自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791775

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  • 100字要約
    自己欺瞞(箱)こそが大問題である。自分の感情に背くと箱の中に入ってしまう。1人の人間として相手を尊重して見ると、箱の外に出られる。外見上は箱の中外問わず同じことが可能である為、度々内省する必要がある。

    ーーメモーー
    無条件の愛情と寛容をもって孫に接していたため。

    根本の原因を作り出している発生源が、他ならぬ自分自身のものの見方であることが人生においては存外に多いのかもしれません。

    君は周りの人のことを、『我慢』しなくてはならない存在だと思ってはいないだろうか?

    自分が問題を抱えているということが、わたしには見えていなかった。

    哲学者はこれを『自己欺瞞』と呼んでいる。
    = 箱の中に入っている

    自己欺瞞は、組織の至るところに存在する。

    自己欺瞞、あるいは箱。これこそが大問題なんだ。

    自分のことをほんとうに気にかけてくれていると感じた。人間は、相手が自分のことをどう感じているか察知して、それに対して反応するんだ。

    人間関係をスムーズにするための手法が威力を発揮するかどうかは、もっと深いところにあるものによって決まってくる。

    行動やテクニックより深いところにあるもの。箱の外にいるか中にいるかだ。

    外見上何をしているかではなく、心の中で相手をどう思っているかが問題なんだ。相手はそれに反応するんだから。

    ーー
    「大切なものは目に見えない」
    コミュニケーションは、心と心の対話。
    能力や技術が先行しているが、根本は気持ち。相手が何をどうして欲しいかを汲み取り傾聴する意識。力は必要ない。叱り方にも通じる。
    ーー

    他の人間の望みやニーズを尊重する気がろくになかった。

    いつも箱の外にいて、物事をまっすぐに見ている。人々をあるがままの人間として見てまっとうに扱うから、みんなそれに応えようとする。

    相手の名前に関心がないということは、一人の人間としての相手に関心がないということ。

    ソフトな行動であろうがハードな行動であろうが、それをしている自分の状態が違う。

    相手を一つの集団として見てはいけない。一人一人について考えるんだ。

    自分への裏切り
    1. 自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
    2. いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
    3. 周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
    4. したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る。
    5. ときが経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、それを持ち歩くようになる。
    6. 自分が箱の中にいることによって、他の人たちをも箱の中にいれてしまう。
    7. 箱の中にいると、互いに相手をひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう。

    やがて自己正当化のイメージのいくつかが、わたしの性格になってしまう。

    ーー
    心→行動→習慣→人格→運命
    フレデリック・アミエル
    (ウィリアム・ジェイムズ)

    過去のゲームであったサブリーダーとの揉め事を思い出した。相手が悪いと決めつけて、何を言っても聞かなくなってしまった。全ては自分が心を開かず、箱の中にいたのが原因だ。いつも「ありがとう、助かる」とは言っていたが、表面的と感じられてたかもしれない。箱の中にいたから、何をやっても無駄だった。先ず謝った上で話を聴く必要があったことに後悔が残る。
    ーー

    自分が問題を抱えているかもしれないという可能性に、心を開いた。

    箱の中にいると自分を裏切ってしまう。自分や周りの人たちを、ありのままに見ることが出来なくなる。

    自分が箱の中でしているあらゆることが、実は息子を正反対の方向に押しやっているという事実が見えていない。

    私たちの努力目標が、とにかく業績をあげることにあるとして、箱は、会社全体の業績をあげる力に、どう影響するんだろう?

