辞表を出して次へ行け!

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 115
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479771241

感想・レビュー・書評

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  • 勢いで買いましたが、読んでみて結構面白かった。既に辞表を出して次にいってしまった自分としては、辞表を出して次に行った際に得られることをいろいろ説明している内容に、いちいち「そうだった、そうだった」と相槌を打ってしまった。この本は、割とまじめに「キャリア戦略をしっかり設計する」ことについてちゃんと説明している(本書中では「ディスティニープラン」とされている)。自分が見つめるべき未来は自分で考える。要素分解をちゃんとし、その要素をどのようなバランスで求めて行くかを構造化することはとっても大切だと思う。これまでもやってきたつもりだったが、改めてやってみたら、結婚したとかいろいろなこともあり変わっていた。明確化し、意識し、必要/不要を見極め、優先順位をつけて物事を判断して行くために、こういう骨子となるものをしっかり定めておくことは、本当重要な時代だと思う。昔はこれらがなんとなく社会的に共有されていた(いい大学に入って大企業に就職し、定年まで頑張れば幸せな老後がまっている、っていう幻想)のかもしれない。もう、そんなものは嘘八百だと思うけど。

  • 少しでも「今の仕事を今後も続けるべきか?」と考えたことのある人は、参考にされてもいい本かもしれません。
    タイトルは、「辞めて次へ!」となっていますが、内容は、それほど一方的でなく、「あくまで著者は、こう考えるが、あなたはどうする?」と語りかけられている感じがして、私には好感が持てました。
    引っかかったのは時々出てくる「あなたのような優秀な人材」という言葉。著者に言わせれば、この本を読む人は、スキルアップに飢えている「優秀な人材」らしいですが、自分にその自負がない私には、少々引っ掛かりました(笑)
    「転職」と聞くと悪いイメージがまだまだ日本にはありますが、それも結局、「何を思って職を変えるのか?」というちゃんとした理由を自分で答えることができれば、悪いものではないということでしょうか?

  • 2019.7.1
    10年も前の本でびっくりしたけど、納得するところが多々。
    このタイトルに惹かれてる時点で、もう次を考えた方がいいのかな・・

  • 専門性を高めれば高めるほど、専門ではない分野との落差が大きくなって、「専門の塔」から飛び降りる勇気を持ちづらくなるとの指摘と、上司に向かって提案する場合や、他部署に対して正しい「領空侵犯」をしようとする時、エビデンスのない話はほぼ人に聞いてもらえないとの指摘が参考になった。

  • 辞表だしちゃった後に読んだ本(笑
    著者は日本人だけど、スペシャリストとして転職=キャリアUPを積み重ねていくアメリカな視点を持って書かれた気持ちがいい内容。後輩思いの厳しくて優しい先輩に居酒屋とかで頑張れって言われてるようなかんじ。ただ、あまり気持ちよすぎるから、同じ著者の買いた「部下は育てるな!取り替えろ!!」も読まなきゃだなと思った。

  • 09/04/06
    辞めること自体に価値がある。
    異なる職場を知っているがゆえの価値観。
    比較する力。新しいことを知り、学ぶことによる
    スキルアップ。専門化するよりもいい。
    パワハラが横行する職場は潜在意識に
    悪い影響を与えるから辞めろ。

  • 転職を決意し、ストレスにより会社も休んでしまうようになり、息子と書店に出かけた時に目にとまって衝動買いした本。転職についてアドバイスを得たくて読んだ本。非常に読みやすく、一気に読んでしまった。ここまで強烈に、ストレートに転職を勧める本も珍しいのではないだろうか。会社を変えることなどできない、とぴしゃり。と思いきや、デスティニィ・プランなる人生の全体像をとらえることの重要性を述べている。仕事がうまくいかずに落ち込んでいるときにはぜひ読んでパワーを蓄えたい。

  • ひとつの会社(=価値観)の中で自分の仕事力を測るのは難しい。また、会議の仕方や社内調整の仕方など各会社ごとの慣習に縛られる。多様化する市場の中で画一的な発想では生き残れない。

    よって、転職経験というのはビジネスマンにとって必須経験となるのではないか(イメージとしてはFA制度に近いモノの必要を感じる)。

  • 三井銀行を10年働いた後に辞めてアメリカに行った著者が、自らの経験談を元に、転職することで得られたことを書き綴っている。
    転職のススメとタイトルをつけてもおかしくない本。

    自分のスキル、給与、立場、社内での成長実感に迷いが生じた人におすすめ。
    でも、熱がすごいから、読んだ勢いで行動する前に、記載されている人生(ディスティニー)プランを作って冷静に判断したい。でもこの熱で行動を起こしたい気もする…!

