センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます (だいわ文庫)

  • 大和書房
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479306559

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃の感性が残ってたらいいのになと思いながら読み進めました。ちょっと心が若返ったような気がしました◯

  • 神秘さや不思議さに目を見はる感性、センスオブワンダー。
    子供の頃にそのセンスを体験した記憶を語り合うところから、話は生物学のこと、地球の歴史における人間の立ち位置、進化や遺伝、そして科学のことへと広がっていく。

    顕微鏡以来のミクロな世界へ分け入る生物学は、生物の仕組みを解明したけれど、専門も細分化されて全体を見ることができなくなっていること。
    生物の体は絶え間なく入れ替わり動いているのに、全体のバランスは保たれているという「動的平衡」とハカセが訳した現象こそ、そんな機械論みたいになってきた生物学、生命観に一石を投じるものであること。
    でも、機械論的、つまり、メカニズムのもとに体が出来上がっていると考えるから、体の部品を交換するような最先端医療や体の一部だけに作用する薬などができるのであって、動的平衡の考え方ではそういうものはあまり意味がなくなってしまう。なにより、経済に貢献しない。だから主流じゃないらしい。ということ。
    いろいろ目から鱗の話ばかり。

    「脳死」は「脳始」にもなりうるため、人間の寿命を両側から縮めている・・・というのがびっくりだったな。考えたこともなかった考え方。
    文化と文明についても語り合っていて、文明は風土やライフスタイルから遠ざかりすぎていて、もうこれ以上進んでもうまくいかないんじゃないかと。
    不便な時代に戻るとかじゃなく、ベクトルを違う方へ向けていかないと、というのはそうだなと思える。
    技術や科学はそのために使われるべきだよなあ。生み出すばかりが能じゃない。作りすぎ使いすぎの先進国社会に危機感を持つ人が、たしかにいるということが分かって、少しホッとした。いや、そんなレベルで止まってちゃいけないんだけども。

    テンポよく、またお互いに言葉をつなぐのが上手い二人の対談は、読みやすくて良かった。

  • 福岡伸一さんはフェルメールに造詣が深い生物学者でありテレビやツイッターでもお見かけしていたが、子供時代に触れるものの大切さや、生きていることは一体どういうことなのか、等々面白くて一気読みだった。
    動的平衡という考え方は優しくいえば、身体は全て繋がっているということだが、動的平衡は絶え間なく働きながら困難を乗り越え新しい状態を作り出すという。だから薬を飲み続けるというのも本来の機能を回復させず、しまいには機能しなくなる。でも大変な病気になったらお医者さんの処方通りに薬は飲みたい。。
    ドリトル先生やジョージオーウェルの話もでていて本当に楽しい対談だった。オススメ。

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プロフィール

1953年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。99年に檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年に刊行した新書『聞く力 心をひらく35のヒント』は160万部を突破する大ベストセラーに。14年、菊池寛賞受賞。

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