お友だちからお願いします

著者 : 三浦しをん
  • 大和書房 (2012年8月11日発売)
3.59
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  • 本棚登録 :2346
  • レビュー :345
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479681717

作品紹介

どこを切ってもミウラシヲン(よそゆき仕様・自社比)が迸る。2012年度本屋大賞『舟を編む』に続く、待望の最新エッセイ集。

お友だちからお願いしますの感想・レビュー・書評

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  • はぁ~面白かった♪

    しをんさんと言えばBUCK-TICKとかBL。自分と共通項を持つので少しうれしい。しをんさんの作品あまり好きじゃなかった頃は、「ちぇ、作家だからってBTメンバーと会えて・・・」と僻み根性でいたけど、その後、まさかこんなにも しをんちゃんの本を読むとは思っていませんでした。

    この本読みながら居間で何度「あははははー」と一人でバカみたいに笑った事か!(家族からの白い視線がイタイ!)とにかく読書してこんなに笑ったのは久しぶりでした。「暴走メロス」とか「エア●●」など。

    しをんちゃんのツッコミに笑い、さらに本にツッコミを入れる私。そしてしをん父がいい味を醸し出している。

    亡くなった祖母との暮らしや自分の作品や登場人物に対する真剣な取材、旅、本に対する愛情。本に限らず、日常を楽しむための人とは違う視点、情報収集法とか、作家さんってすごいと思いました。

    さらにスカイエマさんの表紙絵も大好きー。

  • しをんちゃんに「お友だちからお願いします」なんて言われたら
    迷わず「よろこんで!」と、居酒屋のおにいさん顔負けの威勢の良さでお返事します♪

    ゆる~い日常を自由気儘に書いているようでいて、
    新聞とか、VISAの会報誌とか、図書館教育ニュース(なんて真面目そうな媒体!)とか
    掲載誌の雰囲気を壊さぬよう、濃やかな配慮を散りばめ、
    でも、そんな自分が気恥ずかしくて、「よそゆき仕様である!(自社比)」
    なんてわざわざ宣言してしまうしをんちゃん。 もう!この照れ屋さん♪

    どんなに妄想を炸裂させても、ビロウな話をしても、
    通奏低音のように、その底に必ず人間としての奥ゆかしさがあるのは

    「もし祖母が私の祖母でなく、生涯子どもを持つことのなかった老人だったとしても、
    その一生を尊いものだと感じるだろう。」と綴られたおばあちゃんや
    巣から落ちたスズメの雛を巡って大騒ぎしたあげく、
    惜しみなくアスパラガスを奪って帰ると見せかけて、
    しをんちゃんの様子が心配でちょいちょい火宅を訪れるお父さん、
    幼いしをんちゃんに上野動物園ではパンダメモ、博品館ではぬいぐるみを買ってやり、
    今はちゃっかり旅行をおねだりして天真爛漫に振舞うお母さん、
    しをんちゃんをブタさん呼ばわりしつつも、なにかとちょっかいを出してくる弟さんという
    家族からの揺るぎない愛情に守られて育った自分を、
    しをんちゃんがきちんと自覚しているから。

    そんなしをんちゃんを、飲み屋で酔いにまかせて「そこのブス」と言った男子は
    全国に散らばるしをんちゃんファンの怒りのオーラを浴びて
    ダーツの腕前を格段に落とし、彼女に鼻で笑われてしまうがいい!
    (全国のファンのオーラを浴びたわりに、ささやか過ぎる罰のような気がするけど)

    さて、弟さんファンの私としては、次回のエッセイは、ぜひぜひ
    「弟さんのお話からお願いします」♪

  • このタイトルは、初めて出会う読者さん向けの挨拶らしい。
    いつものエッセイよりも、よそゆき仕様(自社比)というエッセイ集。

    ぷぷぷ。
    やっぱり、爆笑ものエピソードが入ってます。
    確かにまとまりのいい文章で、少し気をつけて書いている感じはあります。
    テーマによっては、しをんちゃんとはすぐわからない?
    でも勢いがあってわかりやすい文章、あるあると共感できるようなエピソードから突き抜けたエピソードまで、笑えて気楽そうでいてどこかに貫かれているあたたかさが、らしいんです。
    初出を見ると~ほぼ直木賞受賞後のようですね。
    それは確かに大人っぽくても当たり前!?

