お友だちからお願いします (だいわ文庫)

  • 大和書房 (2018年11月10日発売)
3.48
  • (39)
  • (109)
  • (113)
  • (28)
  • (8)
本棚登録 : 1656
感想 : 101
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479307303

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 忙しい。毎日謎にやたらに忙しい。
    それでもやっと読めたよ、しをんさん。

    確かにご本人が仰ってる通り、少し全体が「よそゆき仕様」でした。もっと振り切ってるしをんさんエッセイが好きだーー!ってこれも充分振り切っててるんですけれどね。クスッと笑えて元気出ました。

    「エッセイ」はもともと好きなのですが、どちらかというと「短編(連作は好き)」とかは苦手意識があった私。ついでに章が分かれてる本も、お話の世界がぷちっと切れるようであんまり...だったのですが!しかし!この忙しい時、すぐ寝落ちしてしまう時には短編集って素晴らしい!!章が分かれてるって最高!!寝た瞬間の場所から、内容を思い出して数ページ戻らなくてすむ!スッと本に入っていける!カフェできりのいい所で帰れる!
    これがきっと...短編集の良さ...なのですね...zzz( ⌯₄⌯)...あれ、そういえばこれはエッセイでしたね...

    • へぶたんさん
      コルベットさん、こんにちは♪
      よかった、私だけじゃない笑
      そしてまた昨日、休み前の貴重な夜を寝落ち...(ToT)
      コルベットさん、こんにちは♪
      よかった、私だけじゃない笑
      そしてまた昨日、休み前の貴重な夜を寝落ち...(ToT)
      2024/10/06
    • コルベットさん
      お疲れ様ですね( *ˊᵕˋ)_旦"❅॰ॱ
      お疲れ様ですね( *ˊᵕˋ)_旦"❅॰ॱ
      2024/10/06
    • へぶたんさん
      嬉しくて泣いちゃう。・゜・(ノД`)・゜・。
      嬉しくて泣いちゃう。・゜・(ノД`)・゜・。
      2024/10/06
  • 34歳の頃に書いたエッセイに、42歳になったしをんさん自ら文庫化に伴う追記を加えている。
    本人があらかじめ言い訳しているとおり、掲載した雑誌の性格上少しよそゆきで常識人を装ってしまった感が歯がゆいのか、文庫追記:で補足している数行がおもしろかったりする。
    とは言え、途中でめんどくさくなり文庫追記:をさぼっている様子もうかがえたりして、ずぼらな一面をさりげなくみせてくれる。
    恥ずかしげもなく鼻水とか体毛についての想いをネタにしたエッセイを書いちゃったりして、素のしをんさんらしさを感じさせてくれるが、本作はもう一歩はじけきれていないかな。
    「ドッキリ番組が好きでない。」には逆じゃないの?と思ったが、「自分がやられたら非常に見苦しい行いをする自信があるから。」と覗き見する側の意見でなく仕掛けられた立場での恥じらいに満ちた発言だった。
    相変わらず自然体で微笑ましい"しをん"さんですが、お友達のお友だちくらいの距離感でお願いしたい感じでしょうか。

  • 三浦しをんさんの作品大好きで、エッセイは初めて読んでみました。なんだかとても身近に感じることが出来た気がする。

    市民プール通ったりとか、電車の中の人物を観察したりとかとても庶民的で、親近感が湧きました。部屋が汚いとか、だらしないとか今まで持ってたイメージと違って、なんだか友達になれそうって思えるお人柄でした。いや友達になりたい…!笑

    でもやっぱり文章が天才すぎて、くすっと笑えて面白い。さすがです。空想する内容も面白すぎて、やっぱり凄いと思いました。1つのエッセイも2-3ページと読みやすく、すらすら読めてしまいました。特に動物絡みのお話が好き。雀とお父さんのお話面白すぎでした。

    箱根駅伝とか林業のことも書かれてて、作品の裏話を知れるようで楽しかった。また違うエッセイも読んでみたくなりました。

  • 三浦しをんさんのエッセイを初めて読みましたが、メチャメチャ面白い! 電車で読んでて、思わず吹き出しそうになったこと数知れず。
    特に、お祖母さんとの日々や、庭の雀の雛をめぐるお父さんとのやりとり、山歩きに向かうしをんさん、などなど好きなエピソード満載です。

