知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 454
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479391494

感想・レビュー・書評

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  • 全体的にドヤ顔が鼻につく。
    すいすい読めない、書けない、アイデアが出せない人が、
    どうすればできるようになる習慣を身に付けられるかを知りたい人には役に立たない。
    「そのまま安らかにお休みください」とか「死刑あるのみ」とかなじってるだけ。
    それができる優秀な筆者自身を自慢したいらしい。
    この本に書かれてる整理法は、たいていの整理法の本には書かれてるので、
    他の本を選んだほうが無難だと思います。

  • ぽつり、ぽつりとナルホドと膝を打つ事が書いてあるよ。
    読書し終えた直後にすぐ読み返す、「黄金の5分間」は実践しようと思った。

  • 情報収集や整理に役に立つかな、と思った。
    あんまり役に立ちそうな気はしない。

    とりあえず、机の整理はもうちょっとやろうと思ったけど。
    おススメの製品とかも載っているけど、一部は入手不可なものだった。うーむ

  • なんか後半は段々話が変わっていって読み終わった頃には、何の本読んだんだっけ?って感じになってしまった。
    とりあえず色々と参考になった。

    以下メモ。

    知的ストレッチの基本3原則
    1.インプットは必ずアウトプットを前提にする
    2.うまくいった諸先輩の方法をどんどん採り入れる
    3.おのれを知る

    アウトプットにまったく繋がらないインプットは無駄だと肝に銘じてください。
    あるいは、インプットの量とアウトプットの量をイコールにしていくというイメージを、強引にでももってください。

    アウトプットする力を磨いてゆけば、自分にとって重要な情報とは自然に「出会える」ようになります。

    アウトプットする力を向上させるには、周囲の人から何か質問されたら必ず「打ち返す」という習慣を身につけるのが近道だと思います。
    どんなにくだらないと思える質問であっても「答え」を出しましょう。
    それこそ「アウトプットを前提としたインプット」の典型だからです。

    他人が自分に疑問を投げてくれる、そういうチャンスは放置しないでください。
    そのときはわからなかったり、答える気になれなかったりしてやりすごしたとしても、1時間でも1週間でも半年でも、その疑問をあなたのなかに抱え続けて答えを見つける営為が肝心なのです。

    とんでもない球でも打ち返すストレッチを続けましょう。
    自分で自分に対して「とんでもない球」を投げられるようになったら、しめたものです。

    知的ストレッチを効率的に勧めた場合、何が変わるのかと言えば、1つは深さで、もう1つは幅です。

    幅というのは、とりあえず基本的に興味をもったことに関連する新書や一般向けの本を5冊から10冊読むことで広げられます。
    5冊程度の本が一気に読めないのであれば、そのテーマに対する興味は大したものではないということでしょうから、その題材では幅は広げられないと考えたほうがよいでしょう。
    もっと知りたいと思えたり、次々に疑問が出てくる状態が、まさに「幅が広がっている」ということになります。

    深さに関しては、専門書を読んでいくのが一番の近道です。
    深さの目標は、専門家と呼ばれるに足るレベルと考えればいいと思います。
    学術書を立ち読みして20分くらいでそこに書かれていることがわかる、という水準に達しているのが専門家です。

    総ての知的ストレッチの場面では、自分のクセや弱点に自覚的であることが重要になります。

    自分の立ち位置や相手からの距離感や強みや弱みを理解していない人は、何に向かって努力したらいいのか、どこを工夫したらストレッチが成功するか、自分のアウトプットがどのように評価されるのかを理解することができないからです。

    例えば、自分にとって快適な環境というのはどういう状態なのかを自覚していなければ、生産性の上がる書斎をつくることなどできるわけがありません。

    自分はどういう情報の感度が高くて、どの方面の知識に疎いのかを把握していなければ、ポイントを絞って集中的に情報をインプットすることもできません。

    ■まず素直に読む
    とりわけ自分にとって新しいジャンルでは、まず「素直に読む」を心がけてください。

    ■大量生産の競争から抜け出す
    大量生産で作られたものは、1つあたりの値段がどんどん安くなってしまいます。
    そうすると、以前と同じ利益を上げるためには、より大量に売る、というスパイラルに入らざるをえません。

    自分のところでしか生産できない技術や商品で勝負していく。

    ■マニュアル化する能力
    肝心なのは、自分なら誰よりも早く完璧にこなせる仕事があったとして、あなたが、その後もまったく同じ依頼を引き受け続ける人になっていくのか、それとも、この人に頼んだら別の形で解決して、マニュアル化してくれると思われる人になっていくのか、です。
    自分にできたことを他者に教えて誰もができるようにする後者が、いわゆる「仕事ができる人」の正体ではないでしょうか。

    ■択一で悩む無駄
    悩みに時間を浪費することほど無駄なことはない。
    これが1番で、あれが2番・・・と順序が明確であれば、1番を選べばいい。
    第三の道がベストだったという場合も稀にはあるが、それを思いつかず悩んだ者が浅はかであるにすぎない。

    それぞれの案件で、時間が経てば経つほど処理にかかる時間が少なくなる、ということは原則としてありません。
    むしろ、後回しにしてしまうと、即答なら必要のなかったはずのことを付け加えなければならない場合のほうが多いでしょう。
    遅れたことのお詫びとか、せっかく時間をかけたのだから、それなりのことを書かなければならない、とか・・・。

