鈴の神さま (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 361-2)

著者 :
  • 大和書房
4.19
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本棚登録 : 106
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479307143

感想・レビュー・書評

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  • やさしい想いに満たされる、ほっこりファンタジー!
    疲れた心にじんわり効きます。

    四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、
    愛くるしい男の子の姿をした鈴の神さまのふれあいを温かく描いた短編連作。

    中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。
    甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。
    ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通して
    やわらかな気持ちを取り戻していく――表題作「鈴の神さま」のほか4編を収録。

    おじゃる丸を想像しちゃう笑
    最後泣けます。゚(゚´Д`゚)゚。

    ブックサンタに♪

    • ゆーき本さん
      おじゃる丸懐かしい♡
      おこりん坊と にこりん坊が好きだった!
      おじゃる丸懐かしい♡
      おこりん坊と にこりん坊が好きだった!
      2023/11/25
    • みんみんさん
      この話面白いよ!
      もう神様が可愛すぎる(●︎´艸`)
      この話面白いよ!
      もう神様が可愛すぎる(●︎´艸`)
      2023/11/25
  • 2010年第5回ポプラ社小説大賞最終候補作(入賞せず)の連翹荘綺譚に大幅に加筆修正し、2012年7月ポプラ社から刊行。2018年7月若干の修正を加えて、だいわ文庫化。知野さんのデビュー作。5つの連作短編。自らを鈴守と呼ぶ鈴の神様が登場するファンタジー。神様の安那が可愛い。言葉使いから、NHKのおじゃる丸を連想してしまいます。1話目の鈴の神様の話が良い。5話目が、その14年後で、締めくくる話なのだが、1話目ほどには、心に響かなかった。2〜4話は、それなり。

  • 心がほっこり。おじいちゃんが急に亡くなったときは、その後の展開がとても不安でした。でも、神様の時間と人の時間の歩みの違いが、最後に楽しい時をもたらせてくれる。それが、とても嬉しかったです。私も沙耶様に会ってみたいです。
    出来れば、冬弥と沙耶様の過ごした夏休みを、読んでみたいです。

  •  鈴守なる子供の神様を巡って繋がれる様々な人間模様を描くファンタジー小説だ。神様は人間の住む世界のすぐ隣りにいながら、別の秩序、時間の中で生きている。でも、一部の人間とは交流が可能であり心を通わせることもできる。神というより、精霊とでも言うべき存在であるが、それが最後には時間と空間を超えて人や場所をつなぐ鍵となっているという話だ。
     構成がうまく、引き込まれる内容である。日常とは別の世界で生きる存在を軸にするモチーフは他にも色々あるが、いつまでたっても成長しない子どもの神様をそこにおいたことによって緩和をもたらす存在として機能しているのがこの話の特徴だ。
     産土神の信仰がどんどん薄れていく中にあってこういう物語はむしろファンタジーの素材になっていくということを痛感した。日本の神々は別の形でわたしたちの精神世界に棲み着こうとしているのかもしれない。

  • 2019.6.09

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著者プロフィール

1972年生まれ、ミネソタ大学卒業、カナダBC州在住。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。「上絵師・律の似面絵帖」シリーズでブレイクした注目時代作家。

「2023年 『江戸は浅草5 春の捕物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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