13歳は二度あるか 「現在を生きる自分」を考える

  • 大和書房 (2005年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (186ページ) / ISBN・EAN: 9784479391234

みんなの感想まとめ

社会の中での個人の位置づけや、宗教や法律の成り立ちについて考えさせられる内容が特徴です。特に中学生にとって、自己のアイデンティティを見つめ直す良いきっかけとなるでしょう。著者は晩年に少年少女向けの作品...

感想・レビュー・書評

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  • 14歳と9ヶ月です / 私は小説がとても好きですが、説明文などは苦手です。しかしこの本はとてもわかりやすく、それでいて深いと思いました。私は昨年の四月に14歳を迎えて以降、「脳死」のことを頻繁に考えてきました。あと一年で「臓器提供カード」を持つことができるからです。この本の「実際に死ぬ直前までくると~」などは、とても参考になりました / 本当に素晴らしい本です。もちろん全てをもろ手を挙げて賛同することはできかねますが、それこそ吉本氏の言う「個人としての個人」でしょう。

     以上は「読書メーター」さんに投稿した感想です。吉本隆明さんには以前から興味がありました。吉本ばななさんの小説を少しだけかじっているからです。また、図書室にお二方の対話本があり、それを少し読んだ際に(文字通り「少し」です。立ち読みでした)、ばななさんはさることながら、隆明さんの発言が印象に残ったこともあります。この時、親子で物書きであったことにも驚いたことを憶えています。
     この本を読み、吉本隆明さんは本当にしっかりした考え方を持った方だということがわかりました。なるほど、『サウスポイント』ができるはずです。……『TUGUMI』も読んでおかなければ。

  • 図書館の読書感想文用の本が並んだ棚から借りてきました。そうだなあ、中学生くらいに読ませるのは良いかもな。宗教があって法律ができて国ができる…とか。社会の中の個人という考え方とか。
    感想文を書くのは難しそうだけど。夏休みに五冊読みなさいっていう宿題の一冊として。
    途中で大好きなよしもとばななさんのお父様と気づきました。相当高齢になってから出されている本ですし、考え方が片寄ってるのは仕方ないとして、いつまでも分かりやすいみずみずしい表現力のあった方なのだなと感銘をうけました。晩年になって少年少女向けの本を出されたのもそれ相応の考えをもってされたことなのでしょう。他の本も読んでみたい。

  • 意外ではあったけれど、吉本隆明って性善説のひとなのかもしれない。
    もし職場に仕事をさぼっている仲間がいるとしたら、あなたはどうしますか。
    「まじめに働けよ。みんなが迷惑しているだろう」と言ってはいけない、と。
    そんなことをすれば、職場が寒々としてしまう、と。

    では、どうしたらいいのか。
    黙って仲間の分の仕事をするべし。
    誰にだって仕事のできないときがある。そういう事情がある。
    誰かの分を黙って引き受けたら、自分が困っているときに誰かが黙って引き受けてくれる。

    残念ながら私にはそうは思えない。
    人の善意に付け込んで、自分はいい思いだけをしたいという人は間違いなくいる。
    自分の仕事を押し付けて平気な人、借金を踏み倒して平気な人。

    これは、吉本隆明の周囲に善意の人しかいなかったのか、それとも時代の違いなのか。

    ”他の人が知らない限定的な情報を手に入れようとするよりも、新聞や雑誌に載っているような、あらゆる人に公開されている情報を総合し、取捨選択して、社会のすがたを把握する能力を養うことがずっと大切です。そのほうが間違いがありません。”

    メディアリテラシーの大切さを、2005年のこのころから言われていたはずだけど、今はさらにその重要性が増している気がする。
    複数の新聞を読むことによって、今現在の世の中はどうなっているのか、この事件を世間はどう考えているのかを、自分で考えつかなければいけないと言う。
    新聞を取っていなくて、テレビのニュースもネットニュースもほとんど見ない私が食いつくところではないけれど…。

    第1章 新聞を読む、時代をつかむ。
    第2章 社会と関わる、自分を生きる。
    第3章 宗教とはなにか、法律や国家はどう成立したのか。
    第4章 犯罪と死について、考えてみる。
    第5章 戦争というもの、自分との距離。

