わたしの気まぐれAtoZ

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 16
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479670087

感想・レビュー・書評

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  • 長年探していた本なので、手にした喜びを噛みしめながらページを捲った。
    AからZまで一つずつ外来語をとりあげた矢川さんのエッセイに、佐々木マキさんの絵が添えられている。童話を朗読するような親しみやすい語り口の矢川さんの文章は、時に鋭く強か、時に少量の毒を含んでいて目が開かれる。文章の補完をするでも説明をするでもないマキさんのシュルレアリスティックな絵は、陽気なものと不穏なものが同一平面上に配置されている。文章も絵も勝手気ままに振る舞っている点において、両者は見事に響き合っているのでは。
    Xはもちろんクリスマス!

  • 2021/12/3購入

  • はじめて矢川澄子の名前を意識したのは翻訳で。
    この本は自分の知識は浅いなんて謙遜していつつも
    かなり知識に自信を持っていることが感じられる。
    プライドの高さも。
    澁澤龍彦の年譜から自分のことについての記載が一切
    載っていなかったことにショックを受けて自殺したとも言われている。
    いつか何かの番組で、年老いた女性がアトリエでインタビューを
    受けているのを見たことがあるけど、多分矢川澄子ではなかったか。
    私はそのアトリエの雑多な美しさに魅了された。
    確かめるすべがあれば、と今思う。

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著者プロフィール

東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科中退。著書に『架空の庭』『わたしのメルヘン散歩』、翻訳書に『おばけリンゴ』(福音館書店)、『キスなんて大きらい』(文化出版局)、「ババール」のシリーズ(評論社)ほか多数。

「2018年 『タイコたたきの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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