菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 482
感想 : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479306405

作品紹介・あらすじ

「このあたりでは評判らしいですよ。ちょっとしたヒントから真実を見抜く、日本のミス・マープルだって」グルメサイトには載っていない、だけどとっても美味しいと評判の菜の花食堂の料理教室で靖子先生が教えてくれるのは、ささやかな謎と悩みの答え、そしてやっぱり美味しいレシピ。いつも駐車場に停まっている赤い自転車の持ち主は誰?野外マルシェでご飯抜きのドライカレーが大人気になったのはなぜ?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者が描き出す、あたたかくてほろ苦い大人気日常ミステリー、第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 大和書房HP連載のきゅうりには絶好の日、ズッキーニは思い出す、カレーは訴える、の3つの連作短編に加筆修正し、書き下ろしの偽りのウド、ピクルスの絆、を加えて2017年2月大和文庫刊。先生のアシスタントの優希さん視点で語られる靖子先生の名推理が楽しい。優希さんの金銭的報酬無しでのアシスタント仕事はきついと思います。前作でのマネージャー仕事の話はどうなったんでしょう。気になって次巻へ進みます。

  • 「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ2冊め。
    食堂のオーナーさんが日常に潜む謎を鮮やかにときます。

    「菜の花食堂」は東京郊外の住宅街にある小さなお店。
    地元の野菜をたっぷり使ったランチが評判です。
    オーナーの靖子先生は、定休日に月2回、お料理教室も開いています。
    ひょんなことから助手となった優希は、毎回楽しみに通っていました。
    若い優希は主人公というより語り手ですね。

    いつも駐車場に停まっている赤い自転車の謎。
    近所で催された野外マルシェに出店したところ、ご飯も抜きのカレーだけが売れ始めた理由は?
    ウドの料理法を教えてほしいと頼まれて考えたレシピが他で発表されて‥?
    犯罪事件というほどじゃないかもしれないけれど、たしかにこれはちょっと問題よね!というケースばかり。

    野菜の基本的な扱いからちょっと変わった味付けまで、毎日の食事にすぐ作れるメニューを教えてくれる靖子先生。
    おだやかで優しく、知恵の宝庫みたい。
    優希が慕うのもわかります。
    1冊目では弱々しかった優希も、揺れながら少しずつ成長してくのでしょう。

    靖子先生の内心は語られませんが~
    最後のエピソードでは、靖子先生自身の問題がちょっと出てくるのが、お約束?
    教室にも変化があるかもしれませんね。
    続きも楽しみです☆

  • シリーズ第二弾。

    前巻では靖子先生が慌ただしくフランスへ旅立ったところで終わったので、本書でその後の話が書かれると思っていたのですが、何事もなかったかのように第一話から第三話と進み、第四話「偽りのウド」で、サラっと触れられた程度でした。相変わらず、謎の多い靖子先生です。
    因みに第五話「ピクルスの絆」では靖子先生を“日本のミス・マープル”と例えていましたが、クリスティーのミス・マープルものをコンプリートしている私からみると、扱う事件の質は違うけど、どちらも洞察力の鋭いおばさんということで(ミス・マープルはお婆さんですが)、“わからんでもない”という感じです。
    第五話で靖子先生の背景がちょいと明らかになり、それに伴う展開で、菜の花食堂で販売部門も加わるっぽい感じになってきました。新たに弟子入りした香奈さんと優希は上手くやっていけるのかな。。等、今後の菜の花食堂も気になる所存です。

  • 靖子先生の料理教室で起こるちょっとした事件。
    う~ん、事件とまではいかないちょっとした出来事。
    靖子先生が解決してみれば、それは全て”あたたかい謎”

    5編の連作短編集
    ■きゅうりには絶好の日
    ■ズッキーニは思い出す
    ■カレーは訴える
    ■偽りのウド
    ■ピクルスの絆

    どの物語にも、靖子先生のお料理が登場。
    それもまた楽しみの一つ。

    「ピクルスの絆」では靖子先生の過去がちょっと明らかになって…
    新たな展開が期待されるところ。

    第3弾も既刊なので、さっそく手に入れなくては。

  • こんな食堂が近くにあれば行くのに~(*゚∀゚)前の巻を読んだ時と気持ちは変わらず、料理教室ではなくランチ通いのために(^^;)しかしお話は料理教室に持ち込まれる「ささやかな事件」を先生と助手が解決だ!と軽い気持ちで読んでいると、最後に資産家の相続問題という殺人事件にも発展しそうな話が出てきてオロオロ(;´д`)結局、殺人事件は起こらなかったけれど、先生の過去が少し明らかに(^^)

  • 地元の野菜をふんだんに使ったランチが評判の『菜の花食堂』
    オーナーの下河辺靖子先生は、定休日を利用して、月二回、料理教室を開いている。
    小さな相談事を解決するうち、なんだか先生は名探偵とうわさされるようになって…
    シリーズ第2弾。

    自転車事故、転売、転載と、読者も遭遇するかもしれない問題を扱って、美味しく夢のある作品であるが、現実的でもある。
    そして、子供には、小さな頃から段階を追って、多少厳しくてもきちんと理解させていかなくてはならない事柄がある、と実感した。

    今回もまた、先生のプライベートと急展開にびっくり!