  • しをんさんのエッセイやっぱり好き(*´ω`*)
    日常の中からちょっとした楽しさを見つけるのが上手!
    基本的に考え方がポジティブで、嫌なことがあっても最後は自分にとっていい方向に折り合いをつけるのが上手!
    そして一つの物事から派生して深掘りしていく方向に、そういくんだ!って驚きもある

    面白いところを書いていこうって思ったけど、めくるたびに面白いので諦めた(笑)
    その中で「祖母の死」や「お坊さんの力」ではおばあさまやおじいさまが亡くなった時のことに触れ、生き物や人間の生死について考えていて印象に残っている。

    なんで花見は見るだけじゃだめで、紅葉狩りは狩らずに見るだけでオッケーなんだ。納得いかん。
    www
    運転が下手くそなタクシーの運ちゃんとのやりとりもサイコー!
    しをんさん、こちらこそお友達になってください!(*´-`)
    オタクの話にはついていけないけど(笑)

  • 何でもない日常の中から面白いものを見つけられる視点があるから、エッセイて書けるんだろうなぁ。
    と、思いました。

    短い文章の中に、面白さやさり気ない教養、切なさなどがギュッと詰まった1冊。

  •  三浦しをんさんは以前から好きだったが、最近エッセーにハマってずっと読んでいる。
    「本書はふだんよりも、よそゆき仕様の一冊である(自社比・本人談)!」とのことだが、たしかによそゆき仕様。
     よそゆき仕様なのに、飾らないというか隠さないところがさすがだ。キャベツダイエットの顛末も、オヤジギャグも、外国人女性に洋式トイレを譲る際に「いえーす」しか出なかったという面白エピソードも、恥ずかしげもなく披露している。
     この本で初めてしをんさんのエッセーに触れるひとは、「こんなにおもしろい、飾らないひとなのか」と思うかもしれない。でも私はほかのエッセーを読んだので、まだまだ序の口だと知っている。
     この本を面白いなと思ったひとは、絶対にほかのエッセーを読むべきだ。倍以上にテンションが高く、めちゃくちゃ面白いので、覚悟して読んでほしい。

    「なれるわけないだろ、ごるぁ!」「お友だちですら御免です」と、本書のあとがきでご本人はおっしゃっているけれど、私はお友だちになりたい。とてもとてもなりたい。(ただの一ファンが恐縮です)
     もともとエッセーというジャンルが好きで、わりといろいろ読んできたほうだと思うが、やはり皆さんある程度、飾っていらっしゃる。それはそれで好きなのだが、しをんさんのエッセーはひと味もふた味も違う。
     私自身、文章を書くときや、友だち以外のひとと接する際、猫を百匹ほどかぶる性分だ。だから友だちが少ないのかなと思うこともあるので、飾らないしをんさんの人柄に惹かれるのかもしれない。
     でも、あらかじめ世間に自分のダメダメさをさらけ出しておけば、生きやすそうだな……と思ったりもした。 

  • ジーニーさんの本棚から♪

  • エッセイ集。よそゆき仕様といえども、しをんさん凝縮、凝縮。面白い話が多いんだけれど、小説の取材の時の話もあり、年齢的にか性格的にか共感できるところもあり、全体的に楽しめました。一つ一つが短いのでどこからも読めるし、ご丁寧に文庫あとがきもあり、ありがとうございますです。とにかく、発想や表現が個性的で、地を出してるところがいいね。

  • エッセイなるものは作者の心情を吐露ざれているだろうと思いながら、作者であるしおんさんをかなり身近に感じながら読む。作者の素敵で面白い言い回しは日乗会話でも使いたくなる。結構共感出来るところそうでもないところもあるが、作者のことを友達までは思わないにしても身近に思うようになった。今後作者の腐心の作品を読む機会にこの作品を思い出しそうです。
    さらさらと気楽に読めるのもいいですね。

全101件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×