菜の花食堂のささやかな事件簿 人参は微笑む (だいわ文庫)

  • 大和書房 (2024年8月8日発売)
3.67
  • (16)
  • (24)
  • (37)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 395
感想 : 26
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784479321019

作品紹介・あらすじ

おいしい料理と謎解きは相性抜群!?
シリーズ12万部突破!
やさしくてほろ苦い日常ミステリー 待望の第6巻!

「じゃあ、靖子先生に相談してみたら、どうでしょう?」
季節の野菜を活かしたランチと予約制ディナーが人気の菜の花食堂のオーナー・靖子先生は、おいしい料理を作るだけじゃなく、言葉にできない悩みや困った出来事の奥にある大切なものを見抜いて、謎と心を解きほぐしてくれる──。
おとなしい柴犬が古いアパートの前で動かなくなったのはなぜ?
母親が大切にしていた珊瑚の指輪はどこに消えた?
小さな食堂と料理教室を舞台に『書店ガール』の著者が描き出す、やさしくて少しビターな大人気日常ミステリー、第6巻。


文旦とためらい / 筍の胸さわぎ / ゴーヤは打たれ強い / 疑惑のカレーライス / 人参は微笑む 

全五話構成!
 

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『菜の花食堂のささやかな事件簿』シリーズの六作目ですね。
     前作から、約二年です。シリーズも六作ともなると、登場人物や物語も落ち着いてきて、まったりと楽しめます。

         目次

      文旦とためらい
      筍の胸さわぎ
      ゴーヤは打たれ強い
      疑惑のカレーライス
      人参は微笑む

     「文旦とためらい」は、文旦フェスに偶然に、デー中の優希と川崎は遭遇する。農家で川崎のアパートの家主でもあり、「菜の花食堂」に食材を卸ている保田さんがいて、文旦フェスの事を聞くが、靖子先生が昔文旦フェスに関わっていた事を知る。「菜の花食堂」には、文旦のメニューは無いのと、靖子先生が文旦フェスを退いた謎が出てくる?
     「筍の胸さわぎ」は、「菜の花食堂」の料理教室に遅れてきた小瀧百合さんが、遅れてきた理由を「犬の散歩中に、犬が何時もと違って、ある古いアパートの近くで急に動かなくなって、時間をとられました。」
    説明すると、靖子先生が「すぐに、そのアパートに案内して!」と言い出す。何か事件を、何時ものようにかぎわけたようだが……?
     「ゴーヤは打たれ強い」は、「菜の花食堂」に、以前に料理教室に通っていた人の紹介で、柳原まりなさんが訪ねてくる。是非とも靖子先生に解いてもらいたい謎があるとの事。靖子先生と優希と香奈の「菜の花食堂」のスタッフは、話を聞いて見ることに……?
     「疑惑のカレーライス」は、野原まつりが開催される事になったが、「菜の花食堂」は出店をしない。以前に「菜の花食堂」に出入りしていた小学生の奏太君が、カレーライスの店を出すと言うので、優希と川崎はデートのついでに、靖子先生もまつりを楽しみに出掛けてみると、急に具合が悪くなった人が次々に出て、ついには奏太君も具合が悪くなる。靖子先生がその謎を解くが……?
     「人参は微笑む」は、靖子先生が熱を出して病院で診てもらったらコロナだった。急遽、香奈と優希で五日間「菜の花食堂」を切り盛りすることに…?
     保田さんから、クリスマスイブに予約の依頼が、丁度靖子先生がコロナ待機から、復帰する日だから、予約を受け付ける。優希はその日、川崎とのデートの約束をしていたがキャンセルにするが……!
     なんと、その予約がサプライズに……?

     碧野さんのなめらかで、まったりとした人間模様にほだされながら、靖子先生の謎解きを味わうのは至福の時間ですね。
     次回作が待ち遠しです。

  • 菜の花食堂シリーズ第6弾。

    旬の野菜を使った美味しい料理は勿論のこと菜の花食堂の常連さんたちのちょっとした謎を今回も靖子先生が解決する。
    ほっこりさせてくれて、料理の参考にもなりちょっとした謎もドキドキするという…今作品も楽しめた。

    文旦とためらい〜思わず唾が出てきそうなほど文旦の話だが、靖子先生がマダム靖子として活躍していた頃に文旦フェスで取り上げられたことに関係する。

    筍の胸さわぎ〜料理教室に参加していた小瀧さんの柴犬が古いアパートの前で吠えて動かなくなったのは…。

    ゴーヤは打たれ強い〜沖縄出身の母の形見の地赤珊瑚の指輪の行方は…。

    疑惑のカレーライス〜野川まつりでクッキーを食べで気分悪くなった原因は…。

    人参は微笑む〜コロナに罹り休んでいた靖子先生が復帰後のクリスマスの宴会には復活し、保田夫妻を含めた人達の中にいたのは息子。





  • シリーズ第六作。
    靖子先生が文旦フェスから身を引いた理由。
    竹藪から筍が一本か二本、時々盗まれる理由。
    亡くなった母が残した珊瑚の指輪の行方。
    野川フェスのカレーブースで続く体調不良者。
    コロナで靖子先生が離脱中に店にやってきた怪しい男性の正体。

