くらべない幸せ ‾「誰か」に振り回されない生き方‾

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 315
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479782025

作品紹介・あらすじ

結婚、仕事、学歴、年収、競争社会に組みこまれた私たちが、それでもなお「くらべない」で生きる方法とは?『しがみつかない生き方』に続く1冊。

感想・レビュー・書評

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  • これが叶えば幸せなのに!と考えていたことが叶って、たしかに幸せだとは思う。のにまた次の不安や自分に足りないものがどんどんと出てくる。これは社会の女性の立ち位置や育てられ方などによるものなのね。そしてこれは基本的には永遠に満たされない。
    幸せなんて人の感じ方それぞれで、人と比べていて足りないものを追い求めている限り永遠に満たされない。
    上昇志向はいいことだけど、きちんと自分を認めた上ででないとないものにばかり目がいくし、的外れなものにがむしゃらに取り組みがち。
    我唯足るを知るの精神が大事だな。
    その上で目指したいものがあるならそれを追いかけるのが健全なのかも。
    幸不幸の判断に第三者を持ってくるからいけないのね。

  • 気がつくと陥りがちな思考パターンだけど、一人ではないと思うと心強い

  • 他者と自分を比べて、幸せに必要なものを「ないものねだり」をし続ける女性が数多く載せられている。
    例えば、多くのものを手にしても「物足りない」と感じる人、女性としての人生の選択肢が増えたことで苦しむ人、人生の大変化を求める人、わかりやすいロールモデルや証明を求める人、女性性を受け入れてもらいたい人、苦しまない関係を求めて外国人や年下の男性とパートナーにする人…。
    女性特有の立場から生じる苦しみをおおまかに理解しようとするには役立つかもしれない。
    残念なのは、男性はこのような苦しみとは無縁のように記述されていることだ。また、個別のケースを過度に一般化しているように見受けられる。
    「くらべない幸せ」は、落ち着いて現状を省みて、健全に自己肯定すること。結論はシンプルだった。

  • くらべられない幸せ 香山リカ 2010/9(24/49)
     他人と比べたために、自分が既に持っている幸せも見えなくなって、幸せ不感症になるなんてもったいない。
     人とくらべて手に入れる幸せには、ささやかな抵抗をしてみればいい。
     「ちょっと難しいな」で済ます。
     これさえ手に入れば幸せになれるとメッセージを送り続けているのが女性誌。
     自分のことを棚にあげたり、透明人間だと思い込んだりして、なるべく比べないようにする。
     「そこそこ」であることは悪という風潮あり。
     全てを手に入れれば、本当の幸せが手に入るという妄想。
     これまでの自分や自分が集めてきた様々なモノや資格、手に入れたキャリアや人間関係をすべて否定して、消去しなければ、本当の幸せは得られないのだろうか。
     私はこれでいいだもんと割り切る。
     くらべてしまう病。
     現状維持は即、衰退。頑張ってようやく現状維持可能。って本当?欲しがりすぎ、背伸びしすぎでは。
     人を幸せにしない
     このままの私で大丈夫になるために。これさえすれば何とかなるとわき目もふらずに夢中になる毎日から、ちょっと引いた眼で自分の生活全体を眺め、「意味のない方向に突っ走ってないかな?これさえ手に入ればすべてが変わる、と過剰に期待していないか?」と落ち着いて考えてみる。
     私には何かが足りないわけではない。今の私結構大丈夫と自分を信頼し、オー、けっこうやるじゃんと、思い上がりに近くらいの自信をもつ。

  • 比べないことの良さが理解でき、納得できる内容ではあったけれど、「どうすれば比べないでいられるか」ということをもっと具体的に知りたかった。

  • ずっとどうしたら比べないですむのかと思っていた。そんな中出会った本。読み終えると、どうしたら比べないですむのかが分かった。くらべない幸せを手に入れる方法がよく分かった。

    精神科医の視点から患者さんの話や実際にあった話を折り込んでいるので言っていることに対して納得しやすいし分かりやすい。

    くらべない幸せ、自分のことをしっかりと肯定し認め自分と向き合い続けることをやめないことが大切だと思った。不安、比べてしまいそうになるかもしれないが、自分自身のことを丁寧に扱い向き合うことで、そして、自信を取り戻し自分を肯定することもできるようになると思った。

    新しいことを求めるのではなく、今あるものを肯定し、認め自分と向き合う。常に他人ではなく、自分だと思った。

    もう人と比べる必要はなくなるはずだ。自己肯定を阻害していた、いろいろな外圧を取り除くこと。
    くらべない幸せを手に入れると人はもっと生きやすくしあわせになれるとおもった。

    女性むき。また比べてしまいそうになったら、ぜひ読みたい。

  • くらべたって、しあわせになれないからやめよ?ってことを、理由をつけて説明している本。

  • タイトルに惹かれて借りたものの、騙された感がありました。
    いろんな状況や気持ちはすっごく共感できるのに、
    解決策みたいなものが全く参考にならない。
    実生活でこんなことあんまりなくない?って事ばかりで
    全く共感できない。
    いやー。。。ちょっと期待はずれ。

  • ちょうど悩んでるときだったので、『あーこの悩みは自分だけじゃないんだぁ』と思えた。
    常に人と比べてしまうのは心理的にしょうがないことで、これからは今の自分を自分で肯定していく必要がある。今までは、向上心を持ち続けることが善とされたが、何も焦らなくていいんだ。
    出てくる女性の事例や男女の考え方の違いなど、どれも共感できる内容で楽しめた。

  • 比べるなと言われても比べる。
    ケド、自分のものさしは大事にしろってことなんでしょう。
    女性だったらだれでも通る道なんでしょう。

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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