自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 大和書房
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本棚登録 : 7858
レビュー : 1002
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791775

感想・レビュー・書評

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  • 自分の考えの中に陥ってしまうこと、またその状態を「箱」と表現している。自分中心の考え方を修正していることを箱から「出る」と言っている。まず、自己中である状態を説明して、その状態を確認すること。自分をあざむくことから、問題が発生する。自分は気付いていない、自己欺瞞が発生源であることを説明する。問題が見えない人ほど深くはまる。自分への裏切り⇒あいてのするべきことを責める⇒被害者の自分を正当化。箱の中は居心地がいい(相手も)箱の中に入るように仕向ける。箱から出るためには、「素直な自分を引き出す。楽な人間関係を選択。他の本でも同様の事柄の説明をしていたものがあるが、本書の説明が自分にはあっていたようでよく分かった。
    時々読み直す必要があると考える。

  • 人間関係、対人関係について、なぜうまくいかないのか、どうしたらうまくいくのか、をわかりやすく、明確に説明した本です。人間関係の悪化の真因が「自己正当化」(=「箱」に入ること)にあるとし、「箱」の中にいると、自分が本当に求めているものが見えなくなり、気づかないうちに相手を責める行動に出ていると筆者は指摘。「箱」から出るために
    人のために何かをしたい、と心から思うこと。

  • 【おすすめ】
    ・人と対立しがちな人
    ・フラットな考え方を持ちたい人
    【概要】
    全ての人は何かの概念や立場にとらわれている。この本ではそれを「箱」としており、その箱から出ることによってはじめて客観的に物事を捉えられるようになる。まずは箱を意識することが重要で、今自分が箱の中にいるのか外にいるのかが分かるようになれば箱から出られるようにもおのずとなっていく。
    【共有したい箇所の引用】

    【足りないところ】
    箱からどうやって出たらいいのかが結局曖昧だった印象。どの箱に入っているのかを自分の中でリストアップするのが難しく、理解できているようで理解できていない感じになってしまう。
    【どういう時に役に立つか】
    ・人と対立してしまっているとき
    ・物事がうまくいかなくて行き詰っているとき
    ・自分を客観的に見たいとき
    【全体感想】
    定期的に読んでおきたい本の一つ。「箱」という独特の概念を用いながら物事を客観的にとらえるコツが書かれているので、一度箱が何なのかを理解できれば箱をうまく使えるようになれそう。今まで読んだ客観視に関する本の中では一番わかりやすかったし、実践方法が曖昧とはいえ概念さえ理解できれば用いることができる機会は多いと思う。

  • 考え方を変えるきっかけとなる本。そういう意味で、最近読んでいる本は当たりが多い。意識が変わると、気持ちが楽になるなぁと読み終わってからここ数週間で実感しているところ。
    一度に変わらなくても、そのことに気がつき意識をする努力はできると思うので、これからの人間関係に活用していきたいと思います。寄藤文平さんかな?イラストレーションも可愛い。ストーリー形式なので読みやすく誰もが陥りやすいシチュエーションで語られているので、引き込まれました。

  • これはかなりの衝撃ですわよ。
    どうしてこんなにがんばってるのにうまくいかないの?って、その答えにふれたような気がしてる。
    一気に読んで、終えていまじわじわきてる。

    これを消化するのに納得するのに、箱から出るのには、私にはちょっと時間がかかりそうだけど、
    ぶっちゃけ認めてしまうことに抵抗があるもうひとりの自分もいて、葛藤してるのだけど、
    それでも、忘れないようにくりかえし読みたい。
    すぐにもう一回読みたい。読むぞ。

