借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479771333

感想・レビュー・書評

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  • 借金には消費目的と投資目的の2種類がある。消費目的で膨らんだ借金を通常は生活費を節約するなどして返済していく。そうではなくて投資目的の借金をしてさらに収入を増やして返済していくという発想。資本主義の構造を理解している人の発想。まさに毒を以て毒を制する。

  • ■何を学びたいのか?
    借金の底なし沼に何をきっかけにはまり、どのようなプロセスで生還できたのか。
    このプロセスから自身の人生に活かす学びがないか。

    ■それを学んで自分はどうなりたいのか?
    今より少し豊かに生きるヒントが欲しい。閉塞感ある現状打開のヒントが欲しい。

    ■この本の問題提起は何か?
    自分で論理的に考えて決断することの大切さ。

    ■著者が伝えたいことを3つに絞ると何か?
    やばい時は寝る。
    決断を人任せにしてはならない。
    ルールや法則に着目する。

    その他、借金が膨らむ様は大変恐ろしくスリリング。
    多少横道に逸れる部分もあるが、エンタメとしても読める。

  • 読み始めたら一気に読んでしまった。

    ノンフィクション過ぎて逆にドラマかと感じるくらいだった。

    だが、読み終わって反芻してみると自分の知らないことが多すぎる

    知らないことは失うことだと改めて感じた。



    人生超えられない壁は無いけど、超えたくないと思う壁は無数にある



    この言葉を、本書の体験した著者に言われると

    自分の壁なんて壁ですらないのではないかと思ってしまった。



    今の自分に怖いなと思ったのは

    ・当事者意識(主体性)の欠如

    ・お金のことを知らない人がお金を稼げるわけが無い



    帯にある「地獄の底からどう這い上がるのか」という指南本というよりは

    300ページに込められた著者の思いをそれぞれの自分がどう汲み取るかだろう。



    ちょっとたるんでるなぁと思ってた自分にとって、渇が入った一冊だった。

  • 「ノーリスク・ノーリターン」だから、リスクをとらないのはせっかくのチャンスを自ら潰しているみたいな話が書かれていたが、それはたまたま著者が、現時点でラッキーにも生き残っているだけにすぎない。

    自己責任といえばそれまでだが、現在価値の計算も出来ない一般人を、底なし沼に引きずり込もうとするのはやめて欲しい。

    リスク管理は基本中の基本。本書の提言を無批判に受け入れ、マネしようとして人生を台無しにする読者が出てくるのではないかと危惧する。

    ていうか、毒を以て毒を制する、とか言ってる著者自身が一番危ういと思う。

    著者の有能さは認める。俺も日商1級まで取得したけど、お金の流れなんて全然見えるようにならなかったぞw

    読み物としては面白い。

  • 東大に現役合格した著者は、地元の岡山を出るときに東京でひと山当てようと強く望んでいた。大学卒業後はバイトで年収数百万円の生活をし、初めて入社した会社の社長の知り合いから先物取引に手を出してしまう。社長からは金利12%で借金をし、毎年金利さえ支払えない状態の中、億単位の負債を抱えることになってしまった。
    東大入学後は都会の名門高校出身の富裕層たちとは距離を置き、社会に出てからは学歴のない成金たちに打ち勝てるのは、結局のところ学生時代にガリ勉で目立たなかった存在だと言っています。
    金森氏はSNS 上では厳しいコメントをしたりしていますが、本質を突いていると思います。

  • 借金というのは、心に大きなストレスを生みます。
    前半の借金を背負うところからリアルに感じます。
    そして、後半は、借金返済のノウハウと言うよりも、どのように心を決めて立ち向かっていったか。とても参考になります。一攫千金を夢見るのではなく、地道に自分のスキルを磨いてマーケティングを極めていく。そこから先は、自分の立場に則して自分自身で一生懸命に考えていくべきこと。痛感した次第です。

  • うーん、文章がうまいのか、なかなか引き込まれてゾクゾクするなー。借金とか、ほんとに怖いんだろうね。。負けてる時の心理とか、よくわかるものだ。
    筆者は生き返ったけど、こうやって死んでいくにんげんがいっぱいいるんだろうね。。

    ───────────────────
    P62 みんな同じ学生服を着るのは、その家の経済状態を感じさせないための配慮なんでしょうね

    P114 人間というのは面白いもので、これから1150万円を稼ごうというもうけ話にはまず乗ってこない人間であっても、既になくしてしまった1,150万円を取り戻すという提案には抗しきれないでのってしまうものです。

    P116 ポイントノーリターン
    ~この時点を越えた人間は回復する望みがなく、徐々に死んでいき、二度と再生することがない。「その先に一歩足を踏み入れれば、同じところへは二度と戻ってこられない地点」という意味です。

    P240 ヤバイ状況では寝てしまえ
    限界許容量をはるかに超える事態はひとまず脇に置いておいて、「寝てしまえばなんとかなる」と考えることが肝心。
    人間は感情と思考の無限ループに入り込んでしまうと、神経症とかうつ病になってしまいます。
    このようなときに、許容量を超えるストレスにさらされ続けても、許容できないわけですから、何の解決にもなりません。胃痛、神経痛、うつ病などを引き起こすだけです。

    P247 その瞬間に僕の脳は完全に覚醒しました
    ⇒5000マンの借金が5200マンになっても同じ →ならやる

  • 25歳のフリーターがどのようにして借金地獄にはまっていったか、その過程が中心に書かれている本。

    読み物としてはあっという間に読めて面白い。

    元は東大生で頭もとてもいい人であってもちょっとしたきっかけでここまで借金が膨らむものなのか…というのが垣間見れて人間の欲望や無知って怖いな、と思った。

    途中、覚醒して本来の頭の良さを生かし、泥沼から抜けることができたみたいだけど、そのあたりはこの本ではさらっとしか書かれていない。

    もどのように借金地獄から復活したかの詳細が書かれた続編が出てたらまた読みたいな、と思った。

  • もっとえぐい本かと思ったら、意外とまともな内容であった。書いてあるのは、資金運用、借金の意味、マーケティングなど。まとまりが無いのはブログをまとめた本だから仕方ないかも。

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著者プロフィール

金森 重樹 (かなもり・しげき)
東京大学法学部卒。25歳のときに1億2000万円の借金を負うも、マーケティング技術を活用して35歳で完済。その後、行政書士として脱サラし、現在は不動産、ホテル、福祉事業など年商100億円の企業グループのオーナーに。マイナスから超富裕層へと這い上がる。「徹底して理詰めで事に当たる」のがモットーで、長寿やダイエットに関心を持ち、わずか2か月で90kg→58kgの減量に成功。その理論の根幹を成す「断糖高脂質食」をはじめ、栄養学や人類学にまで領域を広め「脂で痩せる」という独自メソッドのブラッシュアップに余念がない 。20年7月に『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂"ダイエット』、20年12月に『ガチ速“脂”ダイエット 極上レシピ大全』を上梓、2冊累計9万部を突破。本書はその続編でもある。Twitterフォロワー14.6万人。@SheigekiKanamori

「2021年 『120歳まで元気に生きる 最強のサプリ&健康長寿術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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