- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479308218
作品紹介・あらすじ
「丸かじり」シリーズなど、笑いと共感の食のエッセイの第一人者の東海林さだお氏による、お酒をテーマにした選りすぐりのエッセイ集!
ビールへの愛情、つまみにたいする考察、居酒屋のよしあし、そしてひとり酒の奥深さ、ふたり酒のむずかしさ、昭和・平成・令和と時代を超えてつらなる酒飲みの系譜…。むずかしいことを笑いくさし、どうでもよさげなことをとことん細かく追究するショージ節満載の1冊です。
こんな時代だからこそ、ひとり酒の楽しみを思いきり享受しようじゃないか! 不要不急・抱腹絶倒・永久不滅のお酒エッセイを、今夜のお酒のお供に…。
特別対談の相手は、長年の酒飲み仲間でもある椎名誠氏、解説文の執筆は、大人気のひとり酒漫画『ワカコ酒』作者の新久千映氏。小さなサイズで超豪華な文庫本になりました。
感想・レビュー・書評
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お酒を飲むのは好きです。でも、飲み会は嫌いです。「ひとり酒」体質なのかもしれません。お酒は手酌がおいしく飲める基本だと思います。
アンソロジーだということを読み始めてしばらくしてから知りました。なんとも懐かしい雰囲気の文章が、むしろ、新鮮で楽しめました。もっとも楽しめて納得したのは最終の「ビール苦いかしょっぱいか」でした。これは喉を鳴らしながらなんども頷きました。ビール好きの真骨頂でしょう。
この本を手に取った理由の一つに新久千映さんの解説があったのですが、こちらも大満足。本文の懐かしい雰囲気をぐっと現代に寄せてくるような、しかし、強引ではない魅力のある解説です。
このようなお酒に関連のある文章は、健康でなければ読めないなあ、ということをつくづく思いました。軽く読める雰囲気なのですが、二日酔いとか胃痛とか、あるいは発熱とか、不調な体では読めないというか、読む気が起きないというか、読むのが辛い気がします。頭が重い日があったのですが、その頭では書いてあることを受け入れてくれないのですね。
お酒を楽しむためにも、読書を楽しむためにも、体調管理はとても大切、それが、今の素直な気持ちです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かねてから「ひとりで呑み歩くヤツの気が知れん」と公言してきた。もちろんひとり酒愛好家にとっちゃまことに大きなお世話で、俺に気を知ってもらう必要もない。でもおかまいなしに、ゼニ払って何が嬉しくて孤独に云々、そもそも宴と言うもんは交流がどうだらこうだらと、くだらぬ持論を吐いてきた。が、ここに我が深層心理、自分でも整理しきれなかった真理を知るにいたる。なるほどね、そういうことだったんだ。店内の文字を隅々まで読む、わかるわ。飲み会で下戸でもなしにノンアル頼むヤツらが増えてきてシラける昨今、ひとり酒を身につけるか。
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軽い。
頭が疲れない。
なんの役にも立たないが、たまにはこんな楽しいだけの本も良い。
飲み屋で一人酒は憧れるが齢50にしてもまだ敷居が高く勇気が出ない。
自虐も含めて一人酒を楽しめる著者のような大人になりたいものだ。 -
おもしろい!
いかにうまいビールを飲むかに懸けてる感じが面白く羨ましい。
一杯のビールをうまく飲むためにアテに拘り、居酒屋の雰囲気に拘り、所作に拘り、一人に拘る。
この本をアテに酒を飲んでしまうのがたまらなく良い時間。 -
お酒を飲みながら読むと×100面白い!
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お酒を呑みながら、軽〜く読める一冊です。
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しばらく外でひとり酒なんてしてないけれど、久々にやってみたいな、と思った。気楽な感じで、自分のペースで、好きなものをつつきながら。
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過去の書籍の中から一人酒に関するものを集めたものです。丸かじりを始めとする著作は安定して面白いですが、こうやってテーマごとにまとめてもやはり安定の面白さですね。一人酒が一番気楽でいいですが、一人でいると何故か集団がうらやましくなるのはよく分かります。まあ一人で行ける時なんてそんなに無いので、その時は一人酒を満喫していますが。
おごられ酒とおごり酒がどちらも満喫できないという話が一番共感しました。割り勘が一番ですよね。パワーバランスが崩れると好きな事が出来ないですから。 -
本屋で物色中に見つけた面白そうな一冊。
憧れのひとり酒。
なんか一仕事終えた後の大人のイメージ。
出張先で挑戦してみたいけど、なかなか踏み込めないこの世界。
「どうやったらひとり酒を楽しめるか」
酒好きの著者は、まだこの問題の答えが得られてないみたいだが、ひとり酒あるある(?)のこのエッセイ集を読むだけで酔っ払ったみたいに楽しい気分になれる。
著者プロフィール
東海林さだおの作品





