父ちゃんの料理教室

  • 大和書房 (2021年5月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784479393658

作品紹介・あらすじ

17歳の息子に父が伝える、料理と人生のこと
「あのね、料理は特別なことじゃないんだよ。
 まずはキッチンに立ってごらん」


シングルファザーとして日々の食事を作り続けてきた著者が、息子にそのレシピを伝える感動の料理エッセイ。
なぜ料理をするのか、なぜこんなにも美味しいのか。

コツやタイミング、経験から導き出した知恵も盛り込みながら、辻家の定番料理の数々を伝授していく。
読めばきっと、大切な人に料理を作りたくなる。

みんなの感想まとめ

料理は生きるための大切な営みであり、心を豊かにするものです。シングルファザーの著者が、17歳の息子に向けて料理を教えながら、食べることの素晴らしさや人生観を語りかけます。キッチンでの共同作業を通じて、...

感想・レビュー・書評

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  • 辻 仁成の"パリ・サラダ"|第一回"サラダ・ランデーズ" | 辻仁成の“パリ・サラダ” | 【公式】dancyu (ダンチュウ)
    https://dancyu.jp/recipe/2021_00004921.html

    作家・辻仁成が息子に伝えるための渾身の家庭料理集『父ちゃんの料理教室』 – TOKYO HEADLINE
    https://www.tokyoheadline.com/557351/

    父ちゃんの料理教室 - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。
    https://www.daiwashobo.co.jp/book/b564046.html

  • パリの空の下、二人で生きてきた、辻さんと息子さんが一緒にキッチンに入る。
    やがてひとり立ちをする息子さんから望まれて、料理を教えているのだ。
    人は生きるためには毎日食べなくてはならない。
    そして、大切な人にエールを送り、心も体も元気にしてあげられるのは料理。

    息子さんに話しかけている文章。
    料理の作り方も語りかけ口調。
    合間に、父ちゃん(息子さんに対しては、パパ)の人生観が語られる。
    いつもの辻さんのTwitterの語り口。
    今までになかった料理本だ。
    喜びも悲しみも、キッチンの中にあり、オーブンの温かさに包まれていく。
    小さな幸せは日常にある。
    「パリ」と「人生」って言葉、なんだか合うなあ・・・(自己陶酔気味、笑笑)

  • “辛い時はいつでもここに逃げてこい。

    つまりだな、

    キッチンは裏切らないんだよ”

     フランスで息子を育てる父ちゃんが、息子に向けて、食べることの素晴らしさと奥深さを語り、生きて行くための辻家の定番料理を教えて行く。

     父ちゃんが息子に語りかける。

    “生きることは大変で大人でもめんどくさいことがたくさんある。そんな時父ちゃんは、料理を作る。料理をしていると嫌なことを忘れられるからだ”

    “人間てのは何を食べたいと思うか、食べようとするかが大事だ”

    キッチンで、一緒に料理をしながら語りかけるように。そして、料理を教え始める。

    料理の作り方も、語りかけるように説明するので、とてもイメージしやすい。読みながら、まな板の上や、フライパンへの移動、オーブンの予熱のタイミングなど、まるでキッチンにいるみたいに想像できる。

    フランス風イカめし

    チキンときのこのクリームソース

    ラモンおじさんのスパニッシュ・オムレツ

    中華風蒸し魚

    ボロネーゼ

    ボンゴレビアンコ

    ミントと松の実の蕎麦サラダ

    魚のポワレ、オレンジ塩がけ

    辻家のアメリカン・クッキー

    どれもこれも、イメージの中で作ってみたけど、美味しい(イメージの中では)

    シングルファーザーになって、一人で息子を育てることになり、息子のためにできることは、きちんと食事をとらせて、育てることだ。と奮起して、立ち上がったそうだ。誰かのために、というのはやっぱり、強くなれるんだ。

  • 食べることは生きていくこと。
    手の込んだ、愛情のこもったお料理。
    写真も素敵で、美味しそう。
    ただのレシピ本ではなく、息子さんに語りかけていくスタイルも印象的。
    時間をかけて煮込み料理を作ってみたくなった。

