女子アナ以前 ~あのころのわたしと、いま考えていること。~

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 98
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392132

作品紹介・あらすじ

真面目で、不器用で。小島慶子があなたに語るまっすぐな言葉。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年8月13日読了。元女子アナ小島慶子によるエッセイ集。この人のことを私は現役時代もよく認識していないが、文章は非常に理性的・論理的なれど隠し切れない自意識・ハングリー精神のようなものがにじみ出ていてそれはそれで面白い。女性として・女子アナとして・母として語る言葉は様々な葛藤を経たもののようで、想定読者ではない私のような男性にもなかなか響くものがある。女子アナなんて「他者に評価をゆだねる」職業の最たるものだろうが、自分が好きなこと・やりたいこと・結果の評価は自分で決めること、他者にそれをゆだねているうちはどうやっても満足感を得ることはできない、ということだよな。

  • 小島さんの人生においてのポジティブに壁を乗り越えてきた考え方をつづっている。

    この本の考え方のほうが、私にはあっている。
    好きである。

  • 914.6

  • 後半の、感情整理方は役にたちそうです。
    女性ならではの、悩みとの向き合い方は、ビジネスマンにも、参考になりそう。

  • 小島慶子さんのことを知ったのは大学三年の冬。
    確か、北日本放送(富山県の日テレ系)の試験を受けに行ってた時に知りました。
    前入りでホテルに泊まってたら、アナ志望の友達のツイートが「今日の情熱大陸は小島慶子さん!」で、タイムラインが埋まってしまって。(笑)
    そんなに言うなら見るかーって、情熱大陸(番組)を初めてちゃんと見ました。
    何がどうすごかったか、覚えてないんだけど。ラジオで話す仕事を真面目に考えるキッカケをくれた人です。

    この本は、みんなが一度は考える悩みを、私はこう思うよ。って語りかけてくれる本。
    私には自分の家庭もないし、ママ友の話とか共感を持つのは難しいんだけど。
    5章の「与える仕事、奪う仕事」と6章の「幸せの範囲をひろげる」は共感したし、個人的に好きなところです。
    コミュニケーションには「奪う」と「差し出す」の2種類の方法がある。
    私も【差し出せる】人になりたい。

  • 共感する部分は多かった。僕に一番欠けているのは、「考えること」に対して諦めない姿勢というか、考えることを続けるという姿勢なのかも知れないと思わされた。こういう考え方があるよ、と他人に言ったところで、その人が考えることを拒絶する人だと結局は響かないのかも知れない、そう思うと、他人はともあれ自分は考えることを諦めないということをもっと重視しないといけないんだろうなと思う。

  • 私にとってはとても良い本だった。私とはかけ離れている彼女のキャリアや収入、環境、外見を差し引いても、ためになる内容。考え方に救われるし励まされる。何より、今の自分でいいのだ、今の人生を前向きに頑張ろうと思える、そんな本。図書館で借りたのだけど、多分買うだろう。

    借りた図書館では芸能に分類されているのだけれど、内容の大部分は仕事や子育てのことなので、埋もれてしまうのではないかなぁと感じた。

  • 本書は飛ぶ鳥を落とす勢いを持つ小島慶子氏の自叙伝である。今でこそ大活躍する彼女だが、その半生は常に順風満帆だったのか? どんな苦しみがあったのか? どうやって抜け出せたのか? 二次の母親として、仕事をする女性として、一人の人間として・・・これまでに彼女が経験し、感じたことを赤裸々に語っている。

    男女問わず小島慶子という人間に興味を持っている人であれば本書を読むことは有意義なことだろうが、ところどころで彼女が出すアドバイスは女性・・・とりわけ子育てと仕事の両立に懸命に生きている女性に向けたものだ。

    1つだけ間違いなく言えるのは、苦しみから抜け出すために懸命に生き、そして抜け出してきた彼女の体験談は、きっと同じように苦しんでいる多くの女性に光を与えてくれるのではないだろうか、ということだ。

    (書評全文はこちら↓)
    http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/03/blog-post_25.html

  • 元TBSアナウンサーで、現在はラジオパーソナリティとして知名度のある小島慶子。(キラキラ降板されるのでしょうか?)

    p.70「テレビでは『ダメだダメだ』と言われたことが、ラジオでは簡単に受け入れられる。私は何も変わってないのに、評価が180度かわっちゃう事もあるんだなーと。」
    「だから、苦手科目でムリしていい点をとろうとしなくてもいいんです。世間で”正解”とされていることがあって、どうしてもそこに合致しない自分がいたとしても、そんな自分が”正解”になる場所だって、どこかに必ずあるはずなんです。そう考えると、気がラクになりませんか。」

    今の私にはここがぐっときました。
    きっと昔の自分にはほかのフレーズに泣いていたかもしれないし、
    将来の自分はほかの言葉に勇気をもらうかもしれない。

    働く女性は少なからず共感できると思います。

    今度は、子供ができたら、また旦那の本棚から拝借して再読しようかしら。

  • 読み終えた感想は、自分と境遇が似ていて、共感できることがとても多かったこと。親と自分との価値観の違いに苦しんだり、自分の存在意義に自信がもてなかったり。なぜなんだ、なぜなんだと苦しんだからこそ、色んな人の考えや言動の真意を汲み取ろう、推測しようとするラジオでの姿勢の背景が見えました。遠い理想、自分のあるべき姿に近づけないギャップに苦しみ、もがいた結果、自分に無いものを追い求めるのを辞めて、自分の足下を見つめ、自分の手の中にあるものを伸ばす事、自分に出来る事をやること、今の自分の周りに感謝する事が、幸せにつながるんじゃないか、という境地を見習いたいと思います。

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著者プロフィール

エッセイスト、東京大学大学院情報学環客員研究員。学習院大学法学部政治学科卒業後、95〜10年TBS勤務。99年第36回ギャラクシーDJパーソナリティ賞受賞。独立後は各メディア出演、講演、執筆活動を幅広く行う。ジェンダーや発達障害に関する著述や講演をはじめ、DE&Iをテーマにした発信を積極的に行なっている。2014年より家族はオーストラリア、自身は日本で暮らす。連載、著書多数。近著に対談集『おっさん社会が生きづらい』(PHP新書)。

「2023年 『いいね! ボタンを押す前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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