女の子は8歳になったら育て方を変えなさい! ~やさしく賢い女の子に育てるコツ~

著者 :
  • 大和書房
3.24
  • (4)
  • (10)
  • (8)
  • (3)
  • (4)
本棚登録 : 131
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479782681

作品紹介・あらすじ

片づけられない、すぐ口ごたえする、マナーをわきまえない…こんなはずじゃ…と嘆く前に、いまお母さんにできること。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不要

  • ●女性特有のホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、どちらも分泌が増え始めるのが8歳頃。その影響は体だけでなく、精神面にも出る。

  • エビデンスベースで無く、著者の経験則で書かれた女の子の育て方を指南する本。受験プロである松永暢史氏の本は役立つ情報も多いですが、この本に関しては読む必要は無いです。

    まず、大前提として、著者が望む女性像、生徒像が
    ・女性は”愛されるべき”おしとやかな存在で、忍耐力と品性が必要
    ・教師は敬われるべき、教師から好かれるべき
    という所からスタートしているので、諸所納得できる箇所はあれど、それより違和感が強く残る内容でした。
    (あとがきを読むと、理想の女性像は著者の妻だと分かりました。)

    以下の点には同意します。
    ・品性の獲得は、環境が大きく左右する
    ・人に対して礼節を持って接するべき(私が同意するのは、教師に対して、ではなく人に対してです)
    ・母親の夢を押し付けない
    ・子どもを支配しない

    しかし、
    ”そもそも何故それが必要であるか”という大前提が著者とは相容れないので、著者が勧めるアプローチ方法には同意できず、根拠も薄いので疑問が多く残ります。

    これからの時代、必要とされるのは、教師や上司から好かれる力でも、ましてや、男性から愛されるために、おしとやかさや品性を身に付ける事でもありません。
    あくまでもそれは、相手と関係を良好に築くため、自分がよりよく生きるためのツールだと私は考えます。

    女児の育て方について知りたいのであれば、
    ・「女の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方」(竹内エリカ著)
    は、エビデンスベースでしっかり書かれており、著者の価値観の押しつけが無く、余程有益です。

    また、同じ教育者という立場から書かれた書籍では、
    ・「教え上手」(有田和正:著)
    は視点が180度異なり、「教師に好かれる子」ではなく「自ら考えられる子」になるような知識が得られるでしょう。

  • 私はこういう「◯歳になったら!」とか「◯歳からの!」とかいう惹句に弱いんだなぁと痛感。
    女の子は8歳になったら、大人の女性と同じように扱って育ててゆくのが大切ということでした。
    以下参考になった引用。

    p29 感受性は心のやさしさを生み出す要素の一つでもある。

    p35 女性の物事を楽しめる能力は、感受性に由来している。子どもだって同じで、女の子がペンケースや手帳にシールを貼ってデコレーションするのが好きなのは、物事を楽しめる能力の表れです。

    p43 しつこいぐらいのお小言から正しいことを学べるのが女の子の特性。当然「うるさいなぁ」とは思うでしょうし、渋々従うこともあるでしょう。それでも、繰り返し伝えるうちに、いつしかそれが習慣づいていた、となるのが女の子なのです。

    p56 何かにつけ「かわいいね」と声をかける。「かわいいね」と言われた育った子どもは間違いなく強くなります。

    p73 反抗期の子どもにとって、母親は今まで通り「大好きなママ」であることに変わりはなく、大人になる準備として、親との関わり方を軌道修正しようとしているだけなのです。反抗期に苦しむのは非常に愚かなことである、と断言できる。

    p149 目についたことは、どんどん口に出して言って聞かせてください。渋々従っていたとしても、繰り返すうちに習慣として身につけられるのが女の子の特性なのです。つまり、口やかましいお小言ママも、女の子であるならばOKなのです。

    p173 8歳になったらスケジュール帳を与えてみる。手帳に自由に記す習慣を身につけて、自分で自分をマネジメントすることが、女の子の自立心を伸ばすことにつながる。

  • 2016/12/04

  • 他の人が記載してある通り、おかあさん向けのメッセージ。
    ただ父親としても共感は出来ました。
    今まで子どもを甘やかしてたと少し反省。
    これからも美しいものには美しいと共感出来る、そんな子育てをしていきたいです。

  • やはり母の力は偉大ですよね。
    男にはそれを支える事でしょうね。
    母の力でできることがあれば父は楽しんで支えましょう・・・

  • 偏見にみちとるな

  • 女の子の成長に合わせて、育て方(教育)の方針を変える時期として8歳としている。そのころに女の子は内面的な成長により生まれてから今までの育て方のシフトチェンジをする必要があると説いている。
    育て方として重要なことは、感受性と品性(行儀のよさ)や整理能力と言っている。
    特に、品性についてはしっかり教育する必要があり、また、何度も言って伝えてもよいと言っている。
    なるほどと思う個所は多いが、基本的にお母さん向けに書いている本なので、父親の自分はどこまで品性について伝えるタイミングや回数などの微調整が必要だと思った。

  • 一番響いたのは、巻末の「あとがきにかえて」です。この2ページだけでも、読む価値はあります!

    本文に関しては、一貫して文章全体の根底にあるのは「感受性を育む」ということです。さまざまな日々の出来事への対処や、時間軸を持った子育てについて述べられていますが、とにかく感受性が豊かであれば、生きる力を備えた女性に育つこと間違いなし!

    共感します。

    本書は、新刊案内で知りました。ちょうど8歳を目前にした娘がいるため、軽い気持ちで読んでみました。

    特にわが娘は、口が立つ子なので、まさにこの8歳前後の変化は顕著に表れるだろうな~、と思っています。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1957年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。教育環境設定コンサルタント。学生時代にバイトで始めた家庭教師が天職となる。奇跡の合格と学力不振解決を続々成功させ、「カリスマ家庭教師」とも呼ばれる。専門は国語記述解答と小論文指導であるが、音読法、作文法、暗算術など数多くの学習法や能力向上メソッドを開発。最近は、焚火教育とリベラルアーツの実践に力を入れている。講演は「マシンガントーク」と評される。『男の子を伸ばす母親はここが違う!』『超音読法』(扶桑社)、『中学入試国語選択ウラのウラ』(主婦の友社)など著書多数。

「2013年 『必殺 センター古文』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松永暢史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
アンデシュ・ハン...
西 加奈子
三浦 しをん
湊 かなえ
辻村 深月
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×