本屋さんで待ち合わせ

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 322
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479681724

感想・レビュー・書評

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  •  三浦しをん書評集。本を愛するしをんさんが、あの美しい文章で、しかも本のことを語るなんて。これはもう、読まないわけにはいかないでしょう!!

     しをんさんは、本当にたくさん本を読んでいる。新書から時代物までそれはそれは広い!!私が名前を知らない作家さんばかりが紹介されていて、私はまだまだ本を読んでいないんだなあと、実感させられた。

     「本はここではないどこかに通じる道。時間と空間を超えた異世界へ、私たちを連れて行ってくれる」
     本当にそのとおり。さすが、しをんさんだ。
     
     本は、時も場所も性別も年齢も、種別さえも飛び越えて、私たちを私たち以外の何かにしてくれる。登場キャラが喜び、苦しみ、わめきもだえるその中に、私たちも同化し、はまりこむ。
     本を読んで、私は何度、泣き、笑っただろう。登場キャラに恋しすぎて、「うおーっ」っと叫び声をあげたことだって、一度や二度ではない。ああ、私も本がすきだ。しをんさんが挙げてくれた作家さんの本、ジャンルを問わず読んでみよう。
     
     私は、これからも命の続く限り、本を読む。
     ここに記して、誓う。

    • HNGSKさん
      まろんさん>>ああ、さすがまろんさん。私たち、本を読み続けていきましょう。まろんさんのおススメ本を、わたし、たくさん読んでいます。
      まろんさん>>ああ、さすがまろんさん。私たち、本を読み続けていきましょう。まろんさんのおススメ本を、わたし、たくさん読んでいます。
      2012/12/04
    • 円軌道の外さん

      本ってホンマに不思議な存在ですよね。

      闇の世界にも光の世界にも行ける
      魔法の絨毯みたいなものだし♪


      せっかく授かった人...

      本ってホンマに不思議な存在ですよね。

      闇の世界にも光の世界にも行ける
      魔法の絨毯みたいなものだし♪


      せっかく授かった人生。

      食わず嫌いのまま終えてしまうのは
      もったいないっスよね。

      いかにして食わず嫌いをゼロに近付けていくかが、
      人生の意義だと思うし、

      これからも
      新しい扉を
      躊躇することなく
      開いていきたいなぁ〜(^_^)v


      俺も紙を愛し、
      一生本と共にあることを誓います!


      2012/12/06
    • HNGSKさん
      円軌道さん>>私も同感です!!わたしも、新しい扉をどんどん開けていきたい。そう切に願って、日々を生きています!!
      円軌道さん>>私も同感です!!わたしも、新しい扉をどんどん開けていきたい。そう切に願って、日々を生きています!!
      2012/12/09
  • 本好き、マンガ好きで知られる三浦しをんさんの書評集。
    といっても、語り口が軽く、ひとつひとつが短いのですんなり読める。
    ところどころで、しをん節の笑い炸裂もあり、真正面から真面目に書いているのもあり、(当然だが)なかなか味のある本である。
    彼女はいろいろな本を読んでいるのだなあ、とあらためて感心させられる。
    最後のおまけとして、最近読んだマンガなどもあり、そこには、私も好きな東村アキコ「主に泣いてます」があって、少しうれしかった(笑)
    私はこのマンガをTSUTAYAのコミックレンタルコーナーで発見した時、“主に”を“おもに”ではなく、“しゅに”と勘違いし、クリスチャンの女性が主人公かと思ったものだ。
    話は本筋と逸れるが、このマンガは、かなり面白いです。笑えます。

    様々なジャンルの本の書評集というよりは、三浦しをんの文章の味わいを楽しめる一冊である。

  • 本のエッセイ。
    幅広いジャンルで、知らなかった作品と出会える。
    「読まずにわかる『東海道四谷怪談』」では、筆者がどんなところに着目し、楽しんできたのかを追体験できて、面白い。
    新刊も多く、いくつか読みたいリスト入り。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-b153.html

  • 三浦しをんさんの本と漫画への愛がぎっしり詰まった1冊。
    大好きなことについて話している人のキラキラした瞳がとても好き。
    聞いている私まで楽しい気持ちになれるから。
    これは本だから三浦しをんさんの表情は見えないのだけど、目の前に輝く笑顔があるかのようなそんな本だなぁと感じた。

