家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479393436

感想・レビュー・書評

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  • エリコさんのご家族は
    確かに機能不全な部分もあるけど
    よい思い出がないわけではない
    しかし 悪い思い出も腐るほどある

    ここら辺が思いきるには
    とても難しいんですよね
    確かに家族の愛はあった
    でも だからと言って
    すべてが許されるわけでもない

    家族を捨てようとしたときに
    家族のいいところを
    しっかり見つめなおしたというのは
    とても勇気があると思います

  • 「新しい価値観や考え方は人を自由にする」生活保護に支えられた私が伝えたいこと|ウートピ
    https://wotopi.jp/archives/103759

    小林エリコ(家族、捨ててもいいですか?〜一緒に生きる人は自分で決める)発売中|note
    https://note.com/sbsnbun

    家族、捨ててもいいですか? - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。
    http://www.daiwashobo.co.jp/book/b498525.html

  • 小林エリコのエッセイ集を読むのは、これで4冊目。
    この人のエッセイは日常雑記などではなく、過去のつらかった思い出が中心だ。

    《機能不全の家庭に育ち、毎日死ぬことを望み、ブラック会社に就職したのち、自殺を図り、精神病院へ入院。実家に戻り、母と共依存の日々を過ごした後、生活保護を受けながらの一人暮らし。決して幸せとは言えない人生であったが、今やっと息ができる日々が続いている。》151ページ

    本書でそのようにまとめられる著者の半生は、波乱万丈であり、生きづらさに満ちている。
    ゆえに、どの著作もヘビーな内容。だが、文章には哀切さとともに飄々としたユーモアもあり、読みやすい。

    本書も含めた4冊のエッセイ集(ほかに『この地獄を生きるのだ』『わたしは何も悪くない』『生きながら十代に葬られ』)は、みな著者の半生が素材だから、一部にはエピソードの重複がある。

    それでも、著者は誠実に内容を書き分けており、文章の使い回しなどはない。

    また、各エッセイ集に異なる角度をつけることで、差別化する工夫もされている。
    たとえば、前作『生きながら十代に葬られ』の「角度」は10代の出来事を中心に据えることであり、本書の「角度」は著者の家族が崩壊していったプロセスを中心に据えることだ。

    本書では、一部最近の出来事も俎上に載る。自らの半生のみが素材では、そろそろネタ切れも心配になるというものだ。

    著者のエッセイ集の味わいは、西村賢太の私小説に近い気がする。
    賢太の私小説も同じような話のくり返しだが、文章の力で面白く読ませてしまう。小林エリコのエッセイもしかり。「また父親のDVの話か」などという既視感もありつつ、面白く読めてしまうのだ(賢太の小説では主人公がDVをくり返すから、たぶん小林は嫌いだろうけど)。

    本書では、著者の父親にこれまで以上に光が当てられる。
    父親はDVをくり返し、家にろくに給料も入れず、外には女を作り、しばしば飲んだくれる最低男。著者は10年前から絶縁状態だという。

    そんな父親でも、著者が父親を描く筆致にはどこかあたたかみもあり、憎しみだけがあるわけではないとわかる。

    私はもちろん著者とは一面識もない。それでも、終盤で著者が新しい恋人とつかんだ幸せが、このまま続くことを祈りたくなる。そんな本である。

  • 著者の気持ちが理解できるなんて言えない。
    けど、父に殴られる母を見て離婚すればいいと思ったり、いざ離婚が目の前に突きつけられたら今の生活が無くなることが怖くなるというのは、少しだけどわかる気がする。

  • 家族は、しんどい。うまくいくのが当然みたいに言わないでくれるといいのにな。ものすごく誠実に書いてあるように読めるのがいいのか悪いのか。受け取り方を変えたらどうにかなるかもよくわからない。

  • なんとなく図書館で手に取った本
    表題から想像するほどには刺激のある内容ではなく淡々と事実が語られる感じだった
    主人公(著者)に幸せになってほしいなと思った

  • もやもやする読後感。
    著者が今生きていて、希望に向かっているところまでたどり着いていることにほっとした。
    課題の分離。
    大人になってなお、今の自分がこんななのは親のせいだ、と責めるくだりには痛ましさと不快感を強く感じた。
    家族の課題。捨ててもいいですか?と問いのカタチの不確かさに、落ち着かない気持ちになった。
    高知さんのような受容と赦しが感じられなかったのがモヤモヤの原因か。
    セルフコンパッション、大事。

  • 「自分の家族にとっての課題を見つける」か。。問題は山積みだ

    次から次から負の連鎖が起こる
    心の準備も癒える時間もない。。

  • 以前読んだ同著者作品と内容重複が多い。これしかネタのない方なのか、こういうものを求められているからなのか?

  • 2020.09.02

    完読せず

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著者プロフィール

1977年茨城県生まれ。短大卒業後、エロ漫画雑誌の編集に携わるも自殺を図り退職、のちに精神障害者手帳を取得。デビュー作『この地獄を生きるのだ』(2017年、イースト・プレス)が話題を呼ぶ。『家族、捨ててもいいですか?』(2020年、大和書房)、『私がフェミニズムを知らなかった頃』(2021年、晶文社) など著書多数。

「2022年 『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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