- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479394372
作品紹介・あらすじ
最高におもしろい「今」のエンタメとしてシェイクスピア沼にハマる、気鋭の演出家による新時代の入門書!
シェイクスピアが、隣にいる!――糸井重里氏
教養×エンタメ!こんな入門書を待っていた。――齋藤孝氏
『鎌倉殿の13人』も『ライオン・キング』も『ウエストサイド・ストーリー』も元を辿れば、この男。
何がすごいのか? なぜこんなに読まれているのか?
「ことば」に驚き、ストーリーをたのしみ、
声に出し身体を使って、さらには自分で演出もして、
史上最も有名な劇作家の「おもしろさ」を全身で体感!
シェイクスピアをちょっと読んでみたい、知りたいけど、
「難しそう」「とっつきづらい」
そんなすべての人に送る、最高にたのしい入門書!
感想・レビュー・書評
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シェイクスピアの入門書としてはもってこいですね。中学生に向けて書かれているので、誰でもとてもわかりやすくユーモアに描かれてます。そして、読みやすいです。
シェイクスピアについてもっともっと知りたくなる本でした。
何度も読んでシェイクスピアについて知りたくなりました。
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ふだんは新刊本をあまり読まないタイプだけれど、図書館の新刊本コーナーでふと目にとまったので借りた。元々シェイクスピアとは何かすら知らなかった私、最初に触れたのは大学1年の頃の英語の講義だったか。教授がシェイクスピア研究をされていたことと、『ローマの休日』など映画をテキストにしていた。丁度、当時は『恋におちたシェイクスピア』の公開直後だったので、学年があがると講義でそちらも鑑賞した。しかしろくすっぽ勉強しない学生としては、「英語」をしっかり学ぶというよりも「映画」の方に夢中で、『ローマの休日』はおもっしれぇなぁ〜とか、グウィネス可愛いなぁとかそういう事しか学んでなかったっすね。
時は流れ、色んな映画を観れば観るほどシェイクスピア作品がかなり元になっていることに気づく。黒澤の『蜘蛛巣城』『乱』は翻案だから当然として、最初の『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』も、元を辿ればどうやらシェイクスピアらしいぞと、興味がわいてきた。
それから実際に戯曲を読んでみたいと思ったのは、2021年に松岡和子さんが完訳を達成したというのをTVで見てから。そう思いながらも読まない私の目の前に出てきたのがこの本。パラパラとめくると著者と松岡和子さんの対談が収録されていたのが、借りる決め手となった。
『14歳のためのシェイクスピア』というタイトル、これは私のような中二病の人間にもピッタリじゃないか?そう思いながら読む。しかし序盤は、いかに14歳=中二向けとはいえ、ちょっとふざけすぎじゃないか?と感じた。その頃の私は、以前も書いたように中学校の図書館に有吉佐和子の『複合汚染』がなぜ下巻しかないんだろう?と思っていた時期。今の中学生ってどうなんだろうか、それはわからんが。子供向けに「わかりやすく書く」ことと、「面白おかしく書く」ことは、全然違うんじゃないだろうか。
しかし読み進めていくと、今度は逆に「おいおい、こりゃあ中学生向けってレベルじゃねーぞ!?」と感じてきたので、とても面白くなってきた。つまり、中学生よりも我々オトナで「シェイクスピアに興味はあるけど、よくわからん」と思ってる人が読むのにピッタリだと思う。
さて内容についてだが、実は私は内容についてあまり語ったり要約したくない。
いくつか印象に残っている点だと、シェイクスピアの喜劇と悲劇の違いについて。喜劇は「全員結婚する」、悲劇は「全員死ぬ」らしい。まさに富野作品じゃないか!笑
14歳にわかりやすく解説するために、2024年現在のトピックとしてAIやロシアによるウクライナ侵攻の話などが沢山でてくる。同時にこれは、新刊本を読むことの利点や良さのひとつだと思う。
私は図書館で借りたので帯がなくわからなかったのだが、ネットで書影を見ると推薦文が糸井重里と齋藤孝だった。書店でもしこれを先に見ていたら、逆に読む気にならなかったかも。前者は、「ほぼ日」絡みの企画の人脈からこの本が企画されたことから。後者は、この本はワークショップ的性格をもつ、つまり演劇なので、声を出してセリフを読んでみよう!という身体を使って体験させる内容も含まれているため。
最後、お楽しみの松岡和子さんとの対談もとても良かった。結局シェイクスピアを褒めちぎるふたり笑。「シェイクスピアの広報担当(頼まれてもいないのに)」というのは良い。
あと、串田和美さんなどのお名前が出てくるのが、演劇全くワカラン人間からすれば面白い。(アンダーグラウンドシアター)自由劇場→黒テント、吉田日出子さん主演で『上海バンスキング』を演出された方。
というわけで次はちくま文庫の全集を少しずつ読んでいきたいと思う。 -
シェイクスピアを中心に上演する劇団カクシンハン主宰の木村龍之介さんが小難しいこと抜きにシェイクスピアの魅力を熱く語る一冊。
もうすぐ「天保十二年のシェイクスピア(井上ひさし×シェイクスピアの傑作祝祭劇)」の再演を見に行くそのおともに。
シェイクスピアの作品にちなんだ五幕仕立てで「ことば」「ストーリー」「PLAY」「演出」「タイムトラベル」の5つの側面から魅力を語り、最後に課外授業として松岡和子さんとの対談。松岡さんは完訳後も舞台の稽古に携わりながら、台詞の見直しを続けているという。目で読むばかりではなく声に出してみることが大事と声を揃えているので、やってみようと思った。
巻末付録のシェイクスピア主要キャラ図鑑とおすすめ作品チャートもおもしろかった。
来年(2025年6月)にはKAATでこの木村龍之介×宮川彬良(←このところ藤田俊太郎と組んで「天保十二年のシェイクスピア」に「リア王の悲劇」の音楽を手掛けてる)で「ナツユメ(夏の夜の夢)」の企画があると聞いてそちらもいまから楽しみにしている。 -
2024年9月17日購入。
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そういやシェイクスピアの悪口語彙力スッゲエもんな…。
でも、それもある意味では名文なんだな…。だからこんなにも残っている、と…。 -
シェイクスピアの世界観が少しだけ理解できた気がした。さっそく何か借りてみよう
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書店で見つけて気になり、図書館で借りました。
シェイクスピアのお芝居を観賞した事があったので、より雰囲気も伝わってきました。
途中のシェイクスピア作品を読むところ、読み方のポイントが書かれているので、新しいなぁと。楽しく読み終えられました!
中学生が手に取っているかはわかりませんが、大人でも楽しめる内容でした。 -
タイトルは14歳だが、ある程度
シェイクスピアを読んだオトナの読者にも得るものあり。
舞台で観たいと思った。 -
14歳の時の、自分はまさしく、シェイクスピアにハマっていた頃でした。人間の性を描いている、その言葉郡に魅了されていたのを、今までも覚えています。
この本を読んで、またシェイクスピアを読みたくなりました。紹介されていた松岡和子さん訳の、全33巻を購入して、ワクワクしたいと思っています。
14歳の皆さんも、ぜひ手にとってくださいね。