  • 辻仁成さんが息子に伝えたいフランスの家庭料理(辻家アレンジ)をエッセイとともに紹介したレシピ本。レシピ本としては、初心者向けじゃないかも?私は結構作れるから十分判りやすかったけど。でも、これだけのメニューを作ってみたらかなり料理のスキルは上がると思います。応用効くような基本的なものがメインだし。日本でも手に入れやすい材料になってるし、なんなら隠し味が醤油や味噌なことが多くて面白かった。
    離婚時は、奥さんが超有名なために辻さんの方が批判されたのかなぁ、あんまり覚えてないけど。でも、子ども一人をしっかり作って食べさせて、愛情注いで大人にするのは大変!それをちゃんとやっているだけで偉いと思うよ。
    辻さんは料理エッセイしか読んだことないけど、小説も読んでみようと思った…けど芥川賞か。難解かな…。

  • 控えめに言って想像の上の良さだった。図書館で待って借りましたが、彼の地で孤軍奮闘する辻さんのために買っちゃうつもり。

    思えば彼には何度も驚かされている。ECHOESの辻さんが作家さんになって芥川賞を取った時。その作品がよくて若い頃何冊も読み耽ったこと。そしてミポリンと結婚、フランスで暮らしていること。しばらく見ないと思ったら髪がストレートになって似合ってなかったこと(失礼すみません)、そしてその髪を洗わないと聞いた時。そのミポリンと離婚してシングルファーザーになった時。

    そんな辻さんの日々のフランスでの暮らしをNHKで本当にたまたま拝見した時に、彼の作る料理の美しさに目が点になりました。すっごい美味しそうだったんです、しかもどれもこれも!!そして受験生だった息子さんからの合格電話を受けていた時の辻さんは本当に息子さんを愛しているひとりの小さなお父さんだった。

    この本は彼の料理と息子さんへの愛が溢れていて、離婚後とてつもなくどん底にいた男子二人の再生物語でした。やっぱりどの料理も美味しそうだし、フランスの聞いたことない食材とかはほとんど出てこないから日本在住の私も作れるだろう感。そして作り方が息子へ語る口調で書かれていて、最後にさあ、喰うか!って書いてあるので、それを読んでこちらも自然にはいっ!ってなるの。

    林真理子先生がお勧めしてました。星野源さんのもでしたが林先生お勧めの本今のところ間違いなし。

  • ミュージシャンであり作家でもあるパリ在住の辻仁成さんが、子育てしながら日々作ってきた料理を、写真、材料、調理法などをエッセイとともに紹介しています。
    コンセプトは、これから大人になる息子に今まで口にしてきた大好きな料理を教えている(一緒に作っている)ように、語り口調が軽快です。
    息子への愛、料理への愛が溢れていて、そしてフランスのエスプリも散りばめられていて、読んでいて楽しい。
    料理を通して人生も語っているところも良い。
    そしてどの料理も美味しそう!
    洋食ばかりですが、材料も近所のスーパーなどでも手に入りやすい者ばかりで、作ってみたい料理ばかり。

    私たちにとっても料理教室になるような、そしてエッセーとしても、料理写真集としても楽しめる、読み返したくなるお得な1冊。

    図書館で借りたものだけど、手元に置いておきたいので買おうかな。

  • 辛い日も、楽しい日も、毎日お腹は減る。だからこそ日々の料理・食事をちょっと凝って、楽しんで、安らげるようにしたいと思う辻さんの小さな祈りと料理ができる喜びが綴られた一冊。

    聞いたこともない食材や調味料がたくさん出てきてワクワクしたし、読んでいて「美味しそう…」と思わずにはいられない。

    サラダやお肉、パスタ、スープ、ケーキなど多種多様で彩り豊かな料理が紹介されている。そしてどの料理にもそこにシングルファザーとしての「息子を思う気持ち」が強く込められていた。

    辻さんにとっての料理は、心を安らぎへと導き、暮らしを豊かにしてくれるものなのだと思った。心温まる素敵な本だった。

  • 辻さんの考える「幸せ」とは?「幸せ者」とは、どんな人なのか?
    この本を読んで最も印象に残ったのはそこだった。

    父親と一緒にキッチンに立って、料理と人生について教わる息子さんは、きっと幸せを感じていると思う。


    キッチンでコトコト鍋を煮込んでいて、そのやわらかな熱で部屋がいっぱいに満たされていくような。
    とろとろに煮込まれたトマトの香りか、あるいはコンソメの香りが、湯気と共にふっくらと膨らんでいくような。
    じんわり温かい読後感。


