世界がわかる資源の話

  • 大和書房 (2023年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784479394068

作品紹介・あらすじ

 資源が私たちの生活に不可欠であるにもかかわらず、その地球科学的な知識を備えている人は多くありません。それはなぜでしょうか? 考えてみるうち、3つの理由がわたしの頭に浮かびました。

 1番目は、そもそもテーマとして大きすぎて、自分に身近なことと思えないから。2番目は、それゆえに「知ったところでその知識を生活でどう活用すればよいかわからない」から、です。3番目の理由は、資源に関する学校教育にあります。実は、ここ20年ほどのあいだ、高校生の大半は地学についてほとんど学んでいません。高校の理科教科である「地学」を履修した生徒は、全国でわずか5パーセントくらいしかいないのです。
 つまり、我が国の9割以上の若者がエネルギーや地球環境について持つ知識は、中学生レベルにとどまっている、という非常に困った状況なのです。しかも残念ながら、こうした事実はまったくといってよいほど認識されていません。

 ですが、主要な地下資源のほとんどを海外からの輸入に頼り、かつ地震国・火山国の日本に暮らすうえで、地学のリテラシーがないのはとても危険な状態ではないかと私は思います。地球に関する乏しい知識で、エネルギーや地球環境にかかわる重要な判断を下さざるを得ないからです。

 ところで、もし「石油があと○年で枯渇する」と言われたら、国民生活に関わるきわめて重要な資源問題であることはすぐ理解できます。だからといって、個人に何ができるかというと、ちょっと思いつきません。その点が、政治や経済や社会問題と違って「判断が難しい」ポイントであるように思います。資源に関しては投票や投資や善悪といった具体的な判断に結び付く手がかりのようなものが、なかなかイメージしづらいのです。

 しかし昨今、資源や環境の世界規模のトピックスがたびたび世間を賑わせていることもまた事実です。電気代の高騰、石油不足、世界的な半導体不足、ロシアのウクライナ侵攻と天然ガスの関係、レアメタルの争奪戦、SDGsにエコテロリスト……。現在進行中の世界を正しく理解するため、もっと資源についてくわしく知りたいというニーズがいつになく高まっているのは本当でしょう。

 よって本書では、エネルギーと環境の問題の根底にある自然現象について、地球科学の観点からわかりやすく解説しました。とくに、多忙な毎日を送っているビジネスパーソンや学生・院生、さらに行政機関やマスメディアで正確で最新の情報を切望している人々に向けて、最も重要な最先端の事実に絞って取り上げました。

 本書は全部で4章から成りますが、各章を構成する項目の左ページには本文を、右ページには図版で要点をまとめてあります。ここでは資源の知識紹介にとどまらず現代社会で進行中の課題まで踏み込んで記述しました。本を手に取った読者が知識と思想の両面から資源について学んでいただければ幸いです。

(「はじめに」より)

みんなの感想まとめ

資源や環境問題について、わかりやすく解説された本書は、現代社会が直面する重要なテーマを多角的に探求しています。特に、日本の水資源が海外から狙われている現状や、江戸時代の生活様式から学ぶ環境保護の知恵が...

感想・レビュー・書評

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  • 環境、資源、再生エネルギーの問題について、アカデミックな視点だけでなく、経済、そして世界政治からの視点など、様々な角度から問題を解説してあり、何故うまく足並みを揃えて世界が動けないのかなど、入門書として最適。

  • 資源を知ることで世界で起きていることが理解できる

  • 石油は いつ枯渇するんでしょうか。

  • こういった本は初めて読んだけど、各章から小テーマがあり分かりやすかった。
    歴史苦手だったけど、交えて資源のことが図とともに書かれているから難しく考えなくて捉えられた。
    出来ることから知っていき関わっていきたい。

  • 薄い

  • What You Need to Know About Resources
    https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10031228.html

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00644426

    京大名物教授がどこよりも面白く解説! 読み始めたら止まらない、世界が広がる「資源」の話。
    (出版社HPより)

  • 資源やエネルギー問題、温暖化などあまり知識がなかったが、分かりやすく書いてあって良かった。
    1つのテーマが見開き2ページでまとめてあるので読みやすいし、イラストや図表も多い。
    これからの世の中で避けられない問題ではあるので、勉強のきっかけにはオススメできる。

    牛は豚や鳥と比べて生育に必要な資源が多いよ(環境への負荷が高い)とか、日本でも新しい技術で半導体や太陽光発電の開発してるよ、といった気になる知識も得られたので、今後の自分の生活にも活かして行こうと思う。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき):1955年生まれ。筑波大学附属駒場高校、東京大学理学部卒業。通商産業省(現・経済産業省)を経て97年より京都大学教授。2021年より京都大学名誉教授、京都大学経営管理大学院客員教授、龍谷大学客員教授。理学博士(東京大学)。専門は火山学・地球科学、科学教育。テレビや講演会で科学を明快に解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集め学生の人気を博した。著書に『座右の古典』『新版 一生モノの勉強法』(ちくま文庫)、『100年無敵の勉強法』(ちくまQブックス)、『やりなおし高校地学』『京大人気講義 生き抜くための地震学』 (ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)、『理学博士の本棚』『揺れる大地を賢く生きる』(角川新書)、『理科系の読書術』『地球の歴史』(中公新書)、『世界がわかる理系の名著』『成功術 時間の戦略』(文春新書)、『知っておきたい地球科学』『火山噴火』(岩波新書)ほか、多数。

「2024年 『理系的 英語習得術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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