  • 読みやすい本だけど内容は、薄いかな。。。

  • ボチボチかな。
    参考になる点もありました。

    ただ日垣さん自身が指摘されているように、プロのは参考にはできても真似は難しい、かと。

  • 丁度、自分の読書法について考えていたので、本の読み方について書かれた箇所が参考になった。

    0.序章
    ・知的ストレッチの3原則
      ?インプットは必ずアウトプットを前提にする
      ?うまくいった諸先輩の方法をどんどん採り入れる
      ?おのれを知る

    ・自分に対してのマイナス評価 →現状に満足しない気持ちが、努力に繋がる
    ・周囲の人から質問されたら、必ず「打ち返す」 →アウトプット力の強化 →自分自身で「疑問を見つけて答える」ようになったら、しめたもの。
      →ツイッターのリプライ?

    1.読む
    ・付箋の貼り方
      ?著者の主張に沿って「おもしろい」と思った箇所    →本の角を小さく折る
      ?こちらの関心に沿って「使える」と思った箇所     →上部に付箋
      ?そこに紹介されている文献を手に入れようと思った箇所 →横に付箋
    ・付箋を貼る枚数は10枚
    ・本を読み終えた後、5分ほど掛けて、付箋を張った箇所だけをまとめて再読する
    →自分ルールでは、?は無制限に上部に張る。?は10枚に絞って横に張る。

    ・自分の仕事に直結した分野については、著者がどんな論理展開をするのか、ある程度はわかる。
     小見出しやデータさえ見れば、何を書いているか想像がつくことも、往々にしてある。
      →本を読むスピードは、その本の分野に対する自分の理解度(熟知の度合い)に左右される
       (良く知っている分野の本は早く読めるし、知らない分野の本はゆっくりとしか読めない)。
       最初は未知の分野でも、同じ分野の本を読み続け、慣れる(理解が進む)ことにより、読むスピードは上がる。

    3.考える
    ・的確なメモのための3原則
      ?自分の記憶力に対する正確な評価のみが、メモの必要性の度合いを決定する
      ?重要な情報やアイデアを得たとき、それを忘れるかもしれないと過去の経験から推察される場合は即座にメモをする
      ?使うことがほぼ確実なものしかメモをしない

    4.創る
    ・プレゼンテーションのコツ
      自分が何を言いたいかではなくて、相手の頭の中で何が起きているのかという事を考えながら話す
      自分の満足で出来不出来を判断しない
      相手の頭の中(利害関係、立場上どういう判断をするのか、どう受け止めて納得しているのか、または納得していないのか)をどこまで正確に読み取っていくか、それをつかめる人間だけが、プレゼンテーションで勝っていく

    ・日本の高度経済成長(1960年代) …早くかつ大量に生産することが、経済の拡大を支えてきた時代
      アメリカは家電製品の製造を放棄 →情報技術や車などにシフト
      アジア諸国はまだ高品質の家電は作れない
      北ヨーロッパはモバイル機器にシフト
     →だから、日本が家電製品で1人勝ち出来たに過ぎない
     →現在は大量生産は中国に移行(早く大量に生産 + 安く作れる)

    6.疑う
    ・疑わしきは罰するマスコミの罠
      マスコミは自分たちこそ社会の木鐸(ぼくたく)であり、世の中に警笛を鳴らすのは使命というテーゼで動いている
      どんな局面でも「とりあえず危ないと言っておく」(=狼少年)
       →リスクが少ない
       →絶対的な「善」になれる思考停止。
       →例えば、「地震が起きても大丈夫」と言っておいて死者が出ると、責任を問われる
        しかし、「どうも危なそうだ」と言っておけば、実際に何も起きなかった場合は「警告の成果だ」と言えるし、
        仮に、本当に起きてしまった場合は「私どもが言ったとおりでしょう」と言える

    ・動物保護の欺瞞
      捕鯨禁止運動 →海中で鯨が増えて大量の鰯を食べる →鰯の値段が高騰
      象牙を狙った密漁の問題 →アフリカゾウの保護 →象が大量の草を食べる為に他の草食動物が死滅

  • この人を、あまり好きでないながらも読むだけは読んでしまう。

    好きでない理由は、たとえば文筆業を始めた当初から名誉毀損で訴えられるリスクを考えて、毎月数万円ずつ弁護士に顧問料を払っているところとか、おそらく少なくないお金を払ったのだろう著者の写真とか、そういった抜け目のなさなんだろうと思う。
    そう考えると、まあ要するに俺の僻みであって、著者には何の罪もない。

  • ・ポケットを増やし、深くする。
    ・ぼんやりとした疑問に、回答を与える訓練を。
    ・黄金の5分間。
    ・詳しくなるにはまず新書を5冊

  • 良くも悪くも古っぽい感じがするのはなぜだろう。

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著者プロフィール

1958年、長野県に生まれる。東北大学法学部卒業後、販売、配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト。著書には、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)、『世間のウソ』(新潮新書)、『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)、『情報への作法』(講談社+α文庫)など多数。

「2011年 『つながる読書術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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