センス・オブ・ワンダーを探して 生命のささやきに耳を澄ます

  • 大和書房 (2011年10月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784479392163

みんなの感想まとめ

この作品は、知的好奇心や自然への感動を再発見する旅を描いています。著者は自身のオタク的な視点を交え、科学や生命の本質について深く考察し、対話を通じて新たな視点を提供します。特に、生命の動的平衡や人間と...

感想・レビュー・書評

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  • 高校の国語の教科書に載っている『ルリボシカミキリの青』(福岡伸一)の関連で手にしました。

    福岡ハカセは自分がオタクだと他の人エッセイで書いていました。国立科学博物館に乗り込んでいく話、面白かったです!自分の“センス・オブ・ワンダー”ってなんだろうってよく考えたい。

    レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』はもちろん、教科書に抜粋されている『ルリボシカミキリの青』の書籍が気になるので探します。
    頻出だった『ドリトル先生』シリーズや『フェルメール 光の王国』も。

    福岡ハカセの村上春樹論も好きでした!

  • 図書館で見つけて。
    福岡先生をハカセと阿川さんが呼び、進められていく対談。すごくよかった。

    人間の人口増加が地球環境に負荷をかけているのは事実だけど、人間が突然地球上から消えたらそれはそれで地球のバランスが崩れる。こないだ80億突破のニュースを見た気がする。WHOが警笛を鳴らしていた。適切な人口ってどのくらいなんだろう。どうバランスが崩れるんだろう。

    「せいめいのれきし」読んでみたい。

    動的平衡。昔の偉人はよく肩書きが医者、哲学者、数学科で絵も描くみたいな人がいるもんな。寿命も長くなったし、実験や学習の効率も現代の方が上がったように思うのに、現代は縦割。幅が狭くなっているように見えるのは何でだろう。仕事だって、全然余暇時間が増える方向にはいかない。

    3つのクラが人間をダメにした。冷蔵庫、倉庫、金庫。

    子供のときに沢山のセンスオブワンダーのオーラを浴びておくこと

    2022.11.19

  • 阿川佐和子って、アタマがいいなぁと思う。
    福岡伸一の問題意識を うまく引き出している。
    生命を扱う研究をしながら、
    生命を殺さざるをえない矛盾。
    生の生物学ではなく 『死』の生物学であること。
    生命は機械論ではなく、動的平衡でとらえること。
    なぜか、イメージは クオリアに近づく。

    『センスオブワンダー』は、子供の時につくられる。
    知的好奇心をどう養うのか?

    1953年に 二重螺旋が概念化され、
    分子生物学の 源流となり、
    DNAを切り取ることができるようになった
    1980年前後に 遺伝子ハンターが始まる。
    新種を探す生物学の終焉を決定づけた。
    結局 世界を細かく分け始めた。

    ドリトル先生の 助手スタビンズくんに憧れる。
    私も僕も 〈英語〉では同じ。
    『私』は、現在形であり、『僕』は、過去形に。

    遺伝子で すべてが決まる訳ではない。
    『動的平衡』が、なぜ 受け入れられないか?

    率直に話して、率直に 応える。
    すぐれた ラリーである。

  • 2011年に書かれているが、過渡期の2020年にこの「動的平衡」に関する対談本を読めて良かった。

  • 生物学者福岡伸一ハカセとインタビューの名手阿川佐和子の対談。「センス・オブ・ワンダー」、「動的平衡」をキーワードに展開されます。
    ある分野に精通しているひとの話を聞くことは面白いです。しかも専門分野の専門的なことを一般の人々にもわかる言葉で語ってくれることの素敵さ。ここでもハカセの言葉は綺羅星の如く輝きながら我々の元に届きます。しかしその言葉はキラキラしているだけではなく、血肉をもった言葉として沁み入ってくるのです。それはもちろん阿川佐和子という聞き上手の人のフィルタを通すからより一層言葉すさの浸透率が高まるのでしょう。
    動的平衡の元では個々を分割して見ず、全体の流れを見る。しかしそのことは個々を軽んじることではなく、個々をしっかりと重んじることによってこそ全体が豊かになる。これは生物学に留まらず社会にも何にも全てに関わることなのでしょう。そう、それこそが動的平衡による世界なのでしょう。
    子どもの時に出逢った驚きや喜びは、その人の人格形成に大きく関わる。それを示すエピソードも素敵です。そのためには子どもの心を受け止める大人の存在が不可欠である。さて自分はそんな大人になっているのだろうか。そして自分はそんな経験を経たのだろうか。しかしいつでもセンス・オブ・ワンダーの恩恵は受けることができるでしょう。ちょうどこの本を読んで生まれた心の煌めきも、センス・オブ・ワンダーなのでしょう。

  • 福岡伸一氏の著作がここまで人を惹きつけるのは、丁寧な生命現象の解説に挟まれる文に、深い感傷があるからだと思っていた。
    その感傷のわけは、著書を読んでいればなんとなくわかる。
    しかしこの本では、よりダイレクトにそれが語られていた。しかも最後の方に。
    研究者として比較的成功してきた福岡伸一氏が言う、“私はドリトル先生になりたいと憧れたけど、なれなかった。”という台詞は、彼の書く文章が漂わせる感傷の正体である気が、私はした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「深い感傷があるからだ」
      人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。
      福岡伸一の、ゆっくり噛んで含めるように話す姿が、とっても好感が...
      「深い感傷があるからだ」
      人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。
      福岡伸一の、ゆっくり噛んで含めるように話す姿が、とっても好感が持てるのでした、、、
      2013/08/17
    • 花かんざしさん
      >人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。

