紛争から読む世界史 あの国の大問題を日本人は知らない (だいわ文庫)
- 大和書房 (2024年7月12日発売)
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感想 : 11件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784479320975
作品紹介・あらすじ
「受験世界史に荒巻あり!」といわれる東進ハイスクール超実力人気講師が、世界で起きている紛争問題の『なぜ』と『流れ』を徹底解説!
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、収束が見えないガザ情勢、アジア緊張の火種、アフリカの内戦の歴史と現在、インドにおけるヒンドゥー・ナショナリズム、歴史修正主義などが絡みあいながら活発化している歴史認識論争、ポピュリズムの台頭(ポピュリスト・モーメント)……世界の「紛争地図」から、面白いほどいろんなことが見えてくる! ニュースの背景が深く理解できる一冊!
◎ヨーロッパ列強が勝手に線を引いて決めた「国境」に翻弄される人々
◎「ソ連崩壊」で始まった東欧諸国の新たな国づくり。対立の根源は?
◎イスラエルはどんな国? ゼロから「パレスチナ問題」をおさらい
◎断続的に続く、アイデンティティを巡る争い。歴史認識紛争の起源
◎拡散する権威主義、後退する民主主義。世界はどこに向かうのか?
……紛争の背景にある各地域の特徴や複雑に絡み合う各国の思惑、現在進行形の重要問題をコンパクトに学べて、国際情勢の解像度が上がる! 今、世界で起こっている事象を理解するための第一歩!
みんなの感想まとめ
世界の紛争問題を深く掘り下げ、各地域の歴史や背景を整理して理解を促す一冊です。著者は人気の受験講師であり、その引き込むような文章は読者を一気に惹きつけます。特に、パレスチナ問題や東欧の国づくりなど、普...
感想・レビュー・書評
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世界史の知識を整理するにはよい道具だと思う。筆者も言っておるがオリジナリティはほとんどないのだが、各国国民の歴史認識を整理してあったり、参考文献を本文中に記載してあったりというのはとても良いと思いました。パレスチナ問題等い抽象的に分かったつもりになっていることが具体的に図示してあるところもよかった。
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さすが人気の実力派受験講師。一気に読ませる引力のある文章です。
知らないことの方が多かった世界の様々な紛争の歴史。習わなかった歴史。語られない歴史。安全な日本の中から外を眺めているだけだったこと…
興味が湧けば各所に挙げられている書籍が参考になりそう。(現在、手に入りにくいものもあるが)
ヨーロッパの紛争を扱っている辺りからは歴史そのものへの見方の話も取り入れてあり興味深く読ませて貰いました。
歴史とは動かぬ過去の事実を並べただけの物ではない。「今」に合わせて作られていく物。現実を生きる人の捉え方で変わるのだという事を改めて実感を伴って知らされた気がします。
ネトウヨへの厳し目の視線。少し著者の主観が混ざる部分があるのが逆に面白かった。 -
この本もパラダイムシフトをもたらしてくれた一冊。紛争と、その背景の事実を説明するにとどまらず、国家により共有される歴史認識が都合の悪いことを忘却しながら成立していることを認識。
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本書で紹介される書物は幅広く、どんな人が読んでも何かしらこの本を読んでみたい、この考えをもっと知りたいという発見があるだろう。
グローバル化の潮流において、世界認識の道しるべとなる本だと思う。ぜひ高校生が大学入学までの春休みで読んで欲しい。分量は多すぎず、字も大きいが内容は豊かだ。
著者も言っているとおり事象の羅列っぽさがあるのだが、しばしば主観が入った解説があることでそれが本書に逆に生き生きとした意味を与えている。
いずれにせよ、著者の博識なくして本書は仕上がらなかっただろう。 -
自分に世界史の知識がなくてわからない単語を調べながら読み進めたので、読了まで時間は掛かりましたが、それでも読んで良かったです。
教科書のような本で、どれも知っておきたい、覚えておきたい内容だった。
これから紛争や異国に関する本を色々と読もうと思っている身としては、こちらは前知識をつけるのに丁度良かったです。
今後もこの本を読み返しながら、色々な教養本を読もうと思います。 -
紛争の定義から始まり、なぜ戦争は起きるのか、なぜ国家は争うのか、というところがわかる。基本的には国民国家が成立する近現代から今現在が対象。