    とりあえず仕事は誠実にやる。と再度心に刻む。

  • ★良い点
    腐った会社組織を辞める後押しをしてくれた。スーパー履歴書術の解説も◎。日本企業の悪しき風習は無視。アメリカナイズされた感覚で時代を渡り歩きたい。
    ★悪い点
    職歴一流の人向けではなかろうか?そこは自分向けにアレンジして考える必要がある。

  • Q.社会人5年目、何ひとつこれと言った実力や実績を残せてないまま職を転々する自分。そんな自分は今現在勤めてる会社も本当に辞めるべきか?ただ感情的に辞めたいと思っているだけなのか?そして転職するにせよ本当に自分の為になるような所へ就いて修行させて頂けるのだろうか?その真意やヒントをこの本から得たい

    ☆自分が実力アップさせるには、自分自身の実力を正確に把握しなければならない
    →具体的にどうアップさせるかの戦略を練り、実行しているか

    ☆自分のスキルアップは自分の環境(上司や先輩のスキルや客の質そして自分の仕事内容)に左右され、転職によって環境を変える事で今の職場では伸ばせないスキルを獲得させるようにする
    →逆言うと自分のスキルを伸ばせず、ただただ下記のような我慢をせざる得ないような環境の会社は即刻辞めちゃえ

    例、
    成果を上げても決して褒めず、ご苦労様すら言わない

    褒めると付け上がるor説教から入る職場

    ☆辞めたり転職する事で家族が路頭に迷う事が一切なく、ただ周りが心配し過ぎでチャンスロスさせてる

  •  これを読んでいると友人に言ったら笑われた。ですよねぇ。
     実用的云々は置いておくとして「自分にとって必要かどうか」で転職していいんだなと思わせた。
     読んでいて興味深いと思わせたのは、アメリカでは会社での教育がなく「出来ない」と思われたら即刻解雇であること。それを「Wake-up call」と呼ぶそうな。
     仕方がないので次のために自力で学ぶ。だからこそ自己啓発書といえばアメリカなのだそうな。へー。
     出来る人は「Wake-up call」がならないので自力で鳴らせ、とのこと。

     ……この本の最大の難点は、読み手が「出来る人だ」としているところだよね。
     それ以外については、まずは一歩進めようと思わせる良い本です。

  • 対米進出コンサルタントの著者が、
    自らの転職経験から得られた転職の極意を集めた1冊。

    「とどまる」という選択肢も含めて提示し、
    転職を考える人の背中を力強く押してくれる。
    辞めるにしても、とどまるにしても、
    それなりの理由付けが大事だよ、と教えてくれる。

    理由をつけるために考える要素がいくつも紹介されている。
    そのなかでも「無意識に悪影響を与える職場」についての
    項にとても励まされた。

  • 前向きに、建設的に、自分の人生を見つめ直す本。
    『乗り換えラウンジ』という感覚に、共感と強い影響を受けました。何度も読み返していて、本がヨレヨレです。

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著者プロフィール

1965年生まれ。慶應義塾大学経済学部、米国ウォーデン大学院修士(MBA)卒業。銀行勤務などを経てラスベガスで対米進出コンサルタント会社「ネバダ・ジャパン・コンファレンス」を起業。米国ネバダ州在住。著書は、『プロの残業術。』『TIME×YEN時間術』(いずれも草思社)、『部下は育てるな! 取り替えろ!!』(光文社)、『プロの交渉術。』『辞表を出して次へ行け!』(いずれも大和書房)など多数。

「2013年 『文庫 プロの残業術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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