どんな本でも大量に読める「速読」の本

著者 :
  • 大和書房
3.73
  • (36)
  • (89)
  • (70)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 526
感想 : 85
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479793311

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 速読は技術×ストックであり、速読のセミナーでは技術を教えてくれるが、実はストック(知識、経験などの)の方が大切というもの。著者は過去に200万以上を速読のセミナーに投資して本書を執筆した。この本で紹介されている読み方は、繰り返し読むこと。繰り返し読むことで情報が蓄積され一回目よりも早く読めるし、全体像も捉えやすい。なるほど!と思うことが多くあったので星4つにしました。

  • 著者が提唱する「高速大量回転法」。
    とっても納得感がある。試してみます。

  • 速読術もいろいろ読んでみてますが、
    こちらの内容はまぁすっきり入りやすいかな?
    今後は最低2回以上読むことにしようかな。

    この本は、まず60分で読みきって、
    直後に10分で再読してみました。
    内容すっきり入ってる気がします。

    速読の技術もいろいろありますが、
    「自分が蓄えてきた知識経験のストックの量や質に関わっている」
    これはとても賛成です。

    速読術の本が素早く読めたのもベースの知識経験があったから。
    同様に30分、ないし60分の中で知識経験を作ってしまうのは、
    よい考え方かなと。

    一読を薦めます。

  • 速読のカギは知識の「ストック」である。文章を「見る」だけで理解するには、そこに書かれていることに関する自分の中の「ストック」がどれだけあるかで理解力が変わる。ストックが多ければ、読む速度は速くなる。ストックを蓄えるにはたくさんの本を読むこと。繰り返し読むこと。

    勉強法としては、かなり実用性があるように思います。今覚えたいことがあるので、早速参考にしようかと。小説についても簡単に言及されていますが、小説には向かないと個人的には思う。(小説の場合、繰り返し読みとかあり得ない…)既存の速読法に対する苦言の章は必要なのか疑問ですが、この著者は本当に本が好きなのだな、と思った。積読活用法は目からウロコ。もっとたくさん本を読みたくさせてくれる本でした。

  • フォトリーディングに対する、早速批判あり。だが”高速大量回転”という響きも、何とも言えない。ただし、著者の意図するところは、理解するとはという論点に立った読書論であり、学習論にいきつく。つまり、いかに早く読むか、ではなく、いかに学ぶか、なのだ。
    声に出して読まない、ストックを蓄積する、繰り返す、積ん読の勧め、本との出会い、と展開する。内容に華々しさは無いが、視点はバランスが取れていると思う。

  • 20111018st
    速読のタネの一つとして、「内容とストックを結びつける」という考え方はとても腑に落ちた。
    ストックの蓄積を目的の一つとした「高速大量回転法」も理にかなっている。
    「拾い読み」「一定の時間を置いての再読」「アウトプットによる定着」を基本とした今の読書方法をブラッシュアップするきっかけとなりそう。
    巷の速読法に対するコメントも、実践したうえでメリット・デメリットを明確にしていて信頼できる。

  • 【リード】
    知識や情報、経験などの蓄積に着目した読書法

    【内容】
    ○速読の方法
    - よく知っている内容の本は速く読める
    - とにかくいっぱい読む
    - 何度も読む
    - わかろうとせず、音にしないで見る
    - 速く読むから理解できる
    ○フォト・リーディングの短所
    - 一回読んだだけで頭に入る訳ではない
    ○レバレッジ・リーディングの短所
    - 検索が目的であれば、インターネットで検索した方が効率的

    【コメント】
    レバレッジ・リーディングをしている最中に、真っ向から反対されたので面白かった。
    『小説も何度も読んで速読しましょう』とあるが、小説はやっぱりやりたくないなぁ。
    『極意は「本を読んでいる自分を読む」』とあったがよく意味が分からなかった。
    速読セミナーの参加者がほとんど本を持っていなかったというのは興味深い。

  • 【内容】
    速読とは、わかろうとせず、音にしないで見るという速読技術と、これまでに自分が蓄えてきた知識や情報、経験などのストックとの相乗作用である。高速大量回転法は、高速に読んで大量回転(繰り返し読む)する速読法で、①目次を2分で10回転 ②まえがき、あとがきを5〜6分で10回転 ③本文見出しを5〜6分で3回転 ④気になる箇所から徐々に範囲を広げて読むという手法である。読書とは、特定の目的を達成するためのものではなく、本と自分との反応・共鳴に意識を向け、それを受け取ることであり、その本を読んで何が起こるか、何が得られるかわからないというところに読書の醍醐味がある。

    【感想】
    これまでは、ブクログに要約を残すために読了後もう一度その本を読み返し、少し時間がもったいないと思っていたけれど、逆にそれがより深い読書の楽しみ方になるということがわかってよかった。自分が頭の中で音にして読んでいて、時間がかかっていることにも気づいた。高速大量回転法は、まだまだ練習不足で難しかった。

  • 【要約】
    ・過去に読んできた知識、情報、経験によって、それと速読術を合わせる。それが、各々の「速読術」。
    ・高速と大量回転で「周回読み」をする。
    (目次と見出しを行ったり来たりする)

  • 何度も読んでいる本は高速に読むことができる。ただ、きちんと読んでいると時間がかかりすぎる。
    だったら、「目次だけ読む、まえがき・あとがきだけ読む、見出しやキーワードだけを拾いながら読むといった、気楽な読み方で繰り返し読むことで、その本に関するストック(蓄積)を増やし、1冊の本を高速にしかも記憶にきちんと定着させながら読めばいい。」となかなか面白い考え方の速読本

    これまでの速読のようにインプット重視ではなく、自分の中に蓄積される知識を活用することで速く読める、という内容で、ちょっと試してみる価値はある

    ただ、この速読方法は電子書籍には向かない、と電子書籍に書かれても、、
    文庫版もお得な値段で発刊されたので、そちらの入手も検討か。

著者プロフィール

宇都出雅巳(うつで・まさみ)

速読×記憶術の専門家。トレスペクト教育研究所代表。

1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立し、トレスペクト経営教育研究所(現・トレスペクト教育研究所)を設立。35年以上にわたり、記憶術と速読を実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の勉強法を確立。その勉強法を使って自らも資格試験に継続してチャレンジしている。TOEIC990点を獲得したほか、難関とされるCFP試験に一発合格。2021年には公認会計士試験にも合格した。そのほか、受験生・ビジネスマン向けの講座・個別指導、企業研修や予備校講師の指導も行う。NHK・Eテレなどメディア出演も多数。現在は監査法人に勤務。

「2022年 『2倍速で読めて、忘れない 速読日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇都出雅巳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×