自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 大和書房
4.15
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本棚登録 : 7850
レビュー : 1002
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791775

感想・レビュー・書評

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  • 物事は何でも自分次第、を非常に分かりやすく教えてくれた本。中で出てくるたとえ話はズバリ自分に当てはまるものもあり、Best of 2011 の一冊であること間違い無しでした。(Masaki Mizuta さんのご紹介から。ありがとうございました!)

  • この本は以前から chooser さんから勧められていた物です。「読んでみたら?」程度で軽い感じです。
    実際読んでみての感想は「目から鱗」。って使い方あってるかな?
    本当の事言うと改めて確認なんですが。

    ここに書かれている内容は、家族(親類)・恋人・友達・会社・仕事・地域社会・趣味で集まる仲間・出会った全ての人々の間、全てに関係しているのかと思います。
    ん?これって人生そのものなのかもしれません。

    chooser さんにはたびたび、ドンピシャなラストパスをもらいゴッツァンゴールをさせていただいてます。
    今回は私がということでここでレビューさせてもらいます。(レビューになっているのか?)

    そう、いつもダメな時ってマイワールド。
    その殻を破ったときに私自身、そしてその周りが動き出す。
    ちょっとネタバレかな?

    最近経験した事ちょっとした感動を最後に。

    田舎に帰っていて、車を運転していた時の話。
    私が山裾を抜けてから川を渡る橋の対岸に軽トラックが止まっていたのに気づく。
    私が運転する車は橋までにまだ数百メートル近く離れている。
    私自身は「なんであんなところに駐車しているんだろう?」と思い、橋を渡る。
    渡り終えた後に、その軽トラックが走り出す。
    私は挨拶をした後、号泣。

    そんな程度でいいかな。
    これはかなりネタバレかもしれないのでご了承を。

    そんなところで今回のレビューは締めさせてもらいます。

  • 社会とは「人の集合体」であり、人々が互いに関わり合うことで創発的に進化または退化していく「有機体」である。
    人間がそういう存在である社会において生きる以上、人間である我々は周囲の人間と関わり合うことになる。
    極論すれば、「生きる」とは「人と関わる」ことでもある。

    生きていれば必ず悩むことはある。
    そのほとんどは、「人」との間に生じる悩みなのだ。
    どう足掻いてもその悩みから抜け出せないと感じることもある。
    そう、実際その感覚は正しいのだ。
    我々はその悩みから抜け出せない。

    それは何故か。
    我々が「箱」の中にいるからなのだ。

    大きかろうが小さかろうが何らかの壁に向き合う際に、必ず心のどこかに留めておきたい大切なことが書かれている。

  • 今まで読んだ自己啓発本の中では断然一番。

    こういう系の本はあまり興味なかったが、自分の「思考のクセ」を見つめるためにはこの手の本を読むのも悪くないかも。

    以下、内容。

    ⇒自分への裏切り(自分が他人のためにすべきだと感じたことに背く行動のこと)

    ⇒自分の裏切りを正当化しようとする視点を持つ。

    ⇒周りをゆがんだ目で見始める。

    ⇒「箱」に入る。つまり自己欺瞞の状態に陥る。

    自分が箱に入ると、周りの人も箱に入れてしまうことに。。。


    ※では、どうすれば箱の外に出続けられるのか?

    ⇒他人に対する抵抗をやめたとき、人は箱の外に出る。


    疑問なのは、一番最初の前提である「他人にすべきと感じたこと」がもし正しくないものだと全てが悪循環になる。

    まずは何を他人にすべきで、すべきでないのか、その判断が正しくできる心を身につけなければならない。それができたら、後は「箱」の外に居続けることは可能だと思う。

  • (S)自己欺瞞に陥り、他人を責めてばかりいる状態を「箱に入っている」と呼び、なぜ箱に入るのか、箱に入っていると周りにどのような影響を与えるのか、箱から出るためにはどうしたらよいのか、という流れで物語が進む。
     内容はストーリー仕立てとなっており、箱に入った状態の主人公と、箱に入っていることを気づかせるコーチとの会話がメインになっている。具体的に職場や家庭で起きていることが例として出てくるため、共感しやすい。主人公に自分を重ねあわせると、非常に胸が痛くなり自分自身の反省になる。
     箱から出るための具体的なアクションは「自分に非があると思うこと」と、分かっている人には当たり前であるが、その結論にいたるまでのプロセスが秀逸であるため、読後はその言葉の重みが違って見える。