    →箱の中にいると、自分に目を向けるだけで手一杯になってしまって、結果に気持ちを集中させられなくなる。

    自分の感情に背くこと、それこそが自己欺瞞という病を引き起こす細菌なんだ。

    親切そうな目と優しい物腰
    相手のために何かをしたいと思うことが、すなわち箱の外に出ることでもある

    箱の中にいるときに、しても無駄なこと
    1. 相手を変えようとすること
    2. 相手と全力で張り合うこと
    3. その状況から離れること
    4. コミュニケーションを取ろうとすること
    5. 新しいテクニックを使おうとすること
    6. 自分の行動を変えようとすること


    どのようなやり方を学ぼうと、それを使う状況には二種類ある。箱の中にいる場合と、箱の外にいる場合と。
    例)コミュニケーションスキルなど

    大概の人が、人間関係の問題を様々なテクニックを使って修復しようとするが、こういった問題は、実はやり方が下手なせいで起こっているわけじゃない。自分への裏切りが原因なんだ。人間関係が難しいというのは、解決不可能だからでなく、よく見かけるあの手この手の解決法が、解決になっていないからなんだ。

    自分のことを考え続けている限り、箱の外には出られない。箱の中にいようが外にいようが、外見上同じことができる。

    人は箱の中にいながら、同時に箱の外にもいられる。誰それに対しては箱の中にいて、誰それに対しては箱の外にいるといった具合にね。

    人の情は、たえず相手の心に呼びかけているもの。

    目の前にいる人々が常に持っている基本的な『他者性』、つまり相手は自分とは違う一個の独立した人間であるという事実。相手の人間性が、わたしたちの箱を突然突き通す瞬間があるんだ。

    相手を、自分と同様きちんと尊重されるべきニーズや希望や心配ごとを持った一人の人間として見始めたその瞬間に、箱の外に出るんだ。

    箱の外に留まり続けるうえで肝心なのは、箱の外に出ているときに、自分が他の人に対してなすべきだと感じる、その感覚を尊重することだ。

    君のリーダーとしての成功は、自分への裏切りからどれだけ自由でいられるかにかかっている。

    生兵法はけがのもと。
    知るだけでなく、それに即して生きなくてはならない。

    家族も会社も、人間が集まってできている組織なんだ。

  • ”わけあって再読。
    ・他の人に対してしようと思ったことを、(自分を)裏切らずに実施すること。
    ・自分のことではなく、成果・結果に集中すること。
    ・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。

    もやもやとした気持ちが少し晴れた、かな。

    <Message from Bud>
    ●知っておくべきこと
    ・自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。
    ・箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。
    ・自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている。
    ・他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。

    ●知ったことに即して生きること
    ・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。
    ・すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活に、この原則を活かせ。
    ・他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。
    ・箱の中に入っているといって他人を責めるな。自分自身が箱の外に留まるようにしろ。
    ・自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。
    ・自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。謝ったうえで、更に前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つよう努力をしろ。
    ・他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。
    ・他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。


    <読書メモ>
    ・長男が箱に入っていることについて、彼ら夫婦には長男を自分たちから遠ざけるという対処療法でしか解決できないでいたわけです。
     また、自分たちが箱に入っていることについて、おそらく彼らは気づいていませんでした。(p.VII)

    ・「もっと大きな問題というのは、
     自分が問題を抱えているということが、わたしには見えていなかった、という点なんだ」(p.29)

    ・『君がこの会社に来てくれてほんとうに嬉しく思っている。君には才能があるし、信用もおける。きっとチームに多大な貢献をしてくれるだろう。しかし、わたしたちの期待には、二度と背かないでほしい』(p.44)
     #愛があるけど、厳しい言葉!(ルー → バド)

    ・「そうなんだ。言葉ではごめんといっていても、謝ろうという気持ちはなかった。(p.48)
     #どきっ! こういうこと、してるんじゃないかな > 俺

    ・「ところが一方で、ルーのように、対人関係では不器用であっても、他の人間を献身的な気持ちにさせたり、仕事に積極的に関わろうという気持ちを起こさせられる人間が、存在する。(p.53)
     #かくありたい。そのためには? 箱から出ること?

