- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479307143
感想・レビュー・書評
-
やさしい想いに満たされる、ほっこりファンタジー!
疲れた心にじんわり効きます。
四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、
愛くるしい男の子の姿をした鈴の神さまのふれあいを温かく描いた短編連作。
中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。
甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。
ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通して
やわらかな気持ちを取り戻していく――表題作「鈴の神さま」のほか4編を収録。
おじゃる丸を想像しちゃう笑
最後泣けます。゚(゚´Д`゚)゚。
ブックサンタに♪ -
2010年第5回ポプラ社小説大賞最終候補作(入賞せず)の連翹荘綺譚に大幅に加筆修正し、2012年7月ポプラ社から刊行。2018年7月若干の修正を加えて、だいわ文庫化。知野さんのデビュー作。5つの連作短編。自らを鈴守と呼ぶ鈴の神様が登場するファンタジー。神様の安那が可愛い。言葉使いから、NHKのおじゃる丸を連想してしまいます。1話目の鈴の神様の話が良い。5話目が、その14年後で、締めくくる話なのだが、1話目ほどには、心に響かなかった。2〜4話は、それなり。
-
鈴守なる子供の神様を巡って繋がれる様々な人間模様を描くファンタジー小説だ。神様は人間の住む世界のすぐ隣りにいながら、別の秩序、時間の中で生きている。でも、一部の人間とは交流が可能であり心を通わせることもできる。神というより、精霊とでも言うべき存在であるが、それが最後には時間と空間を超えて人や場所をつなぐ鍵となっているという話だ。
構成がうまく、引き込まれる内容である。日常とは別の世界で生きる存在を軸にするモチーフは他にも色々あるが、いつまでたっても成長しない子どもの神様をそこにおいたことによって緩和をもたらす存在として機能しているのがこの話の特徴だ。
産土神の信仰がどんどん薄れていく中にあってこういう物語はむしろファンタジーの素材になっていくということを痛感した。日本の神々は別の形でわたしたちの精神世界に棲み着こうとしているのかもしれない。 -
2019.6.09
おこりん坊と にこりん坊が好きだった!
おこりん坊と にこりん坊が好きだった!
もう神様が可愛すぎる(●︎´艸`)
もう神様が可愛すぎる(●︎´艸`)