依存メンタルを力に変えるレッスン

  • 大和書房 (2022年7月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784479761617

作品紹介・あらすじ

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みんなの感想まとめ

依存の本質を理解し、自分自身の心と向き合うことができる一冊です。著者は、依存を「いい依存」と「ダメ依存」に分類し、心身に良い影響を与える依存先を持つことの重要性を説いています。具体的な例や考察を通じて...

感想・レビュー・書評

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  • 依存なしで生きているひとはいない。誰もが依存して生きている。切っても切れない「依存」という精神とどうつきあっていくか。よい依存とはどんなもので、よくない依存とは何なのか。

    依存。と聞いて思い浮かべるのは「アルコール依存症」や「ニコチン依存」「ギャンブル依存症」といったおどろおどろとした暗いイメージ。
    しかしそんな「治療の必要な依存症」ではない依存がある。
    筆者が挙げる「依存」は依存症も含めて3つに分けられる。

    ・夢中になるものがあり、その熱意を制御できて日々の活力となせる「いい依存」
    ・夢中になって振りまわされ、困っているのにやめられない「ダメ依存」
    ・医療などの介入を必要とするほど、制御不能な「依存症」

    如何にいい依存を活用し、ダメ依存から距離を取るか、そのヒントが書かれている。

    以下、個人の感想。

    熱しやすく冷めやすい。そんな性分である。
    ハマったらそこに全振り、ではなく、ほかの物事にも目をやり心を留める。そのバランスを意識しなければいけないと思った。
    自分の経験で言うと、ひとつ事にハマってしまって神聖視してしまうと、理想ではない(私自身の望まない)先行きになったときに一気に幻滅してしまうのだ。
    だからキープというと聞こえが悪いかもしれないが、依存(よい依存)先をいくつか持っておくのは大切だと痛感した。リスク分散のようなイメージかもしれない。

    買い物依存は一時期それっぽくなったことはある。
    オンゲに関してはいまはつかず離れずの程よき距離でつきあえていると思う。2つ並行して進めているのもいいのかも。
    ご縁、人間関係には有効期限がある、というのは目から鱗。
    ひとはいつまでもひとつところに留まっていない。選んだ道、ステージが異なればつきあう顔ぶれも変化していくもの。
    ライフスタイルが変わっていままでお世話になった雑貨や道具をお役御免するように、感謝を込めていままでのご縁を手放すのも必要かもしれない。喧嘩別れにはしたくないけど…。

    身近にいるメンタルに不調を抱えているひとたちは、一様に「依存」に問題が見える気がする。
    べったりと依存してしまうひと。
    依存してはならないと厳しすぎるくらいに自分を律するひと。
    依存というものを軽蔑して恥ずかしいものだと思い込むひと。
    などなど…。
    かたちはそれぞれだが、「依存」とよい関係を築けないこととメンタル不調は相関関係あるのだろうか。卵と鶏、どちらが先なのだろうか。

    誰もがそれぞれの個にとってのよい方向へ進み、アップデートしていけたらいいね。

    疑問点ふたつ。

    【1】78ページの選択肢④(片想いする先輩に存在をアピールして先輩の好みを自分に変えてしまう)について。
    この選択肢④ってそこまで「やってはいけないこと」なのだろうか?
    ひとは自分の好みの相手に必ず恋をするわけではないし、全然好みではないひとに何故か否応なく惹かれることもある。
    「先輩の本来の好みではない私ですが、これはこれでいいものですよ!」「こんな私にもこんな味があるよ!」とアピールしていくことが悪いとは思えない。
    理想どおりの恋人と交際していても、友人ならいいけど恋人にはな~と思っていた相手にいつか惹かれてしまうことだってあるだろう(まぁこの例だと修羅場だが)。
    人間の「好み」って言語化されていても厳密な規定ではないし、ゲームのステータス値みたいに目に言える数字で語られるわけでもない。

    【2】ドーパミン不足と依存
    136ページの「ドーパミン不足のひとはスマホなどドーパミンの出る行為に依存しやすい」(ざっくり要約)とあったが、統合失調症だとどうなるのだろうか。統合失調症はドーパミンが過剰に出ている、と、以前聞いた覚えがあるが、依存しにくいのか、依存しやすいのか、ちょっとメカニズムが気になった。
    (同様にパーキンソン症状はドーパミン不足で出るとも聞いたのでやっぱり知りたい)
    (この前提知識が間違っている可能性もある)


    何ごとも諸刃の剣。ほどほどがいい。中庸大事。
    自分の依存もひとからの依存も、上手につきあって乗りこなしていきたい。

    学びの多いよい読書でした。

    最後に、最近沈みがちな友人に届いたらいいなと思ったフレーズを引用して〆ます。
    彼女がここを読むかどうかはわからないけど(直接言ってやれとも思うけど、押しつけたくはないので天に任せます笑)。
    「あなたは、そんな人の承認欲求を満たすために生まれてきたわけではありません」