    ああ、良かったなあと余韻に浸っていると「写真 辻仁成」の文字が目に入る。

    どんだけ多才なんですか!!(驚愕)

    私も写真の勉強をしているのでますますリスペクト。


    目で楽しめて心の栄養補給もできる、とても美味な一冊だった。

  • そうでした。この人は超一流の小説家でした。文章が素晴らしい。食べることの好きな人だとここまでできるようになるんだな。ともかく読んでいて楽しい。

  • キッチンが逃げ場、に凄く共感する。料理をする時の無心な感じ、達成感、満足感、そしてそれを一緒に味わってくれる人のいたら、さらに幸福感。。
    辛くてもそれでも親子が前向きに進まなければならない時、父が選んだ方法が手作り料理で、それで父ちゃんも息子も楽しく豊かで幸せで、良かった。

  • すべて美味しそう。(写真付き)
    母親がいない淋しさを父ちゃんの手料理で少しでも、紛らわせられたのかな。
    これだけ、プロ並みの腕ならいいよね。
    オリーブオイル、にんにく、生クリームは欠かせないみたい。

  • 日常の、日々のごはん。煮込み料理が多いんだけど、なんかオシャレ。料理の写真が載っているけれど、その料理1品がばーんと載っている。他の料理本では、コーディネートで載ってるものがほとんどだと思う。シングルファーザーが息子に教える料理というテーマ(文章もおもしろい)だけど、毎日のごはんってこんな感じでも、美味しいしおうちごはんの良さがたっぷり。こんなんみると、日本のお母さん頑張りすぎなんやろうなと思う。

  • 材料と手順の羅列ではなく、文章として描かれる料理の作り方が大好物で、小林カツ代さんの生前の口調を再現した『今日も食べたいおかず』をお気に入り登録したばかりですが、これまたもう! 辻仁成氏が、17歳の息子に語りかける人生と調理のコツといったら、ひとつひとつがレシピという名の短編小説だよ…
    離婚してあの美しい妻が去ってから、パリに取り残され、幼い息子のために台所に立つようになったいきさつ。ずっと作り続けてきた父ちゃんの味。男の先輩として伝えておきたい味と生き方。
    僭越ながら、性格に難ありのシングルマザーとして、でもゴハンだけは愛情が伝わるよう、おいしく、食欲をそそるものを作ろうと、それだけ心がけてきた自分とも重ねさせていただきましたーっ。

  • NHKで年に何度か放送されているこの人の番組は見ていたのでお料理されていることは知っていたけれど、こうやってレシピ本として読んでも、美味しそうだなあ、と。そして手間暇かけてキチンと作るのだなあ、と。息子さんのためであり、また自分のためでもあったのだろうけれど、素敵だなあと思う。私の食事作りは楽しんでいるときもあるけれど、大体は義務というか「しょうがない、作るか・・・」みたいなところがあるもの。ピカールの商品が安いと言えるのは、そりゃフランスなんだからと言ってしまえばそれまでなんだけど、でもやっぱり羨ましい。

  • 読み物としては面白いんだろうけど、レシピとして見返すにはちょっとめんどくさいね
    料理好きってちょっと野菜を切るとかのハードルが低くて本当に感覚が違うんだなぁと感じる

  • 息子さんへの溢れんばかりの愛情が込められた料理本。そして息子さんだけでなく私たち読者にも、その愛情を向けてくださるのが嬉しかった。
    文章だけでなくお料理も楽しい本。読んでよかった。

  • BSのパリだよりを見ていたので、仕上がりは予想通り。中でもアメリカンクッキーは実際作ってみて絶品で、リピ決定!レシピにまつわるエピソードを読みながらだからか目の前で話をしながら料理している感じ。

  • 【いちぶん】
    君に料理を教えたいと思ったのは、人生の逃げ場所をひとつ作ってやりたかったからだ。辛い時はいつでもここに逃げて来い。つまりだな、キッチンは裏切らないんだよ。
    (p.8)

  • うまそうー! 生クリームの使い方が参考になる。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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