    電車を降りるときに駅に着く前から揉みあってしまう件。
    そうめんや雑煮の食べ方。
    編集さんのエア新婚生活とか。
    ボウリング最弱王決定戦をやってみたら。
    駅弁を食べるタイミングとは。
    家ではテレビを繋げていないため見れないので、蕎麦屋に行って、見たい番組を見ようとしたら。
    最近のトイレはすごい、という話。「生き物じゃあるまいか?」の一行がおかしい~(最近うちは新型のにしたばかりなので!)

    子供の感想文を指導する企画で、子供達にいろいろ違うパターンで考えさせるのが面白い。
    「走れメロス」って確かに真面目に取り組むのも‥
    違う視点で、(メロスに蹴られた犬の気持ちだとか)いまどきの子供はこんなに色々出来ちゃうんだと感心。

    友人に貰った花瓶の話。
    フリーターをしながら小説を書いていた頃、友人に「いざとなったら食わせてあげるよ」と言われたこと。
    いい話でした。

    旅行の話も多く、旅先で出会う人がまたいい感じ~。ほとんど引きこもりと別なところでは書いてあるんだけど、そうでもないような。
    林業をやっている人の取材や趣味という以上に真剣な文楽鑑賞もあり、いざ行くとなると、すごく楽しんでますね!

    お父さんが出番増えていて、これがほのぼのしたイメージ。
    子供のころは必死にサンタを演出してくれていて、しをんさんはずっと実在を信じていたそう。
    「お前がころっとだまされるから、こっちも引っ込みがつかなくなった」んだとか。

    弟さんはちょっとしか出てなくてやや物足りないけど、エピソードは面白かった~。
    お祖母さんがかくしゃくとして強気なのも、何だかそれらしい説得力。3階まで歩くのに少し息切れがするので年齢を感じるという90歳なのだ。
    祖母がなくなったときに初めて感じたことも。

    お母さんがこんなに強烈な人とは知りませんでしたよ。
    「理不尽の権化」は2006年初出。
    母親とは理不尽なもの、というのは心当たりがないでもないです~。
    が、ここまで凄くない‥と思う、我家だけでなく普通は。
    作家の家族がどこか強烈なものを持っているのは、あるいは才能と近しい素質の表れなのか?
    肝が据わったお母さんのような気もするし、ご家族のハーモニー全体は、なんだか素敵に楽しそうに見えるんですけどね。

  • 久々に読んだしをんさんのエッセイ♪
    しをんさん曰く、この本はブログではなくて雑誌に新聞に掲載したエッセイを集めたもので、
    普段のエッセイよりもよそいき仕様とのこと。

    確かに、読んでみると、テンポよく日常を綴る「しをん節」は健在なんだけど、
    いつも満載なBLネタがほぼなかったな。
    (わずかに、電車で意味深な会話の盗み聞きがあったくらい?)
    そして脳内妄想度も低め。むしろ旅行の話があったりして、しをんさん行動的!
    でも、そんなよそいき仕様とはいえ、初めてこのエッセイから読む人には、
    「えっ、三浦さんてこんな人?」と思われちゃうと思われ(笑)。
    やっぱり面白い人だなぁ…。
    クリスマスやらアベックやらに敵意を抱き、自虐に突っ走っておられるけど、
    しをんさんだって十二分に魅力的な方だと思うのだけども。

  • しをんさんが描く物語のキャラクターは、とても魅力的だが、

    (実際どこかにいそうだよ、こんな人)みたいな、いるいる感をぷんぷん漂わせているので、
    本を読み終えた瞬間も、
    そちらとこちらをチョキンと切り離す作業を行ってはいない。

    なんか、体のどっかにまだ『物語』が残っている様な感覚。

    今回初めて著者のエッセイを読み、
    なるほど。
    こんな人が、彼らを生み出していたのか~♪
    と、妙に納得した。

    面白くも、親近感を抱いてしまう、と言う点で、
    物語のキャラと、少々かぶってる。

    (どこかにいそうな…)気はしていたが、
    その謎の答えをみたかのような、面白エッセイであった。

  • とーっても楽しかった!
    やっぱり三浦しをんさんのエッセイが大好きだ♪
    よそゆき仕様という売り文句(?)に騙されずに、最後まで自宅で読んで良かった。
    あぶないあぶない‥。