    全体的にはほのぼのした雰囲気。
    優希と川島の関係も穏やかに進行中。
    靖子先生からメニューを考えるのを手伝ったり、靖子先生離脱中には香奈と一緒に店の切り盛りをしたりと仕事でも頼られるようになっている。

    事件の謎解きも全体的にはほっとするものが多かったが、野川フェスの話は完全解決とはいかず、今後にも引きずりそうな予感。

    靖子先生の話としては過去の著作が出て来たことで、優希がモヤモヤするのが分かるような。
    でも先生らしい姿だったけれど。

    最後は大団円。こちらは今後明るく繋がりそうな終わり方。

  • シリーズ第六弾。

    食堂兼料理教室〈菜の花食堂〉のオーナー・靖子先生が様々な謎を解明していく連作五話が収録されております。

    前巻で”わかりにくすぎる告白”を経てめでたくカップルになった優希と川島さん。
    二人が"地元デート"中に見つけた「文旦フェス」をきっかけに、靖子先生の"華麗なる過去"が明らかに(第一話「文旦とためらい」)。
    優希は自分の知らない靖子先生の過去があることにモヤっていたけど、周囲が騒がしくなることにうんざりしている感じの靖子先生からすれば、敢えて自分から言う事ではない、ってなるのも"そら、そうでしょ"って思いますけどね。
    このように、騒がれることを避けたい靖子先生なので「謎解きが得意と言われることもあまり喜んでいない」わけですが、それにも関わらずわざわざ"謎解き"目当てで靖子先生を訪ねてくる人まで現れる始末(第三話「ゴーヤは打たれ強い」)。
    とはいえ、いざ相談されると持ち前の洞察力で見事に謎を解明してしまうのは流石ですよね。

    そんな感じで今回も例によって安定の安楽椅子探偵っぷりを見せてくれた靖子先生でしたが、心配なのは第四話「疑惑のカレーライス」で、地域のお祭り「野川まつり」の最中に、体調不良者が続出した原因を"大麻クッキー"と見破ったまではよいのですが、肝心の真犯人がまだはっきりとしていないことですね。
    この件は次巻に持ち越しなのでしょうか・・気になるところです。

    そして気になるといえば、この巻では主人公・優希の未熟さが目についたな・・と。
    第一話で靖子先生の過去を知らなかったからといって拗ねたり、第五話&表題作「人参は微笑む」で、靖子先生がコロナに罹ったのを、お客様(実は息子さんでしたが)に「(靖子先生が)コロナなので・・」と言っちゃったりと(飲食店なんだし、第五類だからといってこれは軽率かと・・インフルでも同じことですよね(;'∀'))、"優希、もうちょい大人になれよ!"と思った私です。

    ・・と、まぁ色々あったにせよ靖子先生不在の〈菜の花食堂〉を、優希と香奈さんが協力しあって切り盛りしたのは良かったですし、ラストは靖子先生にとって嬉しい再会があり、ほっこりエンディングで何よりでした。

    てな訳で、美味しそうなお料理と謎解きを楽しめる当シリーズ、続編も楽しみにお待ちしております~。

  • シリーズ6作目。

    文旦とためらい
    筍の胸さわぎ
    ゴーヤは打たれ強い
    疑惑のカレーライス
    人参は微笑む

    5つの作品で、少し春を感じられる様になった2月から12月のクリスマスシーズンまでの季節の流れの構成になっていました。なので出てくる食材も季節のものです。
    今作もちょっとした謎解きが面白かったですし、作品の中のお料理も簡単に真似が出来そうな物もあって、試してみようかと思いました。

  • 今時のコロナや麻薬クッキーの話出て来て驚きました。そして、靖子先生親子が良い感じに。菜の花食堂に集まる常連さん達に心温まるお話。そして優希の恋も続きが見られてにっこり。

  • 待望のシリーズ最新刊!なんだか不穏な空気が流れ始めているけど、概ね平和な世界。甘いにんじんサラダ、たべてみたい!

  • お気に入りは「筍の〜」
    果たして筍泥棒は誰なのか?って言うのがラスト明かされますが、いくら住んでる敷地だとしても自分の持ち家ではないのだから勝手に掘るのはいかがなものかと…
    小太郎の賢さには驚きました。前の飼い主は残念でしたが、2回目の飼い主も優しい人でよかったです。

  • 謎は少し小粒感があったけど、
    やっぱり菜の花食堂のみんなの温かさ、雰囲気の良さに、読んでいる間中、癒される。
    優希さんと川島さんの今後も気になるし、
    「人参は微笑む」の犯人や、靖子先生の味覚のこととか解決されてないこともあるし、次の巻も楽しみ。

  • 優希と川島さんの仲がどんどん深まっていく様子が微笑ましい。
    靖子先生の新たな過去も明らかになった。
    大好きな靖子先生に、自分の知らない一面があると知った優希のモヤっと感、ちょっとわかる。
    知らないことがあっても人間関係は続けられるけど、知っている方が仲よくなれる気がする。