    ★これまで話してきたように、こちらが外見上何をしているかではなく、心の中で相手をどう思っているかが、問題なんだ。相手はそれに反応するんだから。
     それでは、こちらが相手に対して抱く感情は、何によって決まるのかというと、こちらが相手に対して、箱のなかにいるか外にいるかで、決まる。(p.56)

    ・経営陣は、その写真のコピーをすべて受け取る。そして全部を記憶することはできないにしても、入社した人たちの顔や名前を覚えるように努力する。
     少なくともわたしの場合、相手の名前に関心がないということは、一人の人間としての相手に関心がないということだ。名前は、いわば基本的なリトマス試験紙だ。(p.72)

    ・「それはつまり、こういうことなの。たしかに私たちはみんな、ときには箱の中に入ってしまうし、いつだってある程度は箱の中に足をつっこんでいる。でも、この会社が成功したのは、わたしたち社員が箱の外にいる時間を作り出せたからなの。(p.100)

    ★つまりわたしは、妻のために何かすべきだと思った自分自身を裏切った。
     (略)
     他の人に対してどうあるべきかという、自分自身の感情を裏切ったんだ。そこで、このような行動を、自分への裏切りと呼ぶ。(p.109)
     #自己欺瞞。

    ・わたしは、自分の感じたことに逆らった瞬間に、妻のことを『怠け者』で『思いやりがない』『夫をちゃんと評価していない』『鈍感』な『嘘つき』で、『ひどい母親』『ひどい妻』だと思い始める。(p.115)
     #被害者の自分を正当化するプロセスはこういうこと…

    ★たとえ妻が怠け者で思いやりがなかったとしても、実はわたしは、自分への裏切りのせいで、妻を実際以上にひどい人間に仕立てているわけだ。
     しかもそれはわたしがしていることであって、妻のしていることとは関係ない。(p.123)
     #ここ重要。自分を正当化するために、相手をどんどん悪い人として仕立ててしまう・・・。

    ★自分の感情に背くたびに、今話したように、自分を正当化するような見方をしてきた。するとやがて、こういう自己正当化のイメージのいくつかが、わたしの性格になってしまうんだ。それらのイメージは箱となって、わたしはその箱を、いろいろな場所や状況の中に持ち込むようになる。(p.139)
     #こうして性格ができあがり、箱となって定着してしまう。

    ・「…他の人たちのことを思いやるのはよいことだ。しかし、わたしが、自分は他の人のことを思いやれる人間だと思っているとき、実際には誰のことを考えているんだろう?
     「ご自分のことですね」
     「そうなんだ。だから、わたしは自己正当化イメージに欺かれていることになる。(略)そういうイメージを持っているわたしは、実は自分のことしか見ていないというわけだ」(p.147)
     #ん?、なるほど…。ここが自然にできるようになるにはどうするのか。

    ★「つまり、お互いに、実は相手にさせたくないと思っていることを、させようとするわけ」(p.158)

    ★「箱の中に入っていると、どうしても自分に気持ちが向いてしまって、結果に集中しきれなくなるんです」(p.173)
     #これ、重要。うん、とっても重要。

    ★同僚のために何かをなすべきだと思いながら、それを実行しそこねている人は多い。そのたびに、この例と同じようなことがぐずぐずと続くんだ。(p.182)
     #ドキッ?!

    ★箱の外に出たいと思ったそのとき、わたしはすでに箱から出ていた。相手のために何かをしたいと思うことが、すなわち箱の外に出ることでもあるんだ。(p.205)
     #その思いが出た時に逃さずつかまえて、自然に箱の外に出る。

    ・自分のことを考え続けている限り、箱の外に出られない。箱の中に入っているときは、たとえ自分の行動を変えようとしたところで、結局、考えているのは自分のことでしかない。だから、行動を変えても駄目なんだ。(p.221)

    ★相手を、自分と同様きちんと尊重されるべきニーズや希望や心配ごとを持った一人の人間として見はじめたその瞬間に、箱の外に出るんだ。(p.232-233)