そして歴史認識の違いは日韓、日中だけでなく世界中のあらゆる場所で起きる事象であり、何も日本が特別なわけじゃないということも、大変よくわかる。もうお隣さん同士での戦争はやめようね、ってなっているみたいに見えるヨーロッパ圏でさえ色々あるという。
あの紛争はXXX、この紛争はYYYが原因、というようなことがある程度一般化できるという著者の主張のもと、あらゆる地域のあらゆる紛争について言及されている。マスメディアの報道ではおよそ知ることのないことについてもページが割かれている。
よく言われるような紛争の原因はこれまで主流だった富の分配から価値の分配に移行しつつあるという、実感にも合致するまとめは頭に残る。
引用文献も多く、より深く知りたい人のための参考文献の紹介もしっかりしている。いくつか読みたい。
著者の本業は予備校講師ということで、高校生にもわかるくらい、なんなら世界史や地理が好きだったり新聞の国際面をよく読むような中学生ならわかるように書かれている。教科書や資料集の年表や地図帳と見比べながら読むとより頭に入る。
なぜ戦争は無くならないのか、というような本を読んだことがないのだが、どんなふうに記述されているのだろうか、ちょっと気になった。 -
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ロシアによるウクライナ侵攻が起こり、中国による台湾の武力統一の可能性も問題視されています。
日本の隣国によるこれらの動きに不安を感じ、関連する書籍を探して読んできました。
『2030年の戦争』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/429611803X
他にも、このような題材を扱った書籍がないか探したところ、この本の存在を知り、読むことにしました。
著者は、世界史を教えている予備校講師のようです。
本書は全5章で、構成されています。
第1章では、現在の形につながる国家の成立の過程と、その要素が説明されています。
・主権国家
・国民国家
・帝国
正直、これらの言葉の意味やその要件について、本書を読む前はよくわかっていませんでした。
世界史の流れとあわせて説明されているおかげで、自分にも理解することができました。
第2章は、第二次世界大戦後、欧米列強による植民地支配が否定されたことによって生じた、世界各地での紛争事例について。
第3章は、オーストリアやソ連といった帝国が解体されたことにより生じた、紛争事例について。
アフリカなどで、定規で線を引いたような直線的な国境が、問題になっていることは認識していました。
・複数の民族が近い場所に暮らしていれば、各民族の分布はまだらになる(まざり合う)
・大人数の民族が一国を統治すると、別の少人数の民族が冷遇される場合がある(ひどい場合は民族根絶)
具体的な事例を読むことで、一民族一国家体制を作ることがかなり難しいことであることを、理解しました。
第4章は、歴史認識について。
第二次世界大戦でどの国が勝って、どの国が負けたのか。
常識だと思っていた自分の知識が浅い理解であったことに、気づかせてもらいました。
また、日本が見習うべきと言われているドイツの歴史認識についても、問題が指摘されていることを知りました。
第5章は民主主義と、権威主義について。
歴史上、一方通行で民主主義が広まってきたのだと思っていました。
実際は行ったり来たりがあり、現在は近代でも複数あった、揺り戻しの渦中なのですね。
揺らいでしまう要因として、民主主義が成り立つためには複数の要件があり、それらを保っていくのが難しいからなのだと理解しました。
全体を通じて、第2章、第3章で書かれている個別の紛争事例の解説が、本書の中心になるかと思います。
個人的にはそれ以上に、国家とは何か?国家間や国家内でなぜ紛争が起こってしまうか?という背景の説明が、印象に残りました。
今後この問題を考える上での、自分の知識の土台になりそうです。
個別の紛争事例についても、もっと深く理解したいものもありました。
関連書籍も紹介されているので、気になるものを探して、読んでいきたいと思います。
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様々な国で起きた(起きている)紛争の経緯などを学べて非常に勉強になった。ニュースでやっていても、なぜ戦争が起きているのかまできちんと調べてこなかったから、「そういうことだったのか…」が多かった。民主主義やポピュリズムの話に入ってから、私には少し難しくて若干退屈してしまったけど、これもちゃんと読める人になりたい!
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世界の紛争について、地域や歴史の流れごとにトピックが分かれていて読みやすかった。著者が言っているように世界が抱えるナショナリズムの問題や、歴史認識をめぐる問題をコンパクトにまとめられていて、概要を知るにはとても良かったです。
著者プロフィール
荒巻豊志の作品