    それにしてもなんて幅広いジャンルの本を読まれているのかと尊敬してしまう。
    自分の選ぶ本の偏り(知っていたけど)から目がそらせなくなった。
    もちろん「好きな本を読みたいのだからいいんだ」と言うことも出来るのだけど、もっと視点を変えればすごく好きになれる世界がまだまだあるのかもしれないなとも思わされて…。
    読みたい本が急増して時間が足りないなぁと途方に暮れてしまう。

  • 羨ましいなあ。本ばっかりの生活。読書の守備範囲もなんて広いんだろう。

  • 読み終わった瞬間に本屋に駆け込みたくなるから、なるべく本屋の営業時間中に本屋の近くのカフェあたりで読むといいんじゃないかと思う。

    それにしても、誰かが好きなものについて綴った文章を読むのってなんて楽しいんだろう。三浦さんのわくわくが読んでるだけで伝染してくるよう。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本屋に駆け込みたくなる」
      う~ん、、、悩む。文庫化待ちしているので。。。
      「本屋に駆け込みたくなる」
      う~ん、、、悩む。文庫化待ちしているので。。。
      2013/02/25
  • しをんちゃんって、本読みの“後ろめたさと開き直り”を書かせたら天下一品だね。(*^_^*)

    帯にも引用されているんだけど、「口を開けば、本と漫画の話ばかり」と。
    そして、続けて「ほかにするべきことあるだろう、掃除とか洗顔とかダイエットとか」。

    あはは、ホントだよね!と自分の身に照らして苦笑いする主婦がここにひとり。
    もちろん、しをんちゃんにはかなわないけど、(というか、この場合、勝ってるけど、というべきだろうか。)私ってば、この本を読まなかったら今日はジムに行けたよね、とか、洗面所の棚の整理ができたなぁ、とか・・・。

    本が好き、というと、世間では「偉いね」なんて言ってくれたり、子どもをいかに本好きにするか、と苦心する親や学校の奮闘ぶりが新聞に載ってたり。
    でも、小さいころから「本ばかり読んでないで勉強もしたら」とか、「たまには部屋を片付けなさい」と母親から言われたしょうもない娘だった私がそのまましょうもない主婦に・・・。

    だから、実生活では本が好きです、なんてとっても言えない。
    で、こちらのような読書サイトで、お仲間の皆さんのレビューを読ませてもらったり、本の話で盛り上がったりするのが楽しくてたまらないわけなのだけど、しをんちゃんの“好きな本だけを集めた書評集”である本書の楽しかったことったら!!

    既読、未読の本、それぞれが光り輝いていて、そっか、この角度から見るともっと面白いのか、と再読したくなったり、何?何?全然知らない本だよ、すっごく面白そうじゃん!とか。
    これから読む本リストに、ドサドサと何冊もストック。きゃぁ~~、宝の山を確保しちゃいましたよぉ~~。

    既読本の中から一冊ピックアップすると、
    10代のころ何度も読んだ「駆込み訴え」(太宰治)は、あの勢いと片思いのような切なさがとても好きで、でも、なんでこんなに惹かれるのか、は言葉にできなかった。
    それをしをんちゃんは、太宰の口述筆記に絡む鋭い考察を述べたあとで、

    「太宰治はたぶん、語り手の男に同情し共感して、『駆込み訴え』の執筆に取りかかったのだろう。だが作品を編みだす手さばきからは「神業」としか言いようのない輝きが迸っている。語り手の男が愛し憎まずにはいられなかった、キリストが纏っていただろう輝き。だれにも十全に理解されることなく、弟子の裏切りをも受け入れた男の放つ光。
     卑屈と崇高。裏切りと受容。二律背反する人間の精神を『駆込み訴え』は表現しつくしている。太宰治の孤独と、物事を一面からだけ見るのはよそうとする優しさと茶目っ気(ツッコミ精神)とを味わえる傑作だ」

    と。
    しをんちゃんったら、こんなにシンプルな言葉で長年私の頭の中で整理しきれなかったこの作品への思いを表してくれちゃって!

