付箋紙つけました♪
      私のセレクトはいつもこんな感じです。
      2021/01/26
  • ゆるく生きて、縛りもない自由な生き方。だけど、迷惑をかける事ないように適度に他人に頼る。業者が来たら、ついでに頼む。クリーニングも家まで来てもらい助けてもらう。ある程度のお金に余裕がないとできないけど、老後の独り暮らしも寂しいと思っていたけどそうではない。
    全てにおいて好奇心を大切にして、若い子に交じったり海外に行ったり、地域に貢献するなど幅広く行動してる生き方に自分の老後に対する考え方をプラスにしていきたいと思う。
    98歳の吉沢先生を筆頭に著者の人生の先輩曰く、人生は知らないことだらけ。だから勉強、旅をする。
    先日テレビで草笛さんが動くのが億劫になるからどんどん動くと言っていた。オシャレにも明るい色をチャレンジと言われていた。

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    私はまだ、作者の年齢ではないけれど、わかるところもある。一人で暮らす、とってもステキに思える。女性でも、ちゃんと自立して生きていけることを、教えてもらった。

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著者プロフィール

阿部絢子(あべ・あやこ)
1945年、新潟県生まれ。共立薬科大学卒業。薬剤師の資格を持ち、洗剤メーカーに勤務した後、消費生活アドバイザーの経験を生かして、科学的かつ合理的な生活提案をしている。食品の安全性や家事全般の専門家として、テレビ、新聞、雑誌等で幅広く活躍。また、世界各国の家庭にホームステイをしながら、その国の暮らしや環境問題を研究している。主な著書に『キッチンに一冊 食べものくすり箱』(講談社+α文庫)、『「やさしくて小さな暮らし」を自分でつくる』(家の光協会)、『始末な暮らし』(幻冬舎)、『老いのシンプルひとり暮らし』『老いのシンプル節約生活』(大和書房)他多数。


「2022年 『ひとりサイズで、きままに暮らす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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