すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791188

感想・レビュー・書評

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  • 「どうしていいのかわからない」の状態から、組織のすごい成果を生み出すのが、本書「すごい会議」です。
    質問をくり返していくと、解決策に達するという手法で、一読の価値はあり。
    もともとダメなら、ダメもとで使ってみるのもありかと感じました。
    巻末にワークブックがついていて、1つのアプローチのやり方が具体的に示されており、イメージがわきやすいことも。

    <骨子>

    □「どうしていいかわからない」状態から会議が呼集される

    □会議のルール
     ①ミーティング中は、全員この部屋で最初から最後までいる
     ②スマホの電源を今すぐオフに
     ③司会が質問して、みんなでディスカッションしてもらう。司会がアイデアをだすこともある。

    ■第1の質問 この会議が終わったときにどんな成果を上げることを期待しているか
    □事前に書くメリット
     ①まとまること
     ②発表に時間がかからない
     ③書いている間は他人の意見が見えないこと
     実体験 ⇒ 質問 ⇒ 洞察の提示:手間はかかるが、納得度が高い

    ■第2の質問 今までに何が達成されたか
     皆の意見が平均的に出やすい ⇒ 前向きな雰囲気になる

    ■第3の質問 会社全体、マネジメントチームとして直面しているチャレンジに関して問題点、懸念があるか。重要なものを2,3書いてください。
     全員が自分の感じていることをすべて発表する

    ■第4の質問 では、それを、「どのようにすれば~か?」の疑問文に言い換えてください。
     質問の形にすると、答えをおのずから考えてしまう

    ■第5の質問 「言わなかった問題、言えない問題、言ってはいけない問題はなにか?」
     この質問は、経営にとってより重要度の高い問題をだすことができる
     ⇒ なんかやってやろうという気分になっている。
    これで、問題点、課題が共有された

    ■第6の質問 「このチームによってこれから半年で何が主な成果として創りだされるか」
    □組織やグループで目的を立てるメリット
     ①やるべきことがわかる
     ②達成したかどうかわかる
     ③進む方向が一致する
     ④やる気がでる
    これで、目標が明確になった

    ■第7の質問 「これを手に入れるのに、なにをマネージすればいいか」6つに区切って書いてください。
     バームクーヘンの円グラフができあがる

     開発
     マーケティング
     製品設計
     会社オペレション
     カスタマサービス
     資金 
     
     が例示される

    ■第8の質問「だれがどの部門を担当すれば、最も効果的か」
     バームクーヘンの円グラフに担当者名が入る

     開発 ゼン
     マーケティング ジェニファ
     製品設計 シャンティ
     会社オペレション アンディ
     カスタマサービス ジェニファ
     資金 アンディ
     
     が例示される

    これで、問題達成のための担当分野が明確化された

    ■第9の質問 「それぞれの分野で次の4カ月で、何を達成すればを 〇日までに、~を達成するという形で3~5個書いてくれ」
           「またお互いに他の担当部署にしてほしいことがあれば、同じように日付をつけてリクエストしてくれ」

     これをまとめると、コミットメント・リストとなり、目標達成のための計画が明確化された。

    ■最後の質問 「この部屋の外にいる連中に、ここで起こったことをどう伝えればかれらから情熱をそそいでもられるか」

     ①コミットメント・リストの全社での共有
     ②毎朝にスケジュールの相互チェックを実施
     ③自分とチームとで2度のチェックを行う

    これで、計画進行管理方法を手に入れた

    <ふりかえり>

    ステップ1 問題をどうすれば~できるかの質問に変える。:問題点、懸念 ⇒ パワフルな質問で表現する
    ステップ2 現状を書いて発表:現時点での状況 ⇒ データ、事実、何が起こったのか、何を感じ取れるか、観察できるか
    ステップ3 代替案を書いて発表:提案、代替案、解決案、検討の可能性。⇒担当者、期日、望まれる成果を明示し、コミットメント・リストにまとめる
    ステップ4 残った問題を誰がいつまでに解決するかを合意する:アクション、成功の定義がきまっているコミットメント

