女性と子どもの貧困~社会から孤立した人たちを追った~

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 140
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392873

作品紹介・あらすじ

シングルマザー、ヤミ金、奨学金滞納、40歳風俗嬢、無戸籍問題、医療ネグレクト、虐待、DV、ホームレス高齢女性、ワーキングプア、ネットカフェ難民。誰でも「転落」する時代。

感想・レビュー・書評

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  • レポート執筆の一環で読んだけど、サクサク読めて良い本だった。良い本だったと言えど当然内容は重く、悲しく…。私は恵まれた家庭に育ったんだということがよくわかった。
    大学に入り、世界が随分と広がった。貧困にあまり関心がなかったけど、取り組んでいくべき事柄だと感じたし、支えていける仕事が出来たらいいなと思った。

  • 2023年、改めて国内の貧困に目が向けられた。
    2015年にはすでに女性と子供の貧困があった。

  • 自分もいつなるかわからない貧困。
    他人事じゃない。

  • シングルマザー、高齢者など様々な貧困が紹介されるが特に酷いのが無国籍問題。離婚して300日以内の出産、つまり誰の子どもがはっきりしないので届け出ないというケース。これで本人に一遍の咎が無いのに調理師への夢が立たれた話は本当に酷い。
    乳児死体遺棄事件がおこらないようにしなくてはならないと国民としては心底思った。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00233477

  • ノンフィクション
    社会

  • シングルマザーや非正規雇用といった世間に良く知られた理由だけでなく、様々なことが貧困につながることを痛感しました。
    今現在がそうでなくてもいつ陥ってもおかしくないし、それは男性でも女性でも変わらないことだろうけど、まだまだ女性の方が「稼いで養う、稼いで生活する」という意味ではしんどい状況下におかれていると感じました。

    また、この本を読んでいて「どこにどう頼ればいいかわからなかった」というケースが多いようにも思いました。
    「児相や役所を頼った結果うやむやになった」ではなく、そもそも術がわからなかった、自分が頼っていいのかわからなかったというケース。
    自治体やNPOさんがアナウンスを頑張っていらっしゃっても、当事者にまで届いていないことも多いのかと思うと(ただの読者だけれども)何ともいいがたい歯がゆさをおぼえました。

  • リアルな実録の数々。
    家庭環境に関わらず、どんな人でも今は簡単に貧困に陥るリスクがある。
    子どもを取り巻く貧困について目にした時、自分の子供の頃も、きっと口には出さないものの貧困であった家庭はあったはずだ、と思った。
    貧困は、目に見えないのだ。

  • 女性とこどもは同時に語らないわけにはいかない。
    シングルマザーの児の困窮はやはり進学率につながり、次の世代へ貧困としてつながっていく可能性がある。
    熊本のこうのとりのゆりかごの実態について、丁寧な文章で知ることができた。
    貧困、虐待へのつながりもやはり生じてくる。
    社会が弱者を支え、こどもを社会全体ではぐくむ仕組みが幾重にもなっている必要がある。細い細い蜘蛛の糸をたどっていくような安全策では、ぎりぎりの中で慎ましく生きている家庭を手前で救うことは困難だ。

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著者プロフィール

東京生まれ。明治大学法学部卒業後、新聞記者に。日航機墜落事故、阪神淡路大震災など、おもに事件事故報道の現場に立った。10年の記者生活を経てフリーランスに。「婦人公論」「ビジネスインサイダー」「弁護士ドッドコム」など多くの雑誌やネットメディアで女性や子どもたちの問題をテーマに取材執筆を行うほか、テレビやラジオの番組構成も担当。著書に『女性と子どもの貧困』など。


「2022年 『コロナと女性の貧困 2020-2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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