幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~

著者 :
  • 大和書房
3.68
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本棚登録 : 229
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479793328

感想・レビュー・書評

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  • 前半の社長時代の話は、あまりにも自分と境遇が違いすぎるので、へーとしか感じなかったが、後半の社長から転落後、価値観を転換し、作家として生活していく所は共感を覚えた。

    結論としては、月並だが、生きていさえすればとりあえず何とかなる、ということか。ただ、著者の生きる気力を支えたものがなんなのかはいまいち明らかにされていない。サッカー好きであることは示されているが、それが支えのようには見えないし。また家族についても、別れた彼女については再三再四言及されているのに対し、何故か全く言及がない。ここら辺もうちょっとしっくりする事情が明らかにされていたら、より深く心に響いたかもしれない。

  •  ITバブルに沸くビットバレーの雰囲気を知ることができたのは良かった。
     しかし,3億の借金をどうやって消したのかという核心部分が書かれてないのよね。。。コンサルの川原愼一先生のアドバイスのもと任意整理したって話なのだろうが,その辺がとってももやっとしてるのですよね。そこが一番知りたいのに。
     そしてこの状態でも弁護士に相談するとかないのかぁとかも思うわけです。いや,結果良ければ良いのかもしれないけれども,なんだかスッキリしないものが残るのでした。

  • 2012/4/13 読了3

  • 著者については、単にビジネス本を紹介している人、ぐらいの認識しかなかったが、いろいろな苦労を経ていることを知った。会社経営に失敗して多額の負債を背負ったときの対処法についても、基本的な示唆を与えてくれる。

  • (さやかさんに借りた本)

    事業失敗談を読んだのは『社長失格』以来2冊目。

    現在は自分なりの道を見つけた著者さんが当時をある程度客観的に回顧する内容。

    『社長失格』ほどの臨場感は無いけれど、一方で失敗から立ち直るための法則の一般化と 穏やかな文体は秀逸。

    法則の一例としては、億単位の借金を個人で背負った際の 当事者としての心情・整理法がかなり具体的に記載されていたのが参考になった。

    また、現在は心穏やかに過ごすとする著者が 生き方やひととの繋がりを静かに書いているのも好感。

  • ベンチャー社長としてブイブイ言わせ派手な交友関係の中で事業の拡大を重ね自転車操業の末に反乱を起こされ、結果追放される様子がノンフィクションで綴られる。その辺りはリアルで読み応えがある。
    でも作者の心の叫びがまだ薄いというか、借金地獄に落ちるにあたっての自分の良くなかったところ、救いようのない性分や情けなさについて真摯に向き合うみたいなところはなかったので借金地獄の阿鼻叫喚状態はあまり胸に迫ってこない。どこかで澄ましかえっている感じがして、その辺にほんのりと一度成功した人間の自意識が感じられる。
    こういう成り上がりの勝ち組みたいなアグレッシブな人種で、更に人生の絶頂とどん底を両方を知る貴重な経験をした人でも「大切なのは健康と愛」という古めかしい結論に落ち着くのかというのが少々肩すかしだった。成り上がりの勝ち組みたいなアグレッシブな人種だからこそ、今更その結論に達するのだろうか。リア充というのは案外そんなものかもな。
    焼けるような人生の真実味を味わいたい人はカイジとか読んだ方がいいのかもしれない。
    景色が急に色鮮やかに輝いて涙が出てくるっていうのは確かにあるよね。

  • 凄まじいITバブルの様子がリアルに描かれている。債権放棄が意外とあっさり進むので、堕ちてから復活するあたりが淡白な印象。

  • 【事実は小説よりも奇なり】
    水野氏が経験した天国と地獄を描いたものです。

    大変おもしろかったです。「おもしろかった」とは失礼な言い方になるかもしれません。
    水野さんが書きたくなかったことも多々あると思いますが、読んでいる側にとってリアリティのある話は引き込まれます。また、水野さんが精神的に追い込まれた状態で得た教訓があり、大変勉強になります。

  • 著者は若くして社長となり、倒産して地獄を見た。その経験が行間に溢れている。読む人によっては人生論、スピリチュアルな内容。または、借金地獄からの具体的な脱出方法、また、SFチックなパラレルワールドまで展開される。最近読んだ中で、人にオススメしたい本

  • 水野氏の魅力がつまった一冊

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著者プロフィール

◎1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。複数の会社に出資するエンジェル投資家でもある。
◎ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。
◎現在は自ら立ち上げた出版社でクリニック経営者、オーナー経営者、不動産投資家などの出版及びプロモーションのアドバイスなどを行っており、その活動は「出版ブランディング×Web」のクロスメディア「パブリア」に詳しい。
◎著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『今いますぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』『ベストセラーの値段 お金を払って出版する経営者たち』(秀和システム)など多数。

「2022年 『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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