    ストーリー調なので、ちまたの自己啓発系とは違って読みやすい、理解しやすいのでは。
    私は休み休みながらも、3時間ほどで一気に読めました。

    人それぞれ、合う合わないもあるかもしれん。
    それでも、読んでみてほしいな、
    特に発達さん系の人たちに。

  • 知人に紹介してもらって読んだ本ですが、
    非常に興味深い内容でした。

    「箱」とは「殻」みたいなもの。

    一度自分の「箱」に入ってしまうと、
    自分を正当化して、現実を正しく見ることが出来なくなる。
    この状態を本書では「自己欺瞞」と呼んでいた。
    その「箱」の中から何をやっても変わらないので、
    何よりもまず、「箱」から外に出て物事を見つめたり、
    新しい行動に移したりといったことをする必要がある。

    相手のためにと言うが、「箱」の中にいるときは、
    結局は自分を正当化することしか考えていないから、
    たとえ相手が自分の期待に応えたとしても、
    それに満足しないし、さらには感謝することも無い。
    その反応が相手に対して悪循環を生み、
    お互いがいがみ合うことになってしまう。

    まずは自分自身の考え方に誤りが無いかを見つめなおし、
    それから改善に向けてのアクションを取ることが大切。

    印象に残った内容(メモ):
    ・経験豊富、能力がある人が大勢集まっていたとしても、
     上手くいく会社と上手くいかない会社が存在する。
     その違いは、「自分をあるがままの人間として見てもらえているか」だ。
     あるがままの人間として見てもらえると、頭の切れる人は更に頭を
     働かせ、スキルを持った人はさらにそのスキルを発揮し、よく働く人は
     さらに懸命に働く。

    ・自分の感情に対して目をそむけたときに、人は「箱」の中に入る。
     一度箱に入ってしまうと、以下のような悪循環に陥る。
     1.いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、
       自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
     2.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、
       現実を見る目がゆがめられる。
     3.時間が経過すると、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、
       それを持ち歩くようになる。
     4.自分が箱の中にいることによって、他の人たちも箱の中に入れてしまう。

    ・箱の中にいるときに、してもムダなこと
     1.相手を変えようとすること
     2.相手と全力で張り合うこと
     3.その状況から離れること
     4.コミュニケーションを取ろうとすること
     5.新しいテクニックを使おうとすること
     6.自分の行動を変えようとすること
     要するに何をやってもムダである。

    ・箱の外に出るためには、
     「自分が間違っているのではないか?と疑う」
     「相手のために何かしてあげたいと感じる」
     ことが大切で、特に1つ目が重要。

    ・完璧であろうと思うな、よくあろうと思え!

  • ■自分の箱

    1.自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。

    2.箱の中に入ると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。

    3.自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外にでているか否かにかかっかている。

    4.他の人に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。

    5.他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。

    6.他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。

    7.相手を一つの集団として見てはいけない。一人ひとりについて考えるんだ。

  • この本は図書館等で借りずに購入して手元に置いておいた方がいい。
    驕りを自覚する→自省する→どうすればなくせるかを対話形式でまとめているため分かりやすく、読み終えた頃には実践できるようになる。
    文章は柔らかいのに、心にグサグサ突き刺さって来、読むのが辛かった。

    常に箱を意識しながら生活できるようになる。
    息苦しいことではなく、むしろ心が軽くなる。
    自己中心的、我が強い、相手の気持ちを推し量るのが苦手、プライドが高い、
    これらのいずれかを一度でも指摘されたことがある人は、ぜひ読むことをお勧めする。

  • どうすればコミュニケーション能力が上がるのか?どうすれば人とうまく関われるのか?そんなことを求めて取った一冊目の本。

    ある管理職のわたし、トムがザグラム社に入社、バド・ジェファーソンによる丸一日をかけた1対1のミーティングをすることに。

    バドは冷静に、的確に、理路整然と、例え話や過去談を交えながら問題提起をする。

    話の根底は「自己欺瞞」この本の題名にもある「箱」である。ザグラムではこの状態に陥っていることを「箱の中に入っている」という。この「箱」について学んで行く物語である。

    人を励まし、導き成果を上げさせることのできるバドの言わば師である昔の会長ルー・ハーバード。それとは正反対のトムの前上司チャック・スターリー。この、人に与える影響力の違いはどこからくるのだろうか?