    <この本をうまく使うコツ>

    1)うまくいきそうなやつを、まずは誰かにつかってみる
    2)もし失敗したら、なぜ失敗したかを考えるのをいったんやめて、どうすればうまくいくかを考える
    3)最初はアレンジせず、手順どおりにつかってみる
    4)共犯者をみつける

    目次

    はじめに

    第1章 展望と挫折、そして困惑
    第2章 現状が求める能力が、自分の能力を超えるとき
    第3章 Let's Begin!
    第4章 組織を「自己啓発」する
    第5章 会議が変われば会社が動き出す
    エピローグ 僕たちに起こったこと

    おわりに

    ISBN:9784479791188
    出版社:大和書房
    判型:A5
    ページ数:160ページ
    定価:1400円(本体)
    発行年月日:2005年05月
    発売日:2005年05月17日

  • 『すごい会議』
    この本のよいところは、会議好きの会社には処方せんになるところです。

    10年以上前に読みました。
    それからは、会議の進行役を務めるときには、必ずこの本の原則を守ります。

    シンプルですが、効果あります。
    1.メンバーを絞れ。
    2.最初に、決めること、目的を宣言しろ。
    3.終わり時間も宣言しろ。
    4.3.守れ。
    5.議事の終わりはコミットメントを決めろ。
    いつまでに 誰が 何を

    これだけなんです。
    でも、これがないのが大半の会議なんです。

    1.やるだけで、人件費効率化できます。

  • 巻末にすごい会議のやり方と手順が載ってる!
    試してみたいという気持ちになった。
    巻末だけ読み試してみるだけでも価値があると思う。
    ヤフー!、アップル、モルガン・スタンレー、エイボン、ディズニーレコードなどもこのやり方を採用しているというから説得力がある。

    ただ学生なので会議をやる機会がなかなか・・・
    あ、この本によるとこういうときは「どうしたら会議をする機会を持てるか」という問題提起の仕方にしなければ!!!!

    なるほど勉強になる。笑

    ★備忘録★

    ・「X年Y月Z日までに~(測定可能なこと)を達成することによって~(精神的意味合い)となる」という文章を5秒で書く

    ・問題を「どのようにすれば~」の形で提示する

  • どうやったらできるようになるのかを考えるようにしようと思った

  • 10人くらいの組織、商品一つか二つの経営層のキックオフミーティングの手法かなあ。売れる物を作って売る、ということが大前提になっている気がする。
    活かせる点は下記2点。

    ・「問題や懸念の列挙」「どのようにすれば今期・来期の利益を達成できるか?」+「コミットメント=アクションアイテム(いつまでに何をするか?)」
    ・コミットメントの週次管理

    生かせない点は、抽象的に書かれてある点。自分の欠点をさらすようなところ。オープンであるということなのだろうが、常にやる必要はないかなと。

  • 今直面している問題や課題に対して、「どうすればその問題が素晴らしい望ましい状態になるか」と質問形式にしてみること。

    実践あるのみ。

  • 会議では流されがちな人もいる中、それらの人からポジティブに意見を出させる仕組み作りが書かれている。
    フォーマットにして活用したい。

    目標意識のもたせ方、誰が担当したら効率的か、普段言えない事を言わせる等、会議を機能させることを目的とした本で勉強になる。

    私は「くだらないアイデアを+‪αで提案」する内容が好きだ。
    コメディこそ必要だと感じる。

  • 第1章 展望と挫折、そして困惑
    第2章 現状が求める能力が、自分の能力を超えるとき
    第3章 Let’s Begin!
    第4章 組織を「自己啓発」する
    第5章 会議が変われば会社が動き出す
    エピローグ 僕たちに起こったこと

  • 会議の進行役をすることが増えてきたのと、複数のブログでおすすめされていたので購入
    かなりのマイナスの状態からプラスに持っていく会議のノウハウはあまりなかったので、とてもためにになりました。

    会議では「提案」「リクエスト」「明確化のための質問」以外の発言は99%無駄な発言
    など自分が何となく実践ははしていたが、文字として具現化されているので
    会議を引っ張る立場として、有用な書籍でした。

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