  • ビジネスの自己啓発本だが、ビジネスの場面に限らず、日常生活にも応用できる。「箱」というコンセプトを理解するのが大変だけれど、具体例を交えて解説してあるので読みやすいと思う。


  • 100字要約
    自己欺瞞(箱)こそが大問題である。自分の感情に背くと箱の中に入ってしまう。1人の人間として相手を尊重して見ると、箱の外に出られる。外見上は箱の中外問わず同じことが可能である為、度々内省する必要がある。

    ーーメモーー
    無条件の愛情と寛容をもって孫に接していたため。

    根本の原因を作り出している発生源が、他ならぬ自分自身のものの見方であることが人生においては存外に多いのかもしれません。

    君は周りの人のことを、『我慢』しなくてはならない存在だと思ってはいないだろうか?

    自分が問題を抱えているということが、わたしには見えていなかった。

    哲学者はこれを『自己欺瞞』と呼んでいる。
    = 箱の中に入っている

    自己欺瞞は、組織の至るところに存在する。

    自己欺瞞、あるいは箱。これこそが大問題なんだ。

    自分のことをほんとうに気にかけてくれていると感じた。人間は、相手が自分のことをどう感じているか察知して、それに対して反応するんだ。

    人間関係をスムーズにするための手法が威力を発揮するかどうかは、もっと深いところにあるものによって決まってくる。

    行動やテクニックより深いところにあるもの。箱の外にいるか中にいるかだ。

    外見上何をしているかではなく、心の中で相手をどう思っているかが問題なんだ。相手はそれに反応するんだから。

    ーー
    「大切なものは目に見えない」
    コミュニケーションは、心と心の対話。
    能力や技術が先行しているが、根本は気持ち。相手が何をどうして欲しいかを汲み取り傾聴する意識。力は必要ない。叱り方にも通じる。
    ーー

    他の人間の望みやニーズを尊重する気がろくになかった。

    いつも箱の外にいて、物事をまっすぐに見ている。人々をあるがままの人間として見てまっとうに扱うから、みんなそれに応えようとする。

    相手の名前に関心がないということは、一人の人間としての相手に関心がないということ。

    ソフトな行動であろうがハードな行動であろうが、それをしている自分の状態が違う。

    相手を一つの集団として見てはいけない。一人一人について考えるんだ。

    自分への裏切り
    1. 自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
    2. いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
    3. 周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
    4. したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る。
    5. ときが経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、それを持ち歩くようになる。
    6. 自分が箱の中にいることによって、他の人たちをも箱の中にいれてしまう。
    7. 箱の中にいると、互いに相手をひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう。

    やがて自己正当化のイメージのいくつかが、わたしの性格になってしまう。

    ーー
    心→行動→習慣→人格→運命
    フレデリック・アミエル
    (ウィリアム・ジェイムズ)

    過去のゲームであったサブリーダーとの揉め事を思い出した。相手が悪いと決めつけて、何を言っても聞かなくなってしまった。全ては自分が心を開かず、箱の中にいたのが原因だ。いつも「ありがとう、助かる」とは言っていたが、表面的と感じられてたかもしれない。箱の中にいたから、何をやっても無駄だった。先ず謝った上で話を聴く必要があったことに後悔が残る。
    ーー

    自分が問題を抱えているかもしれないという可能性に、心を開いた。

    箱の中にいると自分を裏切ってしまう。自分や周りの人たちを、ありのままに見ることが出来なくなる。

    自分が箱の中でしているあらゆることが、実は息子を正反対の方向に押しやっているという事実が見えていない。

    私たちの努力目標が、とにかく業績をあげることにあるとして、箱は、会社全体の業績をあげる力に、どう影響するんだろう?

