メルカトル

著者 :
  • 大和書房
3.59
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本棚登録 : 698
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479650096

感想・レビュー・書評

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  • 一言で言うと、壮大なドッキリカメラ。
    初期作品の何処を探してもないメルヘンな雰囲気に、この世のどこかの国にありそうな
    街の空気が加わった世界観。
    舞台となる街も、欧羅巴の地方都市めいた部分と『夏至南風』『新世界』の
    淫靡な部分が同居している。

  • 2008.7.15〜7.16

  • まさかの女性ヒロイン
    新鮮でおどろきました

  • 久々に長野まゆみを読んだー。超幻想的で少年しか出てこない作品もいいのだけれど、どちらかというとこういう、ちょっと不思議ででも現実っぽい作品のが魅力的。箪笥も良かったけどこれもいいっ!!
    読後に思わず現在位置確かめたりメルカトルを百科事典で引いてみたりした。

  • 遊びに行った途中に購入。

  • 最強リンクだと思う。
    ミステリーというかなんと言うかそんなジャンル。

  • ミラノとヴェネツィアを混ぜたような、架空のイタリアの街が舞台。長野さんの昔の作品に似て、懐古趣味と未来的な軽やかさがあいまった感じ。
    孤児院育ちで期待というものを抱かず、己を出さずに淡々としているリュス青年を中心に、個性的でパワフルな女性たちが多々登場して話は二転三転し、いちおうちゃんと決着がついて終る (無茶でもオチがついているだけでびっくりだ)。
    でもやはり話の筋というよりは、建物、調度、服飾、食べ物などの細部を楽しむのが本当かも。

  • 地図の展示館?みたいなところで働く孤児のリュスの話。最後は大団円で終わった。リュスが可愛くてしにそう。読むと無性に魚のプリン食べたくなる。

  • 最初のプロローグ的な感じの部分が好きでした。ただ残念なのは途中から最後が予想できた部分があるところ…まぁ「あーなるほど!」みたいな所もあったんですが。不思議要素はちりばめられていますが、メインは不思議(ファンタジー)ではない気がします。

  • 今回は、特に、よかった。

    同一人物が変装しているな、というのは、結構初めの段階で気付いてしまったのだけど、
    全てを読み終わった後で、
    もう一度読み直せば、もっとたくさんの伏線に気付けそう。

    自分としては、かーなーり、満足な小説でした。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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