原稿用紙10枚を書く力

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 832
感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791003

作品紹介・あらすじ

「引用力」「レジュメ力」「構築力」「立ち位置」受験、就職、仕事に役立つ万能の文章の書き方を伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 書くことは考える力を鍛える
    の中に、
    価値を下げる文章は書かないという節がある。
    誹謗中傷はしないということだそうだ。

    何かを取り上げて書くときには、そこに新たな価値を発見し、生み出すことに意味があるのだ。

    批判することは簡単かもしれない。新たな価値を見つけて生み出すのは困難だ。それが書くことの意味だ。

    書く力を身につけたいなと思って読み始めたが、容易ではない気がする。

  • 書く力をつけるには読む力が必要!
    読むにしても書くにしても量をこなさなければ!
    構築力をつけてから文体力を身につける!
    自分の立ち位置を考える必要がある!
    書くことで自己肯定力を鍛えられるとは驚き!

  • 書くということを非常に分かりやすく説明してまとめた良書。
    原稿用紙十枚を書くには、まずそれなりのトレーニングが必要と説いている。
    量を書くには、十キロ走ったことのない人に、いきなりフルマラソンを走るのは無理であることと喩えるのは、非常に納得がいく。実際に十キロ走れたら、まだ進むことが行けると思えてくるから、書くこともある種知のスポーツなのであろう。
    そして構築力がいかに大事かを問う。
    確かにうやむやに、ある物事を書き出していくのでは、分量をこなせず、羅針盤のない、行き先曖昧な航海のようであろう。

  • どんな経緯だったか忘れたが、前にも一度読んだことがあった気がしたけど、いつだったか忘れてしまった。見返すといい時もあるかも、それでも図書館で借りると2週間しか期限がないのが惜しい。けどここで借りるほど適当な感覚で本を借りて言ったらあっという間に金がなくなる。
    太字が大量にある本自体はそんなに好きではないが、意味的に同じ事の文章を繰り返すことと、それ以外の太字で強調することっていうものの使い所は勉強になる。
    P54〜太字
    当たり前だけどまとまっているって大事だね。
    3色ボールペンのネタは知っていたが、書く側に回った時に赤=章・節、青・緑=小見出しだったのは新しい発見だったかも。
    P176 太字
    「空腹の技法」ポール・オースター

  • レポートなどを書かなくてはいけない学生、何かを提案しなくてはいけない社会人、などには文章を構成するテクニックが満載なので、一度読む事をお薦めします。
    ですが、テクニックに重きを置いているので、書くためのモチベーションや心構えという部分に期待すると外します。
    テクニック中心だったのが期待外れだったので、個人的な評価としては☆2つにさせてもらいました。

  • 話すことと書くことは違う。
    準備だけで疲れないように。
    書くのは料理みたいなもの。

    自分に向けて書くのか。
    相手に向けて書くのか。

    映画を分析してみる。
    誹謗中傷しない。

    わかりやすいとこもあったし、そうじゃないとこもあったから、サラ〜っと読めました。

    ちょっと思ったのと違う感じだったけど、ほ〜っと思うところたくさんあった。

  • この本の前に読んだ「聞く力」よりも数倍読みやすかったです。同じ作者ですので共通する部分が多く、文体は同じ印象なのですけど、なぜだろう?構築する力=考える力、という部分に共感したのかな?

  • 絶えず書き続けることが出来る人はこうやって書いている!

  • 今月の齋藤孝先生の一冊はこちら。文章の書き方、という点では非常にベーシックなことしか言っていないんだけど、古典の引用とかがさすがに説得力があって面白い。学生時代にこういうのを読んでいるといなとでレポートや文書のまとめ方に大きな差がつきそうですね。ということで保存版決定。

  • 齊藤孝著「書く力」大和書房(2004)

     読書は非常に需要だと個人的に感じている。
     本書は書く力をのばすための具体的な提案をしているが、自分にとっては、読書は大切であるというメッセージの方が響いた。筆者は誰でもトレーニング次第で書けるようになると言っている。しかし、トレーニングをしなければ書けない。まるでマラソンに近いものであると。いきなり10キロのマラソンを走ることはできないが、徐々にトレーニングを積むことで難なく走れるようになる。そして、書くこともこれに似ていると。原稿用紙1枚がマラソンでいう1キロだと。そして身体を鍛えるのがマラソンならば、頭を鍛えるのが「書く」ということだ。そして、マラソンの準備運動が、読むとうことだ。つまり、書く力は読書力と深い関係がある。書く力がない人は、たいてい読む力もない。
     自分は、書くことは、考える力を磨き、そして新しい価値を創り上げることだと思っている。新しい価値を自分自身で創り上げるには、まず読書は大切である。自分にとっては読書は、生活の一部になっているが、この本を読んだことで、乱読ではなく、もう少し、考える読書という方法も取り入れてみたいと感じた今日この頃。

    *書くとは、書いて人間を個人的には全く知らない多くの人たちに内容が正しく伝わるということである。大事なのは書くときにプライベートなモードとパブリックなモードを自由に往復できる力を持てるようにトレーイングすることである。
    *アイディア(ネタ)だしまでは主観が大きく働いているが、その後の作業では客観が主体にあんらないと、文章を構成していくことができない。
    *おもしろい話をする人は、普通ならムズビつきそうもない意外なことを結びつけて聴く人に「ああ、そんあのか」という気づきの喜びを与える。
    *自分に向けて文章を空くことは、自分の中を探っていく行為である。それは言葉を頼りにして自分の感じていることを鮮明にしていく作業だからだ。
    *自分のポジションをどう定めるかが文体にでる。世界に対するポジションの取り方、読者へのポジションの取り方は、突き詰めれば、自分自身とどういう距離を保つかということでもある。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

齋藤孝の作品

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