聞くこと、話すこと。~人が本当のことを口にするとき

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479394051

感想・レビュー・書評

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  • 決してハウツーではない、聞くこと、話すことについての本。他人の話をただ聞くだけのことが、なんと難しいか。

  • 気になるタイトルだった。
    読んで良かった。

    患者というカテゴリーは、お客様というより、ハンディを背負った弱者のような気がする時がある。
    そして、患者は一見労われているように見えて、関係性の中で強制されること、奪われることがある。
    ホテルと病室のノックの違いの話で、ハッとさせられることがあった。

    私も、多分、奪う側、強いる側として機能していると自覚している。
    相手の話を聞くときも、つい、自分の話に持っていいき、勝手に共感し、共感を強いている。
    恥ずかしいなと、読みながら落ち込んだ。

    上間陽子さんの話も、良かった。
    暴力を振るわれることが日常である、主体性や自分の考えを持つことを、根っこから奪われる経験のなかで、生きるとは何なんだろう。

    私たちは、多かれ少なかれ、トライアンドエラーの中で学び、成長する。
    そうした生きることを教えてもらえなかった人は、何を望むのだろう。

    考える。考えて、自分の聞くことを振り返る。

  • カウンセリングでも、占いでも、問題解決でもなく、「聞く」ということ。/尹雄大さん(インタビュアー・作家) - 「雛形」違和感を観察する ライフジャーナル・マガジン(2022.02.08)
    https://www.hinagata-mag.com/think/46972

    nonsavoir.com – 尹雄大 ユン・ウンデ Official Website
    https://nonsavoir.com/

    尹雄大|note
    https://note.com/yoonwoongdae/

    聞くこと、話すこと。 - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。
    https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10030448.html

  • 聞くことと話すことが人間にとってどれだけ大事なものかがわかった。
    特に後半に出てくる感情移入と投影の違い、は実際にたくさんの場面であるなぁと感じた。自分がうまく聞くことができた時は感情移入ができている。自己投影は話題のすり替えにつながる。
    その人の話をその人の話として聞く。簡単なようで難しい。

  • 経験を積んで、ようやく自分の思いに近いものを言葉に変換できるようになってきたと思っていた。言葉で理解できる、されることはある種の欲求であり、快感だと思うようになってきた。
    その思考を180度ひっくり返されたのが本書。

    言葉で理解しよう、理解できると思うほどそれは信頼から遠のく。自分自身も未知や可能性を失っていっている。

    言葉は意味を伝達するためにあるというところから一歩引いて、言葉で言い表せない感覚を思いだしたとき、相手の心模様をより深く感じとれる。
    それは自分自身をも尊重し肯定できることにつながっていく。

  • 自己否定と問題解決の罠。
    ジャッジしないとは、事実を事実として観る。個人的に解釈しない。あるいは迂闊に傷つくことを自らに許さないこと。

  •  今流行りの「傾聴」の手法に対して、「それは本当に相手の話を聞いていることになるのか?」と疑問をなげかけるところがとても良かった。相手の話を自分の言葉で「まとめてあげる」ことは、本当に相手の言葉を聞いていることになるのか?
     そして沖縄の少女の話では、トラウマを抱えた相手は「語るべき言葉をもっていない」という内容もとても素晴らしく、心に留めておくべきと感じた。

  • 「共感」の重要性が聞く際には強調されるが、それにこだわること自体が、聞くことを阻害してしまう。聞くことによって、相手が自分の理解に進む手助けをしている4人の人、濱口竜介氏、上間陽子氏イヴ・ジネスト氏、坂口恭平氏に話を聴くことで著者の言いたいことを浮かび上がらせる。異分野の人の、このような話は、何とも言えない感覚を持ってしまう書であった。

  • 今まで自分の頭で考えて言葉を出していたつもりだったのに、それは周りに適応した言葉だったかもしれない、誰かが言っていた言葉かもしれないと考えてしまいました。

  • 読了日 2023/07/23

    三鷹のユニテで買った本。タイトル買いだったが、読んでよかったと思う。

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著者プロフィール

1970年神戸市生まれ。インタビュアー&ライター。政財界人やアスリート、アーティストなど約1000人に取材し、その経験と様々な武術を稽古した 体験をもとに身体論を展開している。
主な著書に『さよなら、男社会』(亜紀書房)、『異聞風土記 1975-2017』『親指が行方不明』(以上、晶文社)、『モヤモヤの正体』(ミシマ社)、『脇道にそれる』(春秋社)など。

「2022年 『つながり過ぎないでいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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