墓は、造らない 新しい「臨終の作法」

  • 大和書房 (2011年2月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784479392101

みんなの感想まとめ

お墓を造るべきか否かを考えさせる本書では、墓の存在意義や埋葬方法についての実用的な解説がなされています。西日本における墓以外の選択肢や、近代におけるお墓のシステムの変遷についても触れられ、読者に新たな...

感想・レビュー・書評

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  • 高度経済成長の時代に、地方から都市に出てきた人たちの場合、たとえ結婚して家庭を設けても、その家にはまだ祀るべき先祖がいないこともあり、仏壇を設けることもなかった。もちろん墓を設ける必要性もないので、先祖崇拝の慣行とは無縁な生活を送るようになった。
    仮装する限りダイオキシンは出る
    故人を思う気持ちと墓は関係ない
    墓は造らず、自然に還る
    葬式はいらない 戒名は自分で決める 人は一人で死ぬ 知らなかった自分がわかる生まれ順診断BOOK

  • お墓を造るべきか否か、迷う中でとても参考になる意見が多かったです。
    お墓参りは当然のことで、一家に一つお墓があるのは当たり前。そう思っていたけれど、現在のお墓のシステムは実はごく最近のことで、その背景には火葬が普及したからなんだと。
    近代になって生まれたこのシステムも、環境や社会背景に無理が生じている事を客観的に指摘しています。今の社会に合った埋葬法(自然葬・樹木葬・散骨・骨仏・・・)も紹介されており、とても参考になりました。
    お墓を造る造らないは別にしても、お墓について考えるいいきっかけになると思います。

  • ここ最近『死』について考えることが少なくなかったです。『自分は死んだらだどこに行くのか…。』この本の中で筆者が説く家墓に必ずしも入る必要はない、と主張する箇所は僕にとっては衝撃的なものでした。

    この本は僕にとっては結構面白かったですね。またここに書かれていることが衝撃的でした。帯にある「『家墓』に縛られる必要はない」というのも僕にとっては目から鱗が落ちる体験でした。それは僕自身が(その役目をすべて放擲したとはいえ)一家の長男であるということと、そして僕の家族はこういうことにすごくご執心で、あんまりこういうことには執着がない自分とはずいぶんとまぁそりが合わなくて。正直な話、今でも合わない飯なんですけれど。この本を読んでからは、そんなことは別にいいやなんて、ある意味開き直ってすらいる自分がおります。

    そもそも、人間が育った土地や自分の家、死んでからは墓によって縛られることはまったく必要がないんだと個人的には思っていて、そもそも墓にしたって定期的に墓参りに行くよりかは、海か川にでも流してくれればいいだなんてそんなことを標榜していると、また白い目で見られてしまいますが、それでいいです。

    そして、終わりのほうにある「エゴ葬」ではなくて「エコ葬」というのも面白かったですね。こういう柔軟な考え方が必要になるときがきっと来ると確信しております。とにもかくにも、日頃こういうことにもやもやとした疑問を少しでもお持ちの方は読んで決して損はないと思います。

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著者プロフィール

1953年(昭和28年)東京生まれ。宗教学者、作家。
76年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。84年同博士課程修了(宗教学専攻)。
放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を経て、東京女子大学非常勤講師。
著書に『性と宗教』(講談社現代新書)、『日本人の神道』(ちくま新書)、『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』(晶文社)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『創価学会』『世界の宗教がざっくりわかる』(以上、新潮新書)、『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』『葬式は、要らない』(以上、幻冬舎新書)、『宗教消滅』(SB新書)、『0葬』(集英社文庫)、『戦後日本の宗教史』(筑摩選書)、『宗教の地政学』(MdN新書)などがある。

「2024年 『「謎」で巡る神社の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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