センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~

  • 大和書房
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本棚登録 : 491
感想 : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392163

作品紹介・あらすじ

「生きている」とはどういうことか。かけがえのない子ども時代の出会いと感動に導かれ、いのちと世界の不思議に迫る極上の対話。

感想・レビュー・書評

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  • 阿川佐和子って、アタマがいいなぁと思う。
    福岡伸一の問題意識を うまく引き出している。
    生命を扱う研究をしながら、
    生命を殺さざるをえない矛盾。
    生の生物学ではなく 『死』の生物学であること。
    生命は機械論ではなく、動的平衡でとらえること。
    なぜか、イメージは クオリアに近づく。

    『センスオブワンダー』は、子供の時につくられる。
    知的好奇心をどう養うのか?

    1953年に 二重螺旋が概念化され、
    分子生物学の 源流となり、
    DNAを切り取ることができるようになった
    1980年前後に 遺伝子ハンターが始まる。
    新種を探す生物学の終焉を決定づけた。
    結局 世界を細かく分け始めた。

    ドリトル先生の 助手スタビンズくんに憧れる。
    私も僕も 〈英語〉では同じ。
    『私』は、現在形であり、『僕』は、過去形に。

    遺伝子で すべてが決まる訳ではない。
    『動的平衡』が、なぜ 受け入れられないか?

    率直に話して、率直に 応える。
    すぐれた ラリーである。

  • 生物学者福岡伸一ハカセとインタビューの名手阿川佐和子の対談。「センス・オブ・ワンダー」、「動的平衡」をキーワードに展開されます。
    ある分野に精通しているひとの話を聞くことは面白いです。しかも専門分野の専門的なことを一般の人々にもわかる言葉で語ってくれることの素敵さ。ここでもハカセの言葉は綺羅星の如く輝きながら我々の元に届きます。しかしその言葉はキラキラしているだけではなく、血肉をもった言葉として沁み入ってくるのです。それはもちろん阿川佐和子という聞き上手の人のフィルタを通すからより一層言葉すさの浸透率が高まるのでしょう。
    動的平衡の元では個々を分割して見ず、全体の流れを見る。しかしそのことは個々を軽んじることではなく、個々をしっかりと重んじることによってこそ全体が豊かになる。これは生物学に留まらず社会にも何にも全てに関わることなのでしょう。そう、それこそが動的平衡による世界なのでしょう。
    子どもの時に出逢った驚きや喜びは、その人の人格形成に大きく関わる。それを示すエピソードも素敵です。そのためには子どもの心を受け止める大人の存在が不可欠である。さて自分はそんな大人になっているのだろうか。そして自分はそんな経験を経たのだろうか。しかしいつでもセンス・オブ・ワンダーの恩恵は受けることができるでしょう。ちょうどこの本を読んで生まれた心の煌めきも、センス・オブ・ワンダーなのでしょう。

  • 福岡伸一氏の著作がここまで人を惹きつけるのは、丁寧な生命現象の解説に挟まれる文に、深い感傷があるからだと思っていた。
    その感傷のわけは、著書を読んでいればなんとなくわかる。
    しかしこの本では、よりダイレクトにそれが語られていた。しかも最後の方に。
    研究者として比較的成功してきた福岡伸一氏が言う、“私はドリトル先生になりたいと憧れたけど、なれなかった。”という台詞は、彼の書く文章が漂わせる感傷の正体である気が、私はした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「深い感傷があるからだ」
      人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。
      福岡伸一の、ゆっくり噛んで含めるように話す姿が、とっても好感が...
      「深い感傷があるからだ」
      人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。
      福岡伸一の、ゆっくり噛んで含めるように話す姿が、とっても好感が持てるのでした、、、
      2013/08/17
    • 花かんざしさん
      >人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。

      そうなんでしょうね。そうして、生物学の研究ですら人間が思い上がりの一部という…。
      福...
      >人間の思い上がった考えを憂いているのでしょう。。。

      そうなんでしょうね。そうして、生物学の研究ですら人間が思い上がりの一部という…。
      福岡先生の本を読むと、人間であることにやるせなくなることも多いですが、この感慨深さは嫌いじゃないです。
      2013/08/28
  • センス・オブ・ワンダーの混乱本と認識。

    機が熟せば、読んでみたい。
    忘れないために本棚に入れた。

  • #2592-106-354

  • お二人の知のレベルの高さに感服。いろんな引き出しが有って人間の奥深さを感じた。

  • それがマイノリティーとして社会に迎合されなくても感動するものを大切にしよう。子供時代に触れた自然や事象に対する感覚は健忘を迎えても忘れることはない。少し曇ってきたかもしれぬが時折磨いてみてはどうだろうか、と対談の二人の言葉から学ぶ。そうだよ、あの時何を考えていたのか、思い起こすだけでも元気が出る。

  • 子どもたちよ。子ども時代をしっかりとたのしんでください。おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子ども時代の『あなた』です。

    相手が誰であろうとも、それが自分よりはるかに若い子どもでも、王さまでも大臣でも、あるいは犬でも虫でも花でもマウスでも、椅子でもボールでも、敬意を払って同等に、会話できる大人でありたい。




    息子を育てるうえでの教育理念をしっかりと持とうと思って、レイチェル・カーソンの『センスオブワンダー』と一緒に読んだ。
    遺伝子の話や、生き物の進化の話。おやおや、期待していた内容からどんどん話が離れていくような?と途中まで感じたが、辿り着いたのは求めていた答えだった。
    私はセンスオブワンダーを失ってしまった大人だ。私は息子に、生涯消えることのないセンスオブワンダーを与える魔法をかけられるだろうか。

    普段読まないジャンルなので、今回読んでよかった。読みたい本もどっさり増えた。
    とりあえずドリトル先生と『せいめいのれきし』『ちいさいおうち』は読む。

  • 生命のささやき・・・それを生物学的に学者の先生が解説しています。とても分かりやすかったし、阿川さんとの掛け合いが面白かったです。

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著者プロフィール

福岡伸一(ふくおかしんいち)/生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員研究者。『生物と無生物のあいだ』、『動的平衡』シリーズなど、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表。大のフェルメールファンとしても知られ、『フェルメール 光の王国』を上梓。近著に、『迷走生活の方法』『生命海流 GALAPAGOS』。朝日新聞に冒険小説「新ドリトル先生物語」を連載中。

「2022年 『ユージーン・スタジオ 新しい海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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