    今年の本屋大賞の授賞式でお目にかかった三浦しをんさんは、とてもお洒落で(エスニック風のお洋服がよくお似合い&ネイルの素敵だったこと!)、また、この日の主役だというのに、私がここにいていいんでしょうか、みたいな迷子のような表情、でも、読者です!と申し上げて「舟を編む」の感想を言わせてもらった際の、「ありがとう~~~!嬉しい~~!」という笑顔が可愛かった!(*^_^*)

    本の世界に耽溺する危うさと楽しさ。うん、素人本読みながら、たまらない一冊でありました。

    • たまもひさん
      「後ろめたさと開き直り」、うーん、じゅんさんお見事!
      本当にそうだよねえ。ある程度以上の読書はまったく悪癖に近い(そのもの?)と思いつつも、...
      「後ろめたさと開き直り」、うーん、じゅんさんお見事!
      本当にそうだよねえ。ある程度以上の読書はまったく悪癖に近い(そのもの?)と思いつつも、好きなんだもん、しょーがないじゃん、と誰に向かってなのかわからん虚勢を張ったりする本好きの有り様をムンズととらえた言葉でありました。

      しをんちゃんの読みっぷりにはほれぼれします。作品を書くためにさぞいろいろ調べたり勉強したりされているだろうに、そういうことは決して書かないところがかっこいいなあ。ついつい毎日ただただ本や漫画を読んでるように思って、一緒じゃん!なーんて勘違いしそうになります。そう思わせてくれるところがしをんちゃんのワザだなあ。
      2012/12/04
    • じゅんさん
      あはは・・私、すっごい本読みの人の話を読むと、買った!(私はこんなにひどくない、って思う)と嬉しくなるんですよ。
      うんうん、しをんちゃんの...
      あはは・・私、すっごい本読みの人の話を読むと、買った!(私はこんなにひどくない、って思う)と嬉しくなるんですよ。
      うんうん、しをんちゃんの読みっぷりの潔さには痛快なものを感じますね。でも、そっか、しをんちゃんはそれが仕事のため、ってこともあるのか。私ったら、ただただ本が好きだから、って思ってた・・・。(大汗)
      すっかりワザにはまっちゃってましたね。
      2012/12/04
  • 舟を編む」に続いて内容も確認せず、本屋さんというタイトルと新刊でどんなストーリーかなと あれこれ思いながら読み始めると、これは、書評集だった。
    本やマンガ、BLと沢山お読みになられていて、フフフと笑えたり、今度読んでみようかなと思ったりさらっと読了。
    意外なお人柄も覗けて面白かった。

  • しをんさんのブログで、

    『お友だちからお願いします』と『本屋さんで待ちあわせ』を
    二冊並べると、カバーの絵に仕掛けが……。

    と、書いてあったので早く読みたーい(●^o^●)

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    いざ、読んでみると・・・
    おお!真面目なしをんさんが!(失礼だが…。)
    主に、新聞や雑誌に本の評論として載せられたのを再結成?したような感じかな(゜゜)~

    しかし、本当にこの人よく本を読むなあ…。
    本を片手にご飯。
    サンドウィッチ伯爵みたいでお洒落(笑)

    • しをん。さん
      ですよねー(●^o^●)
      確かに、表紙が何ともこってらっしゃる(笑)

      本屋さんで、よく見ますが中々手が出ず、予約待ちですww
      ですよねー(●^o^●)
      確かに、表紙が何ともこってらっしゃる(笑)

      本屋さんで、よく見ますが中々手が出ず、予約待ちですww
      2012/10/13
    • kuroayameさん
      二冊並べるとしかけとのことで気になりますです♪
      二冊並べるとしかけとのことで気になりますです♪
      2012/10/16
    • しをん。さん
      コメントありがとうございます♪
      ですよねー!仕掛け・・・(●^o^●)
      しをんさんの考える仕掛けなら、さぞかし楽しそうで楽しみです♪
      コメントありがとうございます♪
      ですよねー!仕掛け・・・(●^o^●)
      しをんさんの考える仕掛けなら、さぞかし楽しそうで楽しみです♪
      2012/10/19
  • 三浦さんのおすすめ本が沢山紹介されています。

    さすが作家さん、読む本が幅広いです。

    この先、縁の無さそうな本もあります。

    読みたいと思った本は、今携帯のメモ機能に記しました。
    どんどん読みたい本が増えていく~

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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