    →箱の中にいると、自分に目を向けるだけで手一杯になってしまって、結果に気持ちを集中させられなくなる。

    自分の感情に背くこと、それこそが自己欺瞞という病を引き起こす細菌なんだ。

    親切そうな目と優しい物腰
    相手のために何かをしたいと思うことが、すなわち箱の外に出ることでもある

    箱の中にいるときに、しても無駄なこと
    1. 相手を変えようとすること
    2. 相手と全力で張り合うこと
    3. その状況から離れること
    4. コミュニケーションを取ろうとすること
    5. 新しいテクニックを使おうとすること
    6. 自分の行動を変えようとすること


    どのようなやり方を学ぼうと、それを使う状況には二種類ある。箱の中にいる場合と、箱の外にいる場合と。
    例)コミュニケーションスキルなど

    大概の人が、人間関係の問題を様々なテクニックを使って修復しようとするが、こういった問題は、実はやり方が下手なせいで起こっているわけじゃない。自分への裏切りが原因なんだ。人間関係が難しいというのは、解決不可能だからでなく、よく見かけるあの手この手の解決法が、解決になっていないからなんだ。

    自分のことを考え続けている限り、箱の外には出られない。箱の中にいようが外にいようが、外見上同じことができる。

    人は箱の中にいながら、同時に箱の外にもいられる。誰それに対しては箱の中にいて、誰それに対しては箱の外にいるといった具合にね。

    人の情は、たえず相手の心に呼びかけているもの。

    目の前にいる人々が常に持っている基本的な『他者性』、つまり相手は自分とは違う一個の独立した人間であるという事実。相手の人間性が、わたしたちの箱を突然突き通す瞬間があるんだ。

    相手を、自分と同様きちんと尊重されるべきニーズや希望や心配ごとを持った一人の人間として見始めたその瞬間に、箱の外に出るんだ。

    箱の外に留まり続けるうえで肝心なのは、箱の外に出ているときに、自分が他の人に対してなすべきだと感じる、その感覚を尊重することだ。

    君のリーダーとしての成功は、自分への裏切りからどれだけ自由でいられるかにかかっている。

    生兵法はけがのもと。
    知るだけでなく、それに即して生きなくてはならない。

    家族も会社も、人間が集まってできている組織なんだ。

  • ”わけあって再読。
    ・他の人に対してしようと思ったことを、(自分を)裏切らずに実施すること。
    ・自分のことではなく、成果・結果に集中すること。
    ・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。

    もやもやとした気持ちが少し晴れた、かな。

    <Message from Bud>
    ●知っておくべきこと
    ・自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。
    ・箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。
    ・自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている。
    ・他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。

    ●知ったことに即して生きること
    ・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。
    ・すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活に、この原則を活かせ。
    ・他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。
    ・箱の中に入っているといって他人を責めるな。自分自身が箱の外に留まるようにしろ。
    ・自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。
    ・自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。謝ったうえで、更に前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つよう努力をしろ。
    ・他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。
    ・他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。


    <読書メモ>
    ・長男が箱に入っていることについて、彼ら夫婦には長男を自分たちから遠ざけるという対処療法でしか解決できないでいたわけです。
     また、自分たちが箱に入っていることについて、おそらく彼らは気づいていませんでした。(p.VII)

    ・「もっと大きな問題というのは、
     自分が問題を抱えているということが、わたしには見えていなかった、という点なんだ」(p.29)

    ・『君がこの会社に来てくれてほんとうに嬉しく思っている。君には才能があるし、信用もおける。きっとチームに多大な貢献をしてくれるだろう。しかし、わたしたちの期待には、二度と背かないでほしい』(p.44)
     #愛があるけど、厳しい言葉!(ルー → バド)

    ・「そうなんだ。言葉ではごめんといっていても、謝ろうという気持ちはなかった。(p.48)
     #どきっ! こういうこと、してるんじゃないかな > 俺

    ・「ところが一方で、ルーのように、対人関係では不器用であっても、他の人間を献身的な気持ちにさせたり、仕事に積極的に関わろうという気持ちを起こさせられる人間が、存在する。(p.53)
     #かくありたい。そのためには? 箱から出ること?