    靖子先生と息子さんとの再会も果たせたことだし、これからの人間関係がどう展開されていくのか、楽しみにしながら次作を待ちたい。

  • 文旦好き!食べ比べするほど種類があるとは知らなかった。「疑惑のカレーライス」は怖い。

  • 文旦とためらい/筍の胸さわぎ/ゴーヤは打たれ強い/
    疑惑のカレーライス/人参は微笑む

    日常の中にも謎があり、たまの事に悩む人もいる
    わずかなヒントから解決策を見いだす靖子先生はスーパーマン?名探偵?
    優希さんや香奈さん初め周りの人たちはみんな優しいね

  • 定期的に料理教室も行っている小さな食堂、菜の花食堂。
    オーナーの下河辺靖子先生は旬の野菜をいかした絶品料理を作るだけではなく、お客様やまわりのひとたちの悩みや謎を解決してしまう。

    文旦とためらい
    靖子先生の過去の一部が明らかに。
    昨今のSNSやメディアの問題が思い起こされる話でした。

    筍の胸さわぎ
    謎を解き明かすのは靖子先生だけどヒーローは柴犬!?
    高齢社会の課題が浮き彫りになります。

    ゴーヤは打たれ強い
    血の繋がらないきょうだいの行き違い。
    ステップファミリーの難しさ。

    疑惑のカレーライス
    地元のおまつりで突如体調不良者が発生。
    原因はなんと…!?
    真犯人含め、今後につながりそうな話。

    人参は微笑む
    靖子先生がコロナに!?
    ピンチを乗り越え、クリスマスには靖子先生に嬉しいサプライズが。

  • やっと読めました!菜の花食堂の続き!

    菜の花食堂で働く女性が主人公目線で、そこの女亭主である靖子先生が謎解きも担当する、日常謎テイスト。
    麻薬クッキーやコロナなど、今の時代を取り入れたネタが入っていたり、昔の時代背景を懐かしんでいたりと、今風?に仕上がってました。

    だいぶ忘れてるところもあったけど、読んでいくと、あそうそうこうゆう人いた!とか、あーあったなそんな話、と懐かしみながら読めたし、
    何よりとにかく美味しそう(´,,•﹃•,,`)
    謎もサラッと読めるし、ホッコリするし、ぐーぐーするし、今回も楽しめましたんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

  • 今回も靖子先生の推理が冴えてます。人の気持ちはやはり伝えないと伝わらない事があるので、言葉にする事は大事だと思いました。また、大麻クッキーの真犯人も気になるところですが、最後靖子先生がコロナになり、味覚がおかしくなって心配ですが、息子さんに会えたので気持ちが良いのですぐに元に治るだろうと、今回は特に読了感が良かったです。

  • 大好きなシリーズふたたび。
    物語はどんどん進み登場人物のバックグラウンドもアップデート!先生の推理は相変わらず冴えてるなぁ。季節のお野菜登場がいつも楽しみ

  • 菜の花食堂シリーズ。
    優希の靖子先生への執着が相変わらずちょっと鬱陶しい気がする。いくら職場の上司だからって、過去に何していたなんて知らなくていいのでは?って思うけど。
    タケノコ泥棒の話は、言われてみれば条件に合っているなぁ。でも、持ち主からしてみれば泥棒は泥棒な気がするけど。。とはいえ、警察に突き出すのもね。
    今回は先生の息子も出てきて、いい終わり方だった。

  • 優希に若さ故な部分が目立ったりもするんだけど、靖子先生他周りの大人がしっかりしているので物語に安定感があって安心して楽しめる。
    あれこれ作られる料理もおいしそうだし、地域のイベントもどれも楽しそうで良いなぁと思う。

  • いつものように元気と頭の冴えている。春子先生色々な料理も考え困っている人話を聞き早く解決する。少し話した言葉で色々な事がわかってすごいと思う。料理をする人は頭が良いと思った。春子先生が体調悪くし、病院に行った所コロナになっていた。休みの間2人が頑張る。春子先生は仕事に復帰したけど、味覚障害で味がわからなくなった。そしてクリスマスイブ、久しぶりの息子と親子の再会涙ぐむ2人。

  • 今回は菜の花食堂に野菜を卸している保田さんがよく登場する一冊。店子が病気になったり文旦イベント開催したり靖子先生親子の再会を演出したり、地域の頼れる地主さん!て感じでした。文旦食べたことありますが美味しいんだけど皮が厚くてね。思い出したらまた食べたいな。大麻クッキーを配った人は今回捕まらないんですね。優希さんの成長も嬉しい、でも靖子先生の過去にこだわるのはちょっとね。

全25件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。ドラマ化もされた、累計57万部を超えるベストセラー「書店ガール」シリーズや、同じく累計10万部を超す「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、その他「銀盤のトレース」シリーズ、「凛として弓を引く」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』等、多数の著書がある。

「2024年 『レイアウトは期日までに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

碧野圭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×