    ★箱の外に留まり続けるうえで肝心なのは、箱の外に出ているときに、自分が他の人に対してなすべきだと感じる、その感覚を尊重することだ。(p.237)


    <きっかけ>
     いろいろあって再読。一回目は 2006/12/7。”

  • 昔読んだが忘れている。

    エンジニアのためのマネジメントキャリアパス
    でも言及された。他でも何度も推薦されていた。

  • ビジネスの現場が舞台です。例が具体的でわかりやすいです。「あるある」エピソードに気持ちよくのせられて、人間関係におけるものの見方の癖をほぐしてくれます。「お前は問題がある。それはお前以外全員が気づいている。」なんて酷いことを言いますが、それでも読むのをやめられないのがこの本の魅力です。

  • 何かを変えるってことは自分自身を変えるということと
    ほとんど同じなんだよ
    「僕ら」が変わるってことは「世界」を変えるということと
    ほとんど同じなんだよ

    SEKAI NO OWARI「天使と悪魔」を思い出した。

    人を変えるにはまず自分から。
    「表面の行動を変えるのでは人は変わらないぞ!」って耳が痛い話だな。
    箱から出て、相手を生身の人間として見て、自己正当化をやめる。

  • 口では「客観視しろ」とは言うが具体的にどうすれば良いのかがイメージとして湧く。自分の人生を変える1冊となった。

  • これは衝撃だった。まず、自分自身が正に箱に入っているから、箱のことは知らずとも、このままでは自身の性格のいい部分が壊れていく気がして、何とかしようと思っていたところだったから。

    実践することが大切。やっぱり怖い、不安を感じるところもあるが、少しでも箱から出ている時間を増やすよう、まずは努力しよう。

    本文に説明があったが、上手な説明を聞くと、簡単に人にも教えられると錯覚するが、実際には分かってもらえる説明は難しい。まずは自分が変わることに集中。

    最後にまとめてあった心得を、身近に置いておこう。

  • N先輩の薦めで読んでみた。
    「箱」に入る = 自分はこうだ/相手はこうだ
    と思ってしまうと、それにより現実を見る目が歪められ、
    相手もそれを感じ取り、それぞれが箱に入ってしまい
    どんどん「箱にはいる」(= うまくいかなくなる)という話
    (小説風に書いてある)

    確かに一理あるなと思った。

    そして、箱から出るためには
    「箱」を意識して、箱から出たい(=他の人のことを思う)こと。

    また、自分への裏切りが 箱に入るきっかけになるらしい。
    いろんな箱を自身も持っていると思う。

    箱から出ることを意識して、生きていきたい。

  • たまたま本屋で見つけた一冊
    わたしたちは「自己正当化」したがる生き物

    職場や家庭など様々な人間関係のトラブルは以外と
    自分自身が創り出しているのかも?
    立ち止まって考えさせてくれる本でした

  • 箱の外にいて、人を人として見られる状態と箱の中にいて、人を物として見てしまう状態。自分に問題があるということ自体が見えなくなると言う問題、それを自己欺瞞という。

    人間というのは、常に他の人々に対して、箱の中にいるか外にいるかどちらかである。見た行動は変わらないが、他の人々に及ぼす影響は大いに違ってくる。

    ビジネスに限らず、子育てや教育にも活用できる。
    「息子を手を貸してあげる人間と死ではなく、叱る対象としてしか見ていなかった。息子は、それを感じて反発していた」

    箱の中にいる自分が何よりも求めていたのは、自分が正当化されること。そのためには、相手が間違っていなくてはならない。自分が箱の中にいると、相手が問題を起こす必要が出てくる。つまり、問題が必要になる。自分がひどい目にあったときこそ、もっとも必要としていたもの、つまり自己正当化の材料を手に入れることができる。
    相手は嫌な奴だった。自分が責めて当然の奴だったという証拠が得られる。これを「共謀」という。

    読後、とてもすっきりした。いい本だった。

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