    ★これまで話してきたように、こちらが外見上何をしているかではなく、心の中で相手をどう思っているかが、問題なんだ。相手はそれに反応するんだから。
     それでは、こちらが相手に対して抱く感情は、何によって決まるのかというと、こちらが相手に対して、箱のなかにいるか外にいるかで、決まる。(p.56)

    ・経営陣は、その写真のコピーをすべて受け取る。そして全部を記憶することはできないにしても、入社した人たちの顔や名前を覚えるように努力する。
     少なくともわたしの場合、相手の名前に関心がないということは、一人の人間としての相手に関心がないということだ。名前は、いわば基本的なリトマス試験紙だ。(p.72)

    ・「それはつまり、こういうことなの。たしかに私たちはみんな、ときには箱の中に入ってしまうし、いつだってある程度は箱の中に足をつっこんでいる。でも、この会社が成功したのは、わたしたち社員が箱の外にいる時間を作り出せたからなの。(p.100)

    ★つまりわたしは、妻のために何かすべきだと思った自分自身を裏切った。
     (略)
     他の人に対してどうあるべきかという、自分自身の感情を裏切ったんだ。そこで、このような行動を、自分への裏切りと呼ぶ。(p.109)
     #自己欺瞞。

    ・わたしは、自分の感じたことに逆らった瞬間に、妻のことを『怠け者』で『思いやりがない』『夫をちゃんと評価していない』『鈍感』な『嘘つき』で、『ひどい母親』『ひどい妻』だと思い始める。(p.115)
     #被害者の自分を正当化するプロセスはこういうこと…

    ★たとえ妻が怠け者で思いやりがなかったとしても、実はわたしは、自分への裏切りのせいで、妻を実際以上にひどい人間に仕立てているわけだ。
     しかもそれはわたしがしていることであって、妻のしていることとは関係ない。(p.123)
     #ここ重要。自分を正当化するために、相手をどんどん悪い人として仕立ててしまう・・・。

    ★自分の感情に背くたびに、今話したように、自分を正当化するような見方をしてきた。するとやがて、こういう自己正当化のイメージのいくつかが、わたしの性格になってしまうんだ。それらのイメージは箱となって、わたしはその箱を、いろいろな場所や状況の中に持ち込むようになる。(p.139)
     #こうして性格ができあがり、箱となって定着してしまう。

    ・「…他の人たちのことを思いやるのはよいことだ。しかし、わたしが、自分は他の人のことを思いやれる人間だと思っているとき、実際には誰のことを考えているんだろう?
     「ご自分のことですね」
     「そうなんだ。だから、わたしは自己正当化イメージに欺かれていることになる。(略)そういうイメージを持っているわたしは、実は自分のことしか見ていないというわけだ」(p.147)
     #ん?、なるほど…。ここが自然にできるようになるにはどうするのか。

    ★「つまり、お互いに、実は相手にさせたくないと思っていることを、させようとするわけ」(p.158)

    ★「箱の中に入っていると、どうしても自分に気持ちが向いてしまって、結果に集中しきれなくなるんです」(p.173)
     #これ、重要。うん、とっても重要。

    ★同僚のために何かをなすべきだと思いながら、それを実行しそこねている人は多い。そのたびに、この例と同じようなことがぐずぐずと続くんだ。(p.182)
     #ドキッ?!

    ★箱の外に出たいと思ったそのとき、わたしはすでに箱から出ていた。相手のために何かをしたいと思うことが、すなわち箱の外に出ることでもあるんだ。(p.205)
     #その思いが出た時に逃さずつかまえて、自然に箱の外に出る。

    ・自分のことを考え続けている限り、箱の外に出られない。箱の中に入っているときは、たとえ自分の行動を変えようとしたところで、結局、考えているのは自分のことでしかない。だから、行動を変えても駄目なんだ。(p.221)

    ★相手を、自分と同様きちんと尊重されるべきニーズや希望や心配ごとを持った一人の人間として見はじめたその瞬間に、箱の外に出るんだ。(p.232-233)

    ★箱の外に留まり続けるうえで肝心なのは、箱の外に出ているときに、自分が他の人に対してなすべきだと感じる、その感覚を尊重することだ。(p.237)


    <きっかけ>
     いろいろあって再読。一回目は 2006/12/7。”

  • 昔読んだが忘れている。

    エンジニアのためのマネジメントキャリアパス
    でも言及された。他でも何度も推薦されていた。

  • ビジネスの現場が舞台です。例が具体的でわかりやすいです。「あるある」エピソードに気持ちよくのせられて、人間関係におけるものの見方の癖をほぐしてくれます。「お前は問題がある。それはお前以外全員が気づいている。」なんて酷いことを言いますが、それでも読むのをやめられないのがこの本の魅力です。

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