心のポケットに入れておきたい名言手帳

著者 :
  • 大和書房
3.25
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本棚登録 : 50
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392200

作品紹介・あらすじ

読売新聞「編集手帳」の筆者が古今東西の名言を厳選。映画やドラマの名セリフから、俗謡に川柳、三島由紀夫、北野武、サマセット・モームまで言葉から生きていく力をもらう。生きる道標となる108の言葉。

感想・レビュー・書評

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  • "ワーストはネクストのマザー"という長嶋茂雄さんの言葉がすごく印象に残った。

  • 【生き方】心のポケットに入れておきたい名言手帳 / 竹内政明/ 20171010 (76/672) < 353/84572>
    ◆きっかけ
    ・日経広告


    ◆感想
    ・タイトルに偽りなく、ポケットに忍び込ませておきたい古今東西珠玉の名言をピックアップしてくれている。
    ・まさに、語り手の全人格含めて言葉の持つ力を感じさせられた。折に触れてメモした自分なりに厳選した名言を読み返したい。


    ◆引用
    ・意味と、表現と、語り手の全人格が醸し出す匂いと、「言葉の力」とは摩訶不思議な総合力
    ・終わってしまったように見える明日にも、じつは何かの始まりが用意されている。北野武、キッズ・リターン
    ★負の十と負の十とかけるとプラス百になります。その百と、正の十を10倍した百は、同じ百でも意味が全く違う。それがわからなかったら、詩歌はわからないでしょう。プラスXプラスには何の陰影もない。
    ・誰だって、修羅の一つや二つ胸のうちに飼っているよ。そいつをこう松明みたいに、あかあかと掲げて生きていくんだ。=>炎が身を焼き滅ぼすのに任せるか、それとも炎を松明にしてあかあかと人生の夜道を照らしていくか。
    ・蛇が脱皮するのはどうして?一生懸命、何度も何度も脱皮していくうち、いつか足が生えてくるって、信じているから。今度こそ、今度こそと。
    宮本武蔵、水面に映る自分の影を切る。目的は叶えられずとも、その修行を通して、なにがしかの極意を会得した。蛇も同様。刻みの深い人生観を培ったかもしれない。
     宮部みゆき、火車
    ・最悪の日に生まれたものは、悪い日も快いであろう。 =>まだマシ、まだマシ。BY ゲーテ格言集。
    ・最も深くかがむ者が、最も高く飛躍できる。 BY浜口雄幸
    ・いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行。 BY小林ハル 
    ・才能も知恵も努力も身持ちも忠誠も、すべてを引っくるめたところで、ただ可愛気のあるという奴にはかなわない。 谷沢永一「人間通」
    ・ある問題に対して、ドーデモイイ、という解決法のあることに気付かぬ人がいる。何事でもただ一つした正しい道がないと思っているからである。 BY寺田虎彦、出久根達郎「百〇百言」=>コンピューターを用いた授業、子供は答えは常に一つで、キーを叩けば、その答えが出ると勘違いするかもしれない。答えは複数あるのだということを教えることが先えはないか。
    ・恋が着せ、愛が脱がせる 眞木準、伊勢丹ポスター
    ・夢は砕けて夢と知り、愛は破れて愛と知り、時は流れて時と知り、友は分かれて友と知り、阿久悠
    ★子育は子供に代って闘うことではない。子供が自分で闘っていくための準備を整えてやること。池田真紀子訳、「ロードサイト・クロス」=>家族の思い出を沢山こしらえてやり、子供がいつか困難に直面する日に備えて、胸の奥から取り出せる記憶という名の疲労回復剤を用意してやる。愛されたという記憶にまさる種子はない。
    ・瓜食めば、子供思ゆ 粟食めば まして偲ばゆ 山上憶良 万葉集
    ・親が子を思う心は永遠の片思い。両想いに切り替えようとしたときには親はいない。
    ・BOOK 過去未来 吉竹純
    ★稽古の間は大根役者と思え、舞台にあがったら千両役者と思え 徳川夢●
    ・職業に貴賤あらずと、嘘いうな、耐え苦しみて、吾は働く
    ・BOOK サラリーマン川柳
    ・人の一生は一度しかないのだから、燃えることのできるところで、燃え尽きるまで燃えなくてはならない。新藤兼人
    ・生きているということは、誰かに借りをつくること いきてゆくということは、その借りを返していくこと 永六輔
    ・人は誰でも恩と情けの多重債務者である。
    BOOK開高健 新しい天体
    ・花は半開を看、酒は微酔に飲む。この中に大いに佳趣あり。菜根譚
    ・眠りへ、エスカレーターを降りてゆく、楽しい地下室、おれだけの部屋 杉山平一/眠り
    ・幸福はコークスのようなものだ。何か別の物を作っている過程で偶然得られる産物なのだ。 オールダス・ハクスリー(晴山陽一/すごい言葉)
    ・幸福は不幸を準備する。幸福にはいつも不吉な予感がつきまとう。
    ★進入禁止のバーはその先に未開の大地があることを告げる道しるべ。飛び越えなくてはならない横線が目の前にあることは、辛いようでいて、実は幸せなことでもある。思えば、辛も幸も横線一本の違いである。
    ・天才とは蝶を追っていつのまにか山頂に登っている少年である。ジョン・スタインベック
    ・絶望とは常に遇者の結論
    ・ユーモア=にも関わらず笑うこと

  • 名言をこれ程までに、集めて慈しむことができるのか。さっそく、今日から始めよう。

  • 言葉のチョイスが新しい感じ。

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著者プロフィール

コラムニスト。1955年神奈川県生まれ。79年北海道大学卒業後読売新聞社入社。経済部等を経て、98年に論説委員。2001年より読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」を執筆。著書に『名文どろぼう』『名セリフどろぼう』『「編集手帳」の文章術』(いずれも文春新書)等がある。2015年度日本記者クラブ賞受賞。

「2018年 『竹内政明の「編集手帳」傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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