      そうなんでしょうね。そうして、生物学の研究ですら人間が思い上がりの一部という…。
      福...
      >人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。

      そうなんでしょうね。そうして、生物学の研究ですら人間が思い上がりの一部という…。
      福岡先生の本を読むと、人間であることにやるせなくなることも多いですが、この感慨深さは嫌いじゃないです。
      2013/08/28
  • わたしも、センス・オブ・ワンダーを忘れないオトナでいられるために、忘れたらこの本を開こう。

  • 阿川佐和子さんの本を読んでいる時期に出会った本。
    この本で、福岡伸一さんを知り、本家のセンスオブワンダー も買った。
    知らない世界で面白かった。

  • 人の生活もウィルスから見たら養鶏の環境と似ていると言ったり、生物の歴史から見たら人間の生きている期間は僅かでいつか終わるだろうといった考え、他にも優勢な理論は人間の欲望に深く関係しているといった考察など、なるほどなぁーと考えさせられるものでした。面白いです。考え方で人生豊かになるなと思いました。

  • センス・オブ・ワンダーを探して
    2022年9月11日読了

    生物学者の福岡伸一と作家の阿川佐和子の対談。
    何度か共演されたことがあるようで、お二人のゆるくて自然な対談が心地よい。

    話の主題は生物学のこと、お二人の子供時代のこと、現代社会が抱える矛盾…と多岐に渡る。
    これらのトピックはそれぞれが独立しているわけではなく、対談の中でゆるく繋がっている。

    特に、医療や研究がより専門化し、身体というものが部分の集合とみなされている点が気になった。本書でも提示されていたが、それで本当によいのだろうか。「死」を考える上でも大切な定義であり、私たちがもっと話し合わなくてはならない問題と感じた。

    本書を通して、生物学に限らず(広く研究に限らず)全体を俯瞰しバランスを取ること、分断していたものを繋げること、この2つの重要性が主張されていた。

  • 福岡伸一は「現代では昆虫の新種なんてほとんど発見されないし、」などととんちんかんなことを言っているが、本当に昆虫好きなのだろうか。自身が否定している視野狭窄に陥った専門家の姿そのものなのだが。阿川佐和子の受け答えも、話をあまり理解できていないようで適当な相づちばかり。
    一番非道かったのは、「血液型性格診断を鵜呑みにしているようでは生命の問題は語れない」と言う福岡に対する、阿川の「結構あったっていると思うけどな。ハカセは何型でしたっけ?」という受け答えを福岡が無視したところ(P222-223)。センス・オブ・ワンダーを失っていないと福岡がべた褒めしていた阿川が、実は疑似科学を信じる(センス・オブ・ワンダーを失った)一般人と同じだったという展開は皮肉以外の何物でもない。

  • センス・オブ・ワンダーの混乱本と認識。

    機が熟せば、読んでみたい。
    忘れないために本棚に入れた。

  • #2592-106-354

  • お二人の知のレベルの高さに感服。いろんな引き出しが有って人間の奥深さを感じた。

  • それがマイノリティーとして社会に迎合されなくても感動するものを大切にしよう。子供時代に触れた自然や事象に対する感覚は健忘を迎えても忘れることはない。少し曇ってきたかもしれぬが時折磨いてみてはどうだろうか、と対談の二人の言葉から学ぶ。そうだよ、あの時何を考えていたのか、思い起こすだけでも元気が出る。

  • 子どもたちよ。子ども時代をしっかりとたのしんでください。おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子ども時代の『あなた』です。

    相手が誰であろうとも、それが自分よりはるかに若い子どもでも、王さまでも大臣でも、あるいは犬でも虫でも花でもマウスでも、椅子でもボールでも、敬意を払って同等に、会話できる大人でありたい。




    息子を育てるうえでの教育理念をしっかりと持とうと思って、レイチェル・カーソンの『センスオブワンダー』と一緒に読んだ。
    遺伝子の話や、生き物の進化の話。おやおや、期待していた内容からどんどん話が離れていくような?と途中まで感じたが、辿り着いたのは求めていた答えだった。
    私はセンスオブワンダーを失ってしまった大人だ。私は息子に、生涯消えることのないセンスオブワンダーを与える魔法をかけられるだろうか。

    普段読まないジャンルなので、今回読んでよかった。読みたい本もどっさり増えた。
    とりあえずドリトル先生と『せいめいのれきし』『ちいさいおうち』は読む。

  • 生命のささやき・・・それを生物学的に学者の先生が解説しています。とても分かりやすかったし、阿川さんとの掛け合いが面白かったです。

  • やはりこのお二人が、お二人とも好きです。そしてお二人の掛け合いがとても好きです。この企画がどのように持ち上がったのかは分かりません。企画した人がいるなら、その段階にはあったかもしれないあざとさが、阿川さんのツッコミによって物の見事に破綻している。食い下がってくれることで、ハカセのもう1つ奥の扉が開いて、先生の単独での美しい解説では分かり得なかった言葉が手に入る。感謝

    ハカセが分子生物学を一旦置いて、どこに向かわれようとするのか、素敵なお姉ちゃんの存在を借りて、素で語られているように思える場面、とても良かったです。

  • 動的平衡の心地よさをしっかり味わった。

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著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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