    それが先に言った自己欺瞞、箱であり言い換えれば「箱の外にいるか中にいるか」である。

    【箱の外】他の人や自分をあるがままの人間として見ている
    【箱の中】ゆがんだ目で、いわば物としてみている

    ニーズや望みを持った自分と同じ人間として見ているか、単なる物、驚異や厄介者、問題として見ているか。そこで人に対する行動が変わってくる。

    そして「人は相手が自分をどう見ているかを感じ取り、それに対して反応する」のである。(人はあるがままの人間として見てもらえるとなると、それに応えようと、例えば頭の切れる人はさらに頭を働かせたりする)

    人は相手の行動ではなく相手のありよう、相手が自分に対して箱の中にいるか外にいるかに対して反応する。

    ならば(叱る時など)ソフトな行動にせよハードな行動にせよやり方に二つの方法が出てくる。箱の外でハードな態度をとるか、箱の中でハードな態度をとるか...[第一章]

    会話で物語が進んで行くので読みやすい。バドのしゃべり方も人を惹きつけるものでこういうのが話術といった技術なんだろう。バドは必ず一度トムに考えさせるのでまさにキャッチボールのような会話。うーん本当に頭が良さそう(笑)すごいカッコいいなこれ...鈴木さんや今城さんに似たものを感じる...目標が見えてきた!←
    疑問を一つ。何でもわかっているような、常に策略を張り巡らせているような会話のテクニックや掌握術を心得ていそうな吉田先生に対して僕はやり辛さを感じていた。(汚さはないけどまるでチャックのよう...)箱の中でなく外に出ないといい関係は気づけないというのはわかったけども、例えば打算的なものしかない人に対して外に出ると相手の壺なのではなかろうか?こちらがいい関係を築きたくても、うまく手のひらで転がされることになる...?いや、こちらが外に出ていればハードの例の如く相手に強く出ることもいい方向へ繋がるのか...?(掌握術などは相手を自分に引き込むというか、関係を円滑にするために管理職なら誰でも得ている技術だろう。いわば擬似的に箱の外に出ていると見せる(関係を円滑にするため)もの...とするとそういう人はチャックのようになるわけでバドのいう言う通りルーのように本当に外に出ている人が持つからこその技術...チャックのような者に当たらないことを祈る?笑)
    しかし箱の外、中ってのは面白い。自分が外でたまに周りを気にせずする行動の原因は周りの人を物と見てるからなのかな?

    上にあげた打算的な人の例はつまりは相手が箱の中に入ってる場合はどうするんだ?バドのいうことはちょっと小綺麗な話なのではないか?という話に繋がるらしい。ここからが第二章

  • 箱の外にいて、人を人として見られる状態と箱の中にいて、人を物として見てしまう状態。自分に問題があるということ自体が見えなくなると言う問題、それを自己欺瞞という。

    人間というのは、常に他の人々に対して、箱の中にいるか外にいるかどちらかである。見た行動は変わらないが、他の人々に及ぼす影響は大いに違ってくる。

    ビジネスに限らず、子育てや教育にも活用できる。
    「息子を手を貸してあげる人間と死ではなく、叱る対象としてしか見ていなかった。息子は、それを感じて反発していた」

    箱の中にいる自分が何よりも求めていたのは、自分が正当化されること。そのためには、相手が間違っていなくてはならない。自分が箱の中にいると、相手が問題を起こす必要が出てくる。つまり、問題が必要になる。自分がひどい目にあったときこそ、もっとも必要としていたもの、つまり自己正当化の材料を手に入れることができる。
    相手は嫌な奴だった。自分が責めて当然の奴だったという証拠が得られる。これを「共謀」という。

    読後、とてもすっきりした。いい本だった。

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