超恋愛論

  • 大和書房 (2004年9月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784479391104

みんなの感想まとめ

恋愛の本質や理想の在り方を探求しつつ、筆者のロマンチシズムが光る一冊です。難解なテーマを扱いながらも、非常に読みやすく、恋愛を語る楽しさが感じられます。日本の恋愛観や三角関係についての考察が盛り込まれ...

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛の本質と着地点、共同幻想に於ける理想の恋愛の在り方などについて掲げられている。論文ではあるが筆者のロマンチシズムが感じられて、その点とても良かった。自分の矮小な部分を外に発信して、且つそれが受け入れられるとこを承知しているひとにしか書けないもので、ズルくもあり、愛しくもある。

  • 吉本隆明なんて、ちょっとむずかしい・・・と思って読んでみたら、この本はとても読みやすくわかりやすく恋愛を語っています日本人は三角関係それも男二人と女性の関係が大好き漱石の小説でよく出てきますし、ノルウェーの森もそうでした。気楽にたのしく読むには適切な本ですそれに、この前作で「ひきこもれ」という本があるらしい。ひきこもりでも恋愛は当然ありうるしむしろひきこもりのほうがいい恋愛ができるのではないか、とおもいました。

  • 平たく言うと、「男と女が恋愛するのは簡単なことじゃないよ、でも、だからこそすばらしいんだよ」ってはなし。
    吉本氏は、自分の経験上(お姉さんを見て)、
    女性の方が細かい雑務などで、自分の時間を分断されがちだ、と考えているのがおもしろいと思った。
    そしてその考えがあったからこそ、娘さんたちを育てるときに、なるべく余計な雑務はしなくて済むように、たとえば自分でできることは彼女たちには頼まないようにして育てたという。
    女性にはひとりで長時間考える時間が必要で、そのこそが
    その女性がどんな人になるかを決めるから、と。

    娘さんであるばななさんの書くお話を見ていると
    たしかに彼女は彼女にしかない時間の流れの中で生きている感じがする。

    なんだかその感じに、にやりとするような、
    こころがふわっとあったかくなるような
    そんな気がした。

  • 中身は文庫でも・・・と思ってしまうかもしれない。
    でもこれを単行本で、十分な余白の中で読むことにきっと意味がある。

    はじめこそ吉本の恋愛観みたいなものを持ち出してくるけれど、
    徐々に文芸を通して、恋愛がいかに描かれてきたか、
    描かれうるか、という話によくも悪くも主題が移る。

    精神の双生児という言葉は、きらいじゃない。

  • 図書館!残り1冊明日の返却日まにあうかしら

    超 恋 愛 論

    すごいタイトルだけど退かないでほしい
    BRUTUSの特集で気になった吉本隆明さん
    初心者なので読みやすそうなやつ選びました

    気負って読んだわりに意外とあっさり読めた
    感情論ではなく
    文学などから日本人の恋愛とはなんぞやと書いてます

    最近流行の役立つテクニック的なうんちゃらかんちゃら
    ではなくはあ確かになるほどな-って感じ
    男性目線というのも新鮮

    しかし吉本さんって意外と情熱的な方なんだなあ
    他の本も読んでみたい

  • なるほどなぁ。
    女の人って分断された時間しか与えられてないって話。ホントにそうだな。と。
    育児にしても家事にしても、何かしながらしたいことしないといけないよね、女の人。まぁ女の人に限らずな場合もあるかもしれないけど、小さい頃からそういう教育をされがち。っていう著者の意見はなるほどだなぁ。と思ったりした。

    女の人にもぼーっとするでも、どんなんでも何かに熱中する時間って必要。というか意図的に与えるべき。と、この著者は娘が2人いるので、必ず何か夢中になってやってる時は、お使いでもなんでも著者がやったと言ってました。笑

    そういう男性が増えると、世の中の女性は大変嬉しいかぎりですね!!!!

  • もう一枚引っぺがすか。
    最近、文学読んでないな。

  • 恋愛論は半分は納得できて、半分はそうでもないという感じ。西欧との比較みたいなところは、あんまりしっくり来なかったかなぁ・・・。でも一冊の本として見た時に語り口がソフトで良い!最後の一瞬出てくる文学論も良かった!

  • 吉本隆明の恋愛論。
    2004年の出版当時にすかさず読んだのだけど、ひょんなことから再読。
    覚えていたことといえば、
    「女性の人生を束縛するもとになるのはまとまった時間が作れないこと。だから、自分は娘がなにかを集中してやっているときに、家の用事を言いつけたりして、時間を分断させないように、それだけは気をつけた。」ってところ。
    あとはぜんぶ忘れてた・・・。
    今回は、婚姻届の意味、とか興味深く読んだ。ちょっと大きい話だったけど。

    恋愛についての話、ふむふむとおもしろい。
    でもこれ恋愛論っていうより、恋愛文学論だよねえ。
    知らないことばかりだからおもしろかったーー
    純文学、もっと読んでればもっと楽しめたと思うけど、十分おもしろかった。

