- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479394044
作品紹介・あらすじ
生き物が集まり、自然を遊んで学べるビオトープづくりを、誰でも、鉢植えひとつから始められる!湿地帯生物の観察と研究を専門とし、生物多様性の有識者として絶大な支持を集めるオイカワ丸氏と『映像研には手を出すな!』の作者で自身も自宅ビオトープの実践者でもある大童澄瞳氏による、過去に類をみない「実用的ビオトープ本」であり「硬派エンタメ系生物多様性教本」が、ここに誕生。
感想・レビュー・書評
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湿地帯ビオトープを家庭で手軽に作るための指南書。オイカワ丸先生(中島先生)と大童澄瞳先生の渾身のビオトープを拝見できるほか、簡単なQ &A、外来種、国内外来種などに関する注意点などビオトープを作る上で重要な事が網羅できるようになっている。我が家も最近ビオトープに着手したのだが、観賞用の側面が大きくエコトーン重視のビオトープに憧れている。簡素な作りでも、生きものが自然とやってくる様子は楽しい。楽しみがずっと続く、というのは実にそのとおりだと本を読みながら大きく頷くことばかりだった。
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ずっとビオトープを立ち上げてみたかったので、これを機にチャレンジ中です。なるべく在来の環境に近づけたかったので、ありがたい情報満載です。
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北九州市響灘ビオトープ、海を埋め立てて造成した廃棄物処分場に自然と水がたまって多数の生物が生息するようになり、当初の予定を変更して生物のための公園に整備したっていうのがびっくり。北九州市すげぇ。うちのベランダに作れたらいいけど、以前カメをタライで飼ってたからその延長線でできそうな気もするけど、むむむ。
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読みやすい。写真も豊富。子どもと実際にビオトープを作ってみた。気軽に試そうという気になれました。
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湿地帯、要は水と土と中間部があるビオトープの作り方が載っている本。
序盤はなぜビオトープが必要なのか、生物多様性とは、と少しお固い基礎知識の解説。
それからビオトープの作り方や、実際のビオトープの実例が豊富な写真とともに紹介されている。
後半にはビオトープに来る生き物や、ビオトープに入れてはいけない特定外来種に特化した図鑑もあり、盛りだくさんの内容。 -
自宅に水辺を作ろう!というオイカワ丸氏による啓蒙実用書。ちょっとマジメ寄りか。大童さんのイラストやマンガがもうちょっとあっても良かった気がする。それはそれとして、やれるものならやりたいけど賃貸アパートでは難しい。土地が欲しい。そういえば子供の頃、庭に池が欲しかった。
読みながら生物多様性がどうこういう話とは別の、自宅ビオトープの価値を考えていた。世の中どんどん悪くなっていく気がする。世の中にも、年を取る自分にも未来に期待できない。ITなんてこれ以上発展してどうなるというのか?しかし自宅ビオトープには未来がある。新しい植物が生えてくるかもしれない。ヤゴがやってくるかもしれない。カエルが産卵しに来るかもしれない。自宅ビオトープにはそういう、身近でささやかで、予測できない明るい未来がある。
子供の頃、庭に鳥の餌台をつくって餌をやっていた。今なら「野生動物に餌をあげることの是非」を考えてしまうが、おもしろかった。どんな鳥が来るかわからないし、見たことない鳥が来たりした。あの時、庭には未来があった。それと似た未来を感じる。