- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479793328
感想・レビュー・書評
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前半の社長時代の話は、あまりにも自分と境遇が違いすぎるので、へーとしか感じなかったが、後半の社長から転落後、価値観を転換し、作家として生活していく所は共感を覚えた。
結論としては、月並だが、生きていさえすればとりあえず何とかなる、ということか。ただ、著者の生きる気力を支えたものがなんなのかはいまいち明らかにされていない。サッカー好きであることは示されているが、それが支えのようには見えないし。また家族についても、別れた彼女については再三再四言及されているのに対し、何故か全く言及がない。ここら辺もうちょっとしっくりする事情が明らかにされていたら、より深く心に響いたかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ITバブルに沸くビットバレーの雰囲気を知ることができたのは良かった。
しかし,3億の借金をどうやって消したのかという核心部分が書かれてないのよね。。。コンサルの川原愼一先生のアドバイスのもと任意整理したって話なのだろうが,その辺がとってももやっとしてるのですよね。そこが一番知りたいのに。
そしてこの状態でも弁護士に相談するとかないのかぁとかも思うわけです。いや,結果良ければ良いのかもしれないけれども,なんだかスッキリしないものが残るのでした。 -
2012/4/13 読了3
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著者については、単にビジネス本を紹介している人、ぐらいの認識しかなかったが、いろいろな苦労を経ていることを知った。会社経営に失敗して多額の負債を背負ったときの対処法についても、基本的な示唆を与えてくれる。
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(さやかさんに借りた本)
事業失敗談を読んだのは『社長失格』以来2冊目。
現在は自分なりの道を見つけた著者さんが当時をある程度客観的に回顧する内容。
『社長失格』ほどの臨場感は無いけれど、一方で失敗から立ち直るための法則の一般化と 穏やかな文体は秀逸。
法則の一例としては、億単位の借金を個人で背負った際の 当事者としての心情・整理法がかなり具体的に記載されていたのが参考になった。
また、現在は心穏やかに過ごすとする著者が 生き方やひととの繋がりを静かに書いているのも好感。 -
凄まじいITバブルの様子がリアルに描かれている。債権放棄が意外とあっさり進むので、堕ちてから復活するあたりが淡白な印象。
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【事実は小説よりも奇なり】
水野氏が経験した天国と地獄を描いたものです。
大変おもしろかったです。「おもしろかった」とは失礼な言い方になるかもしれません。
水野さんが書きたくなかったことも多々あると思いますが、読んでいる側にとってリアリティのある話は引き込まれます。また、水野さんが精神的に追い込まれた状態で得た教訓があり、大変勉強になります。 -
著者は若くして社長となり、倒産して地獄を見た。その経験が行間に溢れている。読む人によっては人生論、スピリチュアルな内容。または、借金地獄からの具体的な脱出方法、また、SFチックなパラレルワールドまで展開される。最近読んだ中で、人にオススメしたい本
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水野氏の魅力がつまった一冊