    『きゅうりには絶好の日』
    料理教室の生徒・瀬川桃子さん、ママさんバレーで鍛えた元気な40代。
    赤い自転車が気になって仕方がない、と靖子先生に相談する。
    近所のおばあさんが猛スピードの自転車と接触しそうになり、よけた瞬間に転倒して怪我をしたというのだ。

    『ズッキーニは思い出す』
    物心つかない頃にいなくなった母親が、昔してくれたこと、遠くでしてくれたこと。
    切なくて温かい家族のお話。

    『カレーは訴える』
    菜の花食堂は、近所の神社で年一回行われる大きな「野川マルシェ」に出店することになった。
    ドライカレーとミニサラダのセット、プリンを売る。
    地域に根を下ろしている、と幸せな気分になる優希。
    しかし、カレーだけでご飯はいらないという女子高生、タッパーにカレーだけ10人前入れて!という主婦など、謎の買い方が…
    マルシェは初めてだけど、こんな買い方もあるの?

    『偽りのウド』
    料理教室の生徒・大倉あおいさんの家は大きな農家。
    ウドを栽培しているが、高級食材と敬遠せず、もっと食べてほしいと、料理教室のテーマにリクエストする。
    教室は大好評で、生徒さんたちはだいぶウドに対する意識が変わったようだ。
    しかし、大好評のそのレシピが…

    『ピクルスの絆』
    和泉香奈さんが突然、「先生の弟子にしてください!」と言ってきた。
    先生は、お給料も払えないし、この先そんなに事業を大きくするつもりもないし…と迷う。
    12月、定例とは別にちょっと変わった趣向の料理教室を開くことになった。
    料理をイベントとして楽しむパーティーのようなもの。
    参加者の小島さんという男性は、先生に謎解きを持ちかける。

  • 日常の謎を解きほぐす。う~ん お草さんを思い出す。ワニ日よりも思い出した。

  • #2。靖子先生が1人で切り盛りする菜の花食堂で月2回開かれる料理教室の助手をする優希。教室にきた瀬川さんが「表の赤い自転車」の所有者を聞き、教室後にあざやかな謎解きをする靖子先生に相談をするー【きゅうりには絶好の日】他4扁

    ◆人が死なない日常の謎解き。なれど「他人のものを盗む」話にはざわりとする。靖子先生そういや前回フランスまで行ってたよ、あぁ、前作も読み返したいな。ウドなんて料理したことないよ。セロリとピクルスいれたドライカレー、今度作ってみよう。

    教室に初めて参加した20代の主婦、牧麻美さんは父子家庭で子供の頃自分でご飯を作っていたという。子供の頃母親の代わりにお弁当を作ってくれていた叔母の話をしたー【ズッキーニは思い出す】…先生、綺麗な手でネイルしてる50代がほとんど炊事しない、てのは無理やりだと思いますがねぇ…(笑)

    ◆近くの神社の野川マルシェに参加することになった菜の花食堂。ミニサラダとドライカレーのセット、プリンを販売するが、何故か「カレーのみ」を買うお客が急増しー【カレーは訴える】ホント、悪気無かったろうけど食品の販売にはもう少し考えてもらわないと。

    ◆教室の生徒でウド農家の大倉さんに誘われウド室を見学した靖子先生と優希。教室でウド尽くしのメニューを作った翌日に…【偽りのウド】確かに著作権はないけれども…。

    ◆貸切で料理教室をやって欲しいという、ほとんど料理のできない5人がやって来た。料理終わりに先生は謎解きをお願いされ、翌週水曜日にやってきたその人への先生の回答はー【ピクルスの絆】良い御縁でよかった。次は工房もできてるかしら。

  • シリーズ2巻目。
    自分の精神状態にも影響されるのだろうけど、こちらの方がより面白く感じた。
    短編集(全5作)だが、"ズッキーニは思い出す"では泣かされた。歳のせいか涙もろい。でも、たまに泣くのは気持ちが良い。
    最終作の書下ろしでは、前巻同様に主人公の出自に深くかかわる内容だった。"そう来たかー!"という展開に、気持ち良く読了する。
    著者の作品は、臨場感を感じながらも抵抗感なくするすると読める。多分、未だ最終巻ではないだろうと思うので、次を楽しみに待ちます!

  • コージーミステリ×料理という私の好きな組み合わせ。人の悪意とかがさりげなく後味悪くなく描かれている。料理もとっても美味しそう^ ^

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著者プロフィール

1959年愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年ワーキングマザーの挫折と再生を描いた『辞めない理由』(PARCO出版)にて作家デビュー。昇進に伴う女性の葛藤を描いた『駒子さんは出世なんてしたくなかった』(キノブックス)、ベストセラーとなりドラマ化された『書店ガール』シリーズ(PHP研究所)など著書多数。

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