本・子ども・絵本

  • 大和書房 (2013年3月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784479750482

みんなの感想まとめ

子どもや絵本に対する深い愛情が詰まったエッセイ集で、著者の中川李枝子さんの体験や思いが色濃く描かれています。懐かしい絵本の名作に触れながら、育児や子どもとの接し方についての考えを改めて考えさせられる内...

感想・レビュー・書評

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  • 童話作家の中川李枝子さんの総まとめ本(レポート)
    本や絵本の名前を見ては懐かしさがこみあげた。
    先ずは「ふたりのロッテ」(岩波少年文庫)から読んでみようか。

  • 雑誌MOEで著者のインタビューを読んで興味を持ち、手にとった初めてのエッセイ。もっと育児本ぽいかと思ったけれど、中川さんの体験を振り返って書いてあるかんじ。子どもにかかわるお仕事をされる人たちは、本当に等しく尊敬する。こんなふうに子どもに接していける自信はないけど…できる限り、よく観察して話を聞いてあげられるようになりたいと思った。

  • 「いやいやえん」「ぐりとぐら」の中川さんのエッセイ集。
    自身の生い立ちや、保母時代の話など、とても面白い。
    母親を縛り付ける現代の神話の数々も爽やかに切り捨てて、子供も母親も自由になれ!と言ってくれるようなエッセイですっきりする。
    あと、本好きあるあるが満載。
    高橋健二さんに会う機会に、妹さん(ぐりぐらなどの絵の山脇百合子さん)がずっと大事にしていた「ふたりのロッテ」を持参するところがたまらなく好き!

  • 児童文学作家、中川李枝子のエッセイの新版。元の本は1982出版。
    子供について、絵本について、読書について。
    面白かった。夢中で読んだ。

    保育士として働いて出会った子供たちや母親たちと絵本の話、
    作家になって出会った読者や書いた作品の話、
    自分が子供のころに読んだ物語の話。
    全部が鷹揚で、楽しいことや新しいことを見つける子供の目と配慮しながら見守る大人の目をバランスよく持っている。
    子供に対するおおらかな見方を読んでいると、読んでいるだけの自分まで肯定されているような気がしてくる。

    子供は長所も短所も隠さないから面白いという言葉が新鮮だった。
    隠せないで丸出しだから、私は子供の嫌なところばかりが目に付いてしまう。
    いいところも悪いところも隠せない間に、いいところも悪いところも丸ごとの付き合い方を学べたら、ちゃんとした大人になれるんだろうな。

    教育に対する信念や、子供向けの本にもつ美学に、しなやかな筋が一本すっと通っている。
    穏やかで優しげな書き方なのに格好良い。

    著者は子供のころ、「石井桃子」の文字がある本は外れないと確信していたそうだ。
    その信頼感はすごくわかる。
    私にとっては「石井桃子」もそうだけど「なかがわりえこ」の文字が(正確には「山脇百合子の絵」が)面白さの保証だった。
    だから、その張本人が自分とおんなじことを言っているのが不思議でニヤニヤしてしまった。

    著者が勤務していた「みどり保育園」の方針は子供を遊ばせること、親も悲しませないこと。
    大事な子供を他人にあずけるのはどんなに勇気のいることだろう、という視点のある保育に、「海のいる風景」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4903690970を連想した。


    巻末に、本文の中に出てきた作品の一覧つき。
    読んだのも読んでないのも全部読みたくなってしまった。

  • 3歳児育児中の母親です。
    子育ては思うにままならないことばかり。
    当たり前ですね。彼と私は違う人間。
    だからこそ、素敵でおもしろい。

    そんな彼との大事なコミュニケーションツールの一つが絵本です。絵本はいい。本当に。
    さっきまで怒ってたって、泣いてたって、絵本を読み始めると心からほっとできる(私も、おそらく子どもも…)
    いつだって遠くの国へ行ける。空を飛ぶことだってできるし、魔法だって使える。いろんな人のいろんな考えや気持ちを知ることができる。
    絵本には無限の可能性がある。

    そんなことを著者の中川李枝子さんの柔らかく優しい口調で教えてもらえる。そこには育児の先輩であり母親としての見方や保育士(保母)としての子どもへの眼差しもうかがえますが、やっぱり1人の絵本作家・児童文学作家として子どもに一番近い感覚で、子どもたちから教えてもらったことを中川さんが丁寧に丁寧に紡いであるように感じました。中川李枝子さんが見た、感じた世界を子どもと一緒に追体験しながら、私も子どももぐりやぐらになって一緒に楽しめる。だから、絵本ってすごい。子どもの感性って素敵。また子どもと何度だって関わりたいと願い、思える。
    絵本の魅力、子どもへのまなざしがわかりやすく丁寧に述べられた、そしてまた中川李枝子さんの人となりを感じる一冊でした。

    この本を知ったきっかけが、中川李枝子さんの訃報からだったのが残念です。ご冥福をお祈りします。

  • 本書が最初に出版されてから、すでに40年以上が経っていますが、今読んでも思わず「うん、うん」とうなずいてしまうことばかりでした。

    中川李枝子さんといえば、私は真っ先に『ぐりとぐら』を思い浮かべ、絵本作家としての印象が強くありました。本書では、保育園に17年間勤められていたご経験も語られており、かわいらしい子どもたちとのエピソードも豊富に紹介されています。

    ご自身が大切にされている「本・子ども・絵本」という軸を中心に、人生をまっすぐに歩まれてきた方の言葉には、経験に裏打ちされた説得力と、包み込まれるような安心感がありました。