  • いい依存をしながら人生を楽しみたいと思いました。

  • 依存先を分散する>本、料理、食べる、カフェインというか茶・・・。自分の生活に必要な活動を絶対に止めない生活に必要な基盤を破壊しない。
    仕事は帰属集団をつくる、努力が成果につながりやすい(人間関係に比べると)。生きていくため以上。仕事環境は結構大事(共感!)
    リフレッシュのための買い物は必需品でないほうが満足度が高くなりやすい。経済状態が悪化しない範囲。自分で自分を大切にできていると感じられる環境を整えるための必要なものの購入。買い物依存防止には現金のほうがいいことも。
    酒は一人で飲まない。困りごとを解決する道具にしない。ドパーミンが出るものからは距離を適切にとる方がいい。むずかしい。利他行為も自分がしんどくない範囲が大切。

  • 1年後とかにもう一度読み返したい本

  • 依存とは人間が生きていく上で必ず何かに抱く心。
    物理的には空気や水に、
    精神・感情的には心の拠り所。なんらかの価値観(宗教観や倫理観、楽しく生きたいという欲望等)物質(お金、食べ物、住む場所等)

    夢中になるレベルを自分でコントロールできて、やる気や活力につながる依存を「いい依存」
    夢中になってるものに振り回されて、困ってもやめられない依存を「ダメ依存」
    やめるには他者の介入を必要とするほど、自分で制御不能な依存を「依存症」

    いやこれ考えてみれば18歳の頃、30年前から知ってたんだよな
    何かで読んでバイト先で「人間って基本的に何かに依存してるんだって。仕事やスポーツへ依存してると、お酒や麻薬と違っていい面が強調されるから周りも本人も気付いてないんだって」と話して
    当時は私はいつも雑誌を購読していて、バイト先でもずっと読んでたから
    「じゃあ○○ちゃんは雑誌依存だね!」と言われて
    「そうだねー笑」とか答えたの覚えてる

    それなのにまぁ今でも普通にスマホ依存という体たらく…
    アルコールや薬物等即健康に響きそうなものでないだけいいのか…?

    この本が提唱する
    ・いい依存は心と身体を傷つけず、自分である程度コントロール出来る
    ・いい依存先を複数持つと良い(ひとつダメになっても切り替えられる事がダメ依存になりにくい)
    ・ダメ依存は自分をコントロールできなくなってる状態。するのもされるのも結果的には良くないので距離を取る

    を心掛けます…(語学学習と掃除に依存したい)

  • 誰でも依存しているものはあるけど、依存症にはならないように注意することは大切。
    依存症にならないために1番大切なことは、良い依存先を増やして依存先を1つにしないこと。
    わたしも好きなことには熱中してしまうタイプなので、分散して好きなこを増やしていきたいと思う。
    結構好きな本だった。

  • 様々な依存の形が具体的に書いてあり、わかりやすい。この本を通して自分や周りの事を考えることが出来た。自分の好きなこと、したいこと、これからのことを考えたい。私には、これといって夢中になるものがないと思っていたが、分散していて良いと思えたことも収穫だ。この本は面白いと思う。

  • 依存分散配置サバイバル、過去の杖たちに感謝

  • 人は誰しも何かに依存して生活している。
    依存と聞いて、マイナスなイメージを持っていたが、そうではなくいい依存とダメな依存とがある。
    幸せの感じ方での2種類には、ハッとなった。
    私はいつも他人と比べてしか幸せを感じていなかった。他人と比べないで幸せを感じれることをたくさん探していこうと思う。
    とても読みやすくスーッと入ってくる書籍だった。
    また何かのタイミングで読み返したい。

  • どんな人も必ず何かに依存をしていて、その依存がいい方向に影響するか、悪い方向に影響するかは、その依存具合によって変わってくる。誰かに迷惑をかけたり生活に支障が出てしまうとそれは悪い依存になる。いい依存は自分の生活に活力を与えたり、メリハリを出したりゆとりのあるものにできる。
    また、依存先をいくつも持っておくと依存を分散させることでリスクも分散されバランスがとりやすくなるというのもなるほどと思った。

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著者プロフィール

元内科の精神科専門医。中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく;行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り;カウンセラーへの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食って行けるのはごく一部」と言う現実を知り;一念発起し医師を目指し理転後;都内某私立医学部に入学。奨学金を得ながら;勉学とバイトに勤しみやっとのことで大学を卒業。医師国家試験に合格。当初;内科医を希望したが;医師研修中に父親が亡くなった喪失体験もあり;様々なことに対して自信を失う。医師になることを諦めかけるが;先輩の精神科主治医と出会うことで;精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にて様々な分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は;双極性障害(躁うつ病)や統合失調症;パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神病棟の勤務医。患者さんの中には;東京など遠方から来る人もいる。「よりわかりやすい;誤解のない精神科医療」の啓蒙を目標に;医療従事者;患者;企業対象の講演等を行う。

「2021年 『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす 生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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