「自分のために生きていける」ということ―寂しくて、退屈な人たちへ

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 214
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791027

作品紹介・あらすじ

私は何がしたいのか?「ホンネ」はどこにあるのか?いきいきとした感情生活をとりもどし、よりよい人間関係をきずくための一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 毎日が退屈です。このままではいけない、何かしなければと思うのですが、何をすればいいのかわかりません。どうしたらいいでしょうか?

    こういった質問に答えていく形で、大人の退屈だ、寂しいという思いからギャンブル、アルコールなどの嗜好、人間関係のパワーゲームにはまってしまう心の仕組み、対策を説いた本。

    読んでいて感じたのはそういう寂しさ、生きづらさを感じている人にあせりを感じさせない内容だということ。
    徹底して「それでいい」となっていて、怒りなどマイナスとされる感情にしてもそうだし、アルコール依存症にしても「あきらめた」時にこそ新しい道が開けるとある。
    ただ、例外として嫉妬や恨みの感情はよくないとはある。
    それは感情鈍麻の状態になってしまうから。

    読んでいてホッとしたり安心できる本だと思う。
    だけど、読み終えて何を書いてあったか具体的に言ってと言われると「う~ん・・・。何だっけ?」という内容ではあった。
    こういう本は読み時の心の状態によって受け取るものが違うので、別の機会に読めばたくさん受け取るものがあるのかもしれない。
    多分、今の自分がこの本の内容に合ったモードじゃないんだと思う。

    ただ、そんな中でも私がこの本で最も印象に残ったのは、「安全な場所」の定義。
    『「安全な場所」とは、みんながあなたに関心を持ってくれ、あなたがそこにくるのを待ってくれている場所、あなたがいないと不思議がられて、いて当たり前と思われる場所です。』
    この文章にはハッとなって、その通りだ、私が欲しているのは正にその場だ、と思った。
    そして、この定義に照らし合わせて自分の過去いた場所を思った時、そこから逃げ出した自分を少し肯定できる気分になれた。
    それだけでもこの本を手にして良かった。
    また、この人の別の本も読んでみたいと思う。

  • 現代社会において良いとされる価値観に合わせすぎて、自分の望みを無視していると病気になるよ、という話。外の価値観で自分を評価し続けていると立ちいかなくなる、という話はとてもよくわかる。親密な人間関係を構築するのは自分を充実させてから、というのもよくわかる。

    自分の中がすかすかになってしまったような気がするときにどうやって立て直していけばいいかが、具体的に書いてあってよかった。その一方で「なるようにしかならない」ということも力強く書いてある。自分だけのよろこびに満ちた生をこれからデザインしていけばいいんだという気持ちになれるので、どうしたらいいかわからなくなってしまったら、何度でも読み返したい本。

    理想的な親密性を追求すると反社会的な事態がもたらされそうな点が面白かった。まあそういうこともいずれ反社会的じゃなくなるのかもしれない。みんな自分の好きなようにして幸せになったらいいと思う。

  • 以前から気になっていた人の本。
    自分に向けて読む部分と、周りにいる他人に当たる部分を重ねて読んだ。
    私は、今は、自分自身や環境に不満はないけど、もしかしたらそれ自体に無関心だったり、見て見ぬ振りをしているのかもしれないとドキッとした。
    こういう分野が好きだから、今年はもう一歩進んでみよう。

  • この本を読んで、自分が自分の欲望を見失った「ロボット人間」と化していたことに気づくことができた。
    それもそれで、わたしの人生。
    これからは、少しずつでもロボット人間から脱して、自分のために生きる自立した大人になりたい。

    自立した大人とは、
    適度な退屈、適度な寂しさに耐えられること。
    一人でいられること。
    いいかげんにやれること。
    自分を肯定できること。

    自分に惚れこむことができて初めて、相手に惚れ込むことができる。
    他人や自分をコントロールし合うようなパワーゲームをやめて、個人が自分の欲望を追求し、しあわせに生きることで、周りの人も、社会も、幸せにするのだと思う。

  • 寂しさをそのままに、って勇気いるよね…

  • 友人の家にあり、共依存について気になり自分でも購入して読了。
    人間の心のしくみがより理解できる本だった。何よりもよくわからない不安は寂しさが原因でそれを理解することが大人であるという結論にうなずけた。

    メモ
    パワーゲーム、お互いのコントロール合戦
    自己評価が低い人ほど支配したがる。

    湧いた自分の感情はそのままにしておく。おならやうんちのように人に迷惑かけない範囲で適当に処理すればよい。
    怒りは自己主張の砕けた破片。
    破壊的な行動は無意識の言語。

    家庭で自分が安全ではないと感じている人ほど家族の中で自分よりもっと弱いものを支配する。

    あるがままの自分を生きたい今までの自分を

  • おっぱいを切望する赤ちゃんとか
    ジイとかなるほどな。

  • これを超える本はまだない

  • 自己肯定出来る様になると、他の人との関わることも豊かになる。
    そして一人で居られることは自分を大切にすることで、寂しさと付き合えることは=大人なのだ。

  • 共依存か‥。わたしってそういう傾向あるな、と自覚させられた本。

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プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表、日本嗜癖行動学会理事長、日本子ども虐待防止学会副会長。

「2015年 『性嗜癖者のパートナー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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