    吉本隆明ってある時期からうんとやさしい分かりやすい本を出すようになったなあ、
    歳をとって丸くなったというか、下りてきてくれたのかな、と長らく思ってたけど、
    「たぶん病気で書けなくなってからは、しゃべった言葉を本にしてるからでしょ。」と、
    彼に言われて、なるほど。。そうだったのね。。ほんとかどうか分からんけど。
    それでも、私でも読める本が何冊も生まれたのは、うれしくてしあわせなことだ。

    具体的に役に立つものではあんまりないけど、隆明の本は好きだ。
    なんでこんなに信頼できるんだろう。
    昔から大好きな、ばななのお父さんだからかな?
    とくにこの本は、自分のダメなところも見せてて人間味があった。

    あと、終わり方が好きだった。
    恋愛文学に対する隆明の強い思いが、しみじみ伝わってきて。

    いつか、これぞ吉本隆明の真骨頂、っていう難しい本も、読めたらいいなあ。

  • I was made to consider the social side of a love problem for the first time.

  • 漱石文学の同性愛の解釈が際立っていた。
    断固として文学を生み出すことの意味を述べておられた最後がいい。
    一番恐くて恥ずかしくてどうしようもない太いところから細い道に苦労して苦労して入ってつきつめていったところこそ、文学者には書いてもらいたい。

    (20120526)

  • 日本の「後進性」がキーワードで、「役割」という観点で男女を分析している。
    子育てや日本の歴史、夏目漱石をはじめとした文学者を軸にした恋愛論。
    恋愛に悩んでる人向けというより、恋愛に関する文学作品に関心がある人向けなのではないか。
    もちろん、前者の私でも読んでまったく損はなく、学んだことも多く面白いと感じたが。

    うわ、巻末の人物紹介でびびった!著書である吉本隆明氏の二女は、よしもとばななさんだと!!!
    たしかに同じ名字だw

  • 2010.11.14

    ・三角関係は日本独特の恋愛。ってのは本当なのか?確かに、『sex and the city』(見てないので、聞いた話だけど)みたいな作品は日本では出てこないような気がするし、土壌は違いそうだけれども。


    ・一人一人が完全に自由になったら一夫一妻制が実現するって言ってるけど、それはあんまり賛成できない。まぁ個人的には、細胞がひきあうような恋愛をしたことがないからかも。

    ・冒頭の距離感の話なんかは共感できた。

    ・『死の棘』『半日』『新生』

  • 高村光太郎、国木田独歩、北村透谷、夏目漱石、芥川龍之介、小林秀雄、中原中也、森鴎外、島崎藤村らの文学スタイルが収斂するのが分かる。

    ・男女が共に自己実現しようとして女性の側が狂気に陥った光太郎、智恵子の結婚生活
    ・女性の人生を束縛するもとになるのはまとまった時間が作れないこと
    ・女性も「社交性」だけではなく、一人でひきこもってじっくりものを考えることが必要
    ・事実を覆っている膜を最後の一枚まで取っ払うことそれが文学というものの難所である

    そしてとにかく何度も著者が述べていたのは「日本社会における後進性」。

  • 第一章 「終わらない恋愛」は可能か
    恋愛とは覚醒剤をのむようなもの今まで寝ていた神経が起き上っていきなり自分が活性化する/細胞同士、遺伝子同士が呼び合うような感じが本来的な恋愛の感覚/権力や経済力がある者が有利だなんていうのは恋愛におけるインチキ/北村透谷や国木田独歩が目指した理想の恋愛と結婚/男女が共に自己実現しようとして女性の側が狂気に陥った光太郎・智恵子の結婚生活

    第2章 男と女の足下にある泥沼

    第3章 三角関係という恋愛のかたち
    精神的な絆で結ばれた親友同士の一人の女性をめぐる関係を書き続けた夏目漱石/ひっそりと暮らす夫婦に過去からやってくる変化の兆し―『門』の宗助・お米夫婦の場合/漱石の小説にひそんでいる日本ならではの同性愛的要素とは/親友同士だった小林秀雄と中原中也の実生活上での三角関係

    第4章 結婚制度のゆくえ

    第5章 恋愛を書くということ
    少年のマゾヒスティックな快感を描いたルソーの『告白』に見る文化史的意味/愛人の「その後」を書くことを避けて通った島尾敏雄の文学は現実に負けたことになるのか『死の棘』/姪との関係を書いた島崎藤村の『新生』

    ・・・気になった目次のみ抜粋。
    文学を見る目に変化。
    とりあえず、友人に双子のきょうだいのような二人がいるので
    伝えよう。

  • 後半は、日本文学と恋愛という感じ。

  • 特におぉ!みたいなところはなかった記憶が…
    もっと年月を経てから読むといいのでしょうか。


  • やっぱり恋愛って、本能的に求めるってことが起きるんだ。
    条件に関係なく、距離に入り込むんだね。
    でも、だからこそ怖い。


    著者の考えに賛同するところが多かった。

  • PT#37 2006.6

  • もしかして吉本さんにとっては苦手分野ではないかしら・・・

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著者プロフィール

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

「2026年 『吉本隆明全集【第Ⅲ期セット】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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