    目次を読み進めて最後の行。
    人間は自分が生きた時代を引き受けていくしかない。

    今まで読んだ吉本隆明の本のなかで、一番読みやすくてわかりやすかった。
    13歳用だからか。

  • 大方の内容は忘れてしまったが、新聞を読め・・は強く心に残っている。
    ことに、現代において・・。


    一部、「そりゃないだろう」と
    いただけない部分もあったので
    しっかり自分を持って読んでほしい一冊。

  • いいんだが、根拠のない自論があるところが気になる。
    それが科学的なら許せるがそうでもない。
    統計的でもない。
    哲学ならば、その結論に至った経験か論理が欲しいが、特にない。
    そうなると、ただのボヤキにしか読めなくなるのが残念。

    具体的には、『一歳までの母の愛情がー』とか。

  • 中学生向けに書かれている本だが、大人が読んでも面白さを感じる本。
    書かれていることは、ごく当たり前のことを言っているように思うが、その当たり前のことを説明しようとすると、出来る様でなかなか出来ないことに気付く。作家ってすごいなーと感じる本だった。中高生の頃に出会っていたい本。

  • とてもわかりやすい言葉でとても大切なことが書いてあった。
    わたしは23歳だけど、今この本を読めてよかったなあと思った。
    大人でも誰でも、心のどこかに13歳のままの自分はいる気がする。

    もし将来子どもを持って、その子が13歳になったら勧めようと思います。

  • (「MARC」データベースより)
    社会、経済、歴史の真実を見抜く目をもて。世の中がひっくり返るような出来事がこれから起こらないとは限らない。いま何を見るのか、どう読むのか-。吉本隆明が中学生に語る、「現代」を生きるということ。

  • 吉本隆明の本ははじめて。ずっと読もうと思っていたのですが。

    分かりやすいです。はっとさせられる。
    いいことややるべきことを書いてあるビジネス本はいっぱいあると思いますが、文学を専門にする人が書く言葉は訴えかける力が全然違います。

    戦争に対しての考え方はいろいろあると思いますが、戦争を知らない世代の人たちは、知っている世代の人の文章を読むべきだと思いました。

    ふむふむとなるほど、と読み進めていきましたが、最後の方になって私とは考え方が違うと思うところがあって、苦しくなって泣きながら読みました。誰かと議論していて分かってもらえなくて泣く、という感じ。最近小説を読んでもほとんど泣くことはなかったのですが。

    そこまでさせる文章力がさすがだなーと思いました。
    13歳は二度ないです。でもなかなか13歳は手に取らないだろうなー。

  • 個人としての個人。
    家族の一員としての個人。
    社会的な個人。

  • まさに、13歳の頃にこの本を読みたかったです。
    少なくとも、働きだす前に。

    もくじをざっと読むだけでも、いいと思います。
    「社会」とか「宗教」とか、「政治」とか、
    考えないとと思うんだけど、よく分かんなくて…という人や、
    中高生、手に取ってみてほしいです。

    こう考えたらいいよ。という本ではないですが、
    「こうやって考えてみよう」「じゃあこれを調べてみよう」と、
    はじめるきっかけは沢山教えてくれる本だと思います。
     

  • 大切なのは、今の時代のすがたを自分で判断することです。
    新聞は毎日読むこと。
    自分の知識や教養がどんなに貧しかったとしても他人のいうことをそのまま真に受けるのは良くない。自分なるに考えて判断するのが一番良い。
    人間は自分が生きた時代を引き受けていくしかない。

  • 13歳の人でも読めるように書いてあるから、とっても読みやすい!なのに読み応えたっぷり。
    今からでも遅くないから読んでください。この人の考え方、知ってて損はしない。っていうか、これ知ってたら生きやすくなるね。読んでよかった。人生の教科書にしてもいいかも。

  • 小鳥に読ませようと思って借りた本。先に読みました。共感できるところとできないところはありますが、小鳥が読んで自分で判断し、できないところは聞いてくれればいいかなと思ってます。考えるきっかけとして。

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著者プロフィール

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

「2026年 『吉本隆明全集【第Ⅲ期セット】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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