ちょっと過激な88の幸せ説法

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 23
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479771791

感想・レビュー・書評

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  • 日増しに日々の厳しさが増してくるとそれを支える言葉が重要な要素になる。

  • 説法なのに過激ってなんだろう?と思ったら、著者は「おネエすぎるお坊さん」として知られる人だとのこと。
    おネエのお坊さん!?そんな人がいるんですか。
    読んでみると、たしかに口調がオネエ。
    口調だけでなく、メンタルも本当に女性のようです。
    「法衣を着ていない時は、そこら辺を歩いているおねえちゃんと変わらない格好をしている」そうな。
    おにいちゃんではなくおねえちゃん、ですか!
    それでも彼を排斥せず、僧侶として受け入れている仏教って、奥深いですね。
    同性愛を排斥しているキリスト教では、オネエは牧師や司祭にはなれないでしょう。

    個人の嗜好はともあれ、修行を経て阿闍梨になっただけあって、考えはしっかりとしています。
    さらに女性目線から物事を捉え判断しているので、かなり身近に感じられ、説得力があります。
    仏教の教えを、難しく厳しいまま伝えるのではなく、著者の口を通して語られることで、一気に柔らかく親しみやすい雰囲気を持つようになるため、彼の元に相談に訪れる人は後を絶たないのでしょう。

    ひとりきりで悩みを抱えて彼の元を訪れる人は多そう。
    「いくら頑張っても、自分の努力だけじゃどうにもならず、他人の力が必要だ」と言います。

    人生には刺激よりも感動を求めるべきだとか。

    キリスト教は、欲を持つことを「悪」と見なす、なかなか厳しい宗教ですが、仏教は、欲は人間に本来備わっているものとして、否定はしていません。
    そのうえで、修行による欲からの解放を「善」としているそうです。
    なんだか助かりますね。

    弘法大師は間違いを犯した弟子よりも、動かなかった弟子を叱ったというエピソードや、彼の「いい薬だって飲まなければ効かない」「寒い冬があってこそ、蜜柑はさらに色づく」という言葉などが箇所箇所で紹介され、空海好きにも嬉しい内容となっています。

    実際のおネエのような親身な人生相談内容かと思いきや、それに輪をかけた包容力で、美輪明宏氏の人生相談本に似ているように思えます。
    (そして美輪氏よりも厳しくありません)
    おそらくは、自分の性癖で、人一倍嫌な思いや苦労を重ねてきただろう著者。
    それでもしっかり気持ちを整理し、消化した上で、人の悩みに答えているのは、やはり宗教に属して心を鍛えた人の精神面での強さなのでしょう。

    「挫折の経験が多いほど、人間って強く慣れるのよ」という言葉に重みを感じます。

    キャラクターを別にしても、きちんと仏教的思想から悩みに答えてくれており、深刻な相談に影響されることなく、軽妙な励ましを送っている文章に好感が持てました。

  • 内容的にはちょっと物足りないのかな・・水無さんのとこにはそんなに不満ばっかり持つ人が相談に来るのか・・って。目新しいことはさほどおっしゃらない。
    ああでも、
    ☆感謝には感動が必要
    ☆交流するには責任が必要
    ☆自信を持つのに根拠は不要(自灯明)
    ☆あなたの恥なんか世間はどうでもいい
    ☆ちょっと嫌いなくらいがうまくいく
    あたりは参考になった。とくに感謝には感動!うわべだけでありがとうって言ったって伝わっちゃうよね・・

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著者プロフィール

23歳のときに高野山での修行を終え、2007年より祥炎山不動院住職を務める。多くの相談に乗るかたわら、テレビ出演や雑誌連載、執筆活動、各地での講演会開催など、幅広い活動を展開する。

「2013年 『あの世の話 この世の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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