    また、著者が保育園でよく読んでいた絵本も数多く紹介されていて、私もぜひ読んでみたい、著者の感じていた世界に少しでも触れてみたい、そんな気持ちになりました。

    子どもと絵本を読むこと。それは、親子にとって、「幸せ溢れる大切な時間」なのだと気づかされました。

  • 絵本との出会いのこと、子どもの「遊び」のこと、早期教育のこと……
    0歳の子を持つ今読みたい本だった。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00290346

  • もちろん深い気付きも様々あれど、時代の変化とか、子ども時代の自分と比べての違和感(「子どもたちは〜なので」といった言葉に、わたしはそうじゃなかったし、そうじゃなかったことで苦しかった、と考えてしまったり)とか、そんなことも感じてしまった。

  • 子どもとの絵本の向き合い方について書かれています。
    親だけでなく、子どもと関わる仕事をしている人が読んでも良いです。

  • 山脇百合子さんの挿絵は白黒だとまた違った味わいがあって…いいなあ…
    中川李枝子先生の絵本と接してきた思い出…みたいなエッセイ??なのかな??
    当たり前だけど、出てくるのが名作絵本や児童文学で「ああ~…」ってなります

  • P86から引用
     たとえ職業を持たなくても、幼児の母親というのは多忙をきわめます。でも「忙しくてかまってやれない」と心配するお母さんは、心配している分、子どもに心をかけていることになり、心のかけようは子どもに通じているはずです。
     子どもに手をかける時間が少ないのを負い目にして子どもに詫びたり、ふびんがって甘やかしたりしては、お互いにマイナスになるばかりです。それよりも、少ない時間、母子のふれあいが密度の濃いものになるような楽しみをもってはどうでしょう。

  • 最初にこの本が書かれたのは、もう40年近くも前のはずなのに
    ここに書かれている子どもの本質や、こどもと本の関わり方にはまったく錆びれた所がありません。
    どんなに世の中が変わっていこうと、
    子どもと本の大切な関係性は不変なのでしょう。
    読み進めるうちに、子どもの頃大好きだった絵本の世界を次々と思い出し
    幸福な気持ちに浸っていました。
    子どもを持つたくさんの親たちに読んで欲しい一冊です。

  • 180822*読了
    やっぱり絵本っていいなぁ…本っていいなぁ…子どもってすばらしいなぁ…。
    自分が本好きなので、息子にもそうなってほしいと思い、絵本の読み聞かせをしています。ただ読み聞かせればいいんじゃなくて、良い絵本でなければ。その観点は抜けていました。
    今はまだ赤ちゃんだけれど、ここから小学校に入るまでの間にどれだけ絵本と触れ合って、たくさん遊んで、心の豊かな子に育てられるか。気負わずに、楽しく。我が子と向き合っていきたいと思います。
    子育てに悩んだり、迷ったら読みたい本。

    紹介された絵本と岩波少年文庫がかなりの数で、しかもほとんど読んだことがない!
    本好きを自負しているにもかかわらず、実は岩波少年文庫は読んだことがなく…。子どもの時に出合いたかったなぁ。図書館通いしてたのに、なぜか触れる機会がなく、存在自体も知りませんでした。
    最後のリストを見ながら、あと何年したら息子と一緒に読みたいなぁと楽しみにしています。

  • 著者の、保育士だった頃の思出話。その口調が真摯な人柄を想像させる。

  • 作家としてだけでなく、保育者としてのこどもとの関わり方もとても勉強になります。
    みどり保育園で出会ったこどもたちを「厳しい先生」、自分のことを「生徒」と表現する姿勢からとても多くを学ぶことができます。
    ★欲しい本リストに追加

  • 子どもにたくさん良い絵本と本を読ませたくなる。

  • 戦時中に活字に飢えていた分、絵本を手に取れることがどれだけの贅沢で夢に溢れた時間であったか、がひしと伝わって来た。

    この絵本への飽くなき情熱と共鳴が中川さんご自身のみならずみどり保育園の、そして絵本の読者である子ども達の人生を明るく照らしたことだろう。

    表題通り、本と子どもへの深い愛情が優しい文面から溢れている一冊だった。

    精神の枯渇が人を滅ぼす。
    どんなに苦しい境遇でも、知的好奇心が満たされていれば心の泉はみずみずしい湧き水で溢れるものだ。

    それを私も子どもに伝えて行く事が出来ればいいな。面白いという感動を家族みんなで共有する第4章が特に好ましく感じられて、ふとそんなことを思った。

  • ぐりとぐら書いた人の本

  • なんと美しい日本語で書かれたのか。潔く、リズミカルで、分かりやすい。私の持っているのは1982年の一番古い版。その後、どう書き変わったのか興味深いがこの時点で十二分に美しい。日本語を学ぶテキストとしても良いのではないか。

    先生としての「子ども」への敬意と観察、働きかけに裏打ちされた各エッセイも滋味に富んでいる。

    ・幼い子にとって面白いことは即ちわかることです
    ・読書の喜びは精神の自由あってのもの、強制されたりお節介を受けたりして得るものではありません。
    ・道具箱の中身を通して、…結局どの子も大へん良い子になってしまう。
    ・幼い子の側から見ると、一日一ぱい相手をしてくれるお母さんなんて、たいしたことないのです。
    ・物おじしない子は要注意。
    ・大人は子どもに対して一方通行であってはいけません。子どもの側からの働きも大切にして、ゆとりを持ってゆっくり見ていてやりたいと思います。
    ・こわい話、よくばり

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著者プロフィール

中川李枝子 札幌に生まれる。東京都立高等保母学院を卒業後、保母として働くかたわら、児童文学グループ<いたどり>の同人として創作活動を続けた。1962年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞した。主な著書に、童話『ももいろのきりん』『かえるのエルタ』、絵本には『そらいろのたね』『はじめてのゆき』「ぐりとぐら」のシリーズなど、多数ある。東京在住。

「2022年 『ぐりとぐらカレンダー2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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