    特に三章の旅がテーマのエッセイがめっさ面白かった。
    着眼点が素敵すぎる。そして可愛い。

    そして「東京のイメージ」についてのエッセイにも納得。
    福山雅治さんの『東京にもあったんだ』は聴いたことがないけれど、三浦しをんさんのお気持ちは私にもわかる。
    私は生まれも育ちも東京だと話して驚かれたことが何度もある。
    東京っぽくないらしい。
    でもそう言う人は大抵東京出身ではない。
    別に怒りはしないけど、どういう意味だとは思う。(あか抜けないと言いたいのでしょうが)
    考えてないというか、想像力が欠如しているのかもなぁ。

    私もそういうところがあるだろうなとちょっと反省もしたり…。

  • 三浦しをんさんのエッセイは、とにかく面白い、笑える。
    ──というのは私の女性ブクログ仲間さんの間では決まりごとだ。
    抱腹絶倒。涙もちょちょぎれんばかりに大笑いする、というみなさんの感想だ。
    ──ところが私は。
    たしかに、そこそこ笑え、にんまりする部分はあったが、腹を抱えて大笑いというまでには至らなかった。
    私の笑いのツボに入ってくる部分は少なかった。
    何故なのだろう? 
    男と女の笑いのツボが違うのかもしれぬ。

    小説やエッセイを読んで大笑いすることはままある。
    遥か昔、北壮夫や小林信彦のユーモア小説、「怪盗ジバコ」「奇病連盟」や「オヨヨ大統領」シリーズなど、本当に夜中でも馬鹿笑いしたり、噴き出したりして読んだものだ。
    大人になっても、清水義範の「バールのようなもの」などで腹がちぎれそうになるほど大笑いした記憶がある。
    ──なのに。
    このエッセイが、よそゆき仕様のせい? いやいや「悶絶スパイラル」でも、それほど大笑いしなかった。
    下ネタや尾籠な話が多く、確かに面白いのだが……。
    このエッセイを読み終えて、男女間の笑いのツボの違いを研究してみたいという欲求にかられた。
    まあ、笑いのツボなどは百人百様、みんな違って当たり前なのだろうけれど。

  • 三浦しをんさんのエッセイに、スカイエマさんの装画とはっ!
    なんとも素敵な取り合わせに、鼻息も荒く本をレジに持って行ったのでした。

    収録されたエッセイは2007~2012年にしをんさんが様々なところで書かれたもの。
    ご本人も「よそゆき仕様」と書かれていますが、確かに普段の爆笑エッセイよりも、気持~ちよそゆきな感じ。
    それでも、マンガの話、ダイエットをしたいという話、最近オヤジギャグが止まらないという話…などなど、笑いがこぼれてばかりでした。
    特に今回はお父様のエピソードがよかった!

    『悶絶スパイラル』も文庫化したし、追って刊行予定の書評集もスカイエマさんの装画とのこと。
    そちらも読まねば読まねばっ!

  • 私的には「舟を編む」で◎急上昇中のため、一杯お薦め頂き現在鋭意積読中。。。早く読み始めなきゃ!

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    「ひとが生きるために欠かせないのはおいしい食事か、勇気か、愛か、嗜みか、たった一人の友人か? 人気作家の大満足・爆笑エッセイ集」

  • 実は私、三浦しをんのエッセイがことのほか好きです。小説よりもエッセイ派といってもいいでしょう。
    悪い夢を見て夜中に目を覚まして眠れなくなってしまった時、メンタルだだ落ちでどうしようもない時、恐怖から目をそらせたい時。
    読める状態であれば、彼女のエッセイを読むくらいです。
    今回はマナーや旅などがテーマになっております。

    ことのほか好きなのは、家族について話している時、そして太りゆく自信について、食欲の描写の回です(BL語ってるときも熱いです)。この時の文章は本当に後光がさしているんじゃないかという位光り輝いて見えます。そして、笑えます。

    家族の表現がたまらないのです。弟さんに、”トンタク”と呼ばれたり(普段はブタさんと呼ばれています。)お母さんが理不尽すぎたり、父がソフトモヒカンにしたりと、笑ってしまってなりません。
    弟さんは、本当にいい味を出していて本当にこの二人は同じ両親から生まれて同じ家庭に育ったのか?!と疑ってしまうほどストイックです。なんせ、大みそかに湯気が出そうなくらい自転車をこぎまくったり、腕立て伏せをしまくったりするのですから。
    お母さんの理不尽さも、分かる分かる!!と膝叩きながら読んでしまいました。

    あと、現在昼間ですがホタルイカをつまみに、一杯やりたくなりました。冷蔵庫に鮭とばなら入っているのですが、いかのワタの味と身の味の融合したのを味わいたくて、仕方ないです。

    そして、私もウォシュレットは使わない派です。

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