- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479793489
感想・レビュー・書評
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旅に出るタイミングについては考えたことがなかったのでいい気づきであった。
コロナ禍ではなかなか難しいが、また旅行がしたい。
ちきりんおすすめのウイグル、イースター島、サファリは是非行ってみたい。
マチュピチュ宿泊詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●フランス料理と中華料理という、世界に名だたる料理の影響を受けたベトナム料理が不味いはずがありません!
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海外旅行を通じて、世界の価値観は様々であるということ、日本は豊かな国ということ、そして著者の思考方法がよく解ります。
あとがきで、
旅行は「海外旅行が大好き」な人がすればいいのです。「何かを学ぶ為、視野を広げる為、成長する為、強くなる為」に旅行するなんて邪道です。「楽しい、わくわくする、おもしろい、また行きたい!」、そう思える人だけで海外旅行を楽しみましょう。
と書いてますが、著者は海外旅行で多くを学び、視野を広げ、成長し、強くなってるのがよくわかりました。
・本当に貧しくて困った状態というのは、「それがお金の問題ではなくなった時」
・「自国の通貨に価値がないと感じる人達」それは傍から見ても悲しい光景です。
・メディアの報道だけを見て「あの国は○○な状態だ」などと言うことは、決してできない
・豊な人生というのは、希望や自由や選択肢のある人生なんだ
全体として言えるのは、日本って恵まれた国だということ、それに気づいてない人も多いよね、ということです。 -
まあ、普通。
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ちきりんの書籍を読みたいと思い、ブックオフで購入。海外旅行をし、これを見てどう捉えるか、ということの一例を読むという本、だと思う。
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比較的ビギナートラベラー向けの本だけど、何回か旅に出た自分も学べることいっぱいあった。経済格差の話とか面白い。さすがという感じ
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著者はいっとき注目されていたブロガーで、どんな本を書いているのか気になって読んでみました。知らないことばかりで勉強になりました。
海外の良いホテルやレストランで「リプトンのティーバック」が出てくるのはなぜか。なぜシンガポールには規則が多いのか。その国の歴史や経済状況に目を向ければ、分かることがたくさんあるということに気づかせてくれます。
美術館の展示品や、遺跡の保存方法なども自分が単純な考え方しか、していなかったのだなぁと思いました。
旅行の楽しみは人それぞれ。観光だったり食事であったり、現地の人たちとの交流であったり…自分の好きなように楽しんでいい。でもちょっと視点を変えれば、今まで気づかなかったことに気づけるかもしれません。
それは、海外旅行だけでなく日常生活でも同じことかなと思いました。何も気づかずに生活しできるのはある意味幸せだけど、それで本当にいいのかなぁ。と無知な私は考えてしまいました。 -
特に記憶に残ることは無し
著者はとても活動的な人 -
物事の考え方を学べた!
基本は横の軸(他との比較)と、縦の軸(過去との比較)ですね。
今までは、ふーん、凄いね!と流してた感想も、この2軸で考えられるようになったら私も少しは成長するかも -
書かれていることは、そこそこ面白いし、目の付け所も新鮮で、ブロガーという浮草稼業でありながら名をなすだけのことはあるなあと感心もした。
でも高野秀行の外国紀行ものほど惹かれないのは、著者はあくまで旅行者で、その国の人々と本気で交わる気持ちはなく、第三者の目線で面白がっているだけだから。
いい年して「ちきりん」と自分を呼ぶのもなんだかな…。ちゃんと顔と名前を出さないというのも、小説家ならともかく、感じ良くない。パオロ・マッツァリーノにはそんな風に思わないのに。なんでだろう。 -
いろんな世界を見てみたい。そう思って取った本。
ちきりんさんが世界各国を旅行された時に見聞きしたことをまとめてあった。知らないことがほとんどで面白かった。
自分の行きたい場所はどこだろう。
自分の目でいろいろなものを見て、いろいろ考えたい。
アフリカのサファリは絶対行ってみたい。 -
海外旅行に行きて〜!ちきりんさんがこんなにたくさんの国を旅行していたことにビックリ。今の時代、海外に行くようにと若い人に言うのはエゴか〜。確かにネット社会になって、昔より他の国の情報はたくさん入って来てるし、より日本の良さが分かるようになってきたのは事実だよな〜。反省します。^^;個人的には英語の勉強再開しよう。^_^
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ハテナブログの中期まで(有名になりすぎて対談とかやる前)は毎日のようにアクセスしてました。
分かりやすく世界を旅してその国々などの経済状態や社会状況をこんな風に考えて旅してたのよーってご本ですね。
相変わらず上手いこと文章にされるなぁとは思いましたが、目新しい見識は少しあるぐらいだったかな。
それより私は90年代に入ってから旅をしだしたので、80年代の旅話が面白かったです。 -
ちきりんさんの旅行記というより、旅行した場所などの解説。遺跡や美術品について考えたことが書いてある。自分ももっと考えながら旅行してみようと思った。
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期待外れ
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発展途上国ばっかり
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・有名な偉人も多いフランスやドイツが、政治家や元首を紙幣の肖像がに使っていなかったことは意外でしたが、よく考えれば欧州の歴史は他国侵略の歴史でもあります。
…このように紙幣デザインには「国としての姿勢や考え方」が強く表れます。このことを意識しはじめて以来、海外に行くといつもその国の紙幣に何が載っているのか気になります。人物以外が載っていると「人物が載せられない理由があるの?」と考え、人物が載っている場合には「この人は誰?他国を侵略したことはないの?」などあれこれ考えます。
でも現地の人に「このお札に載っている人は誰ですか?何をした人ですか?」と聞いても答えられない人はたくさんいます。これは日本でも同じで、かくいう私も「一万円札に載っている人は誰?」と聞かれると「有名な大学を作った人」などとお手軽な言辞をしており、心から反省するばかりです。
・イースター島は小さな島です。そして、海と陸地がとても近いのです。…平らな原っぱを歩いていてふと足元を見ると、すぐ30センチ先からは海、というような場所があります。そういった場所の多くは平らな草原で、海辺に立つと潮風が直接、顔や体に吹き付けます。遮るものがないので時にかなりの強風です。そういう場所に立って、自分の足元と同じ高さにある海が、遥か遠くの水平線までつながっている光景を眺めていると、頭の中に地球の姿が浮かんでくるのです。
・(成田発モスクワ行のアエロフロートで)飛行機はロシア製のイリューシンでしたが、モスクワに到着した時、乗客(大半がロシア人)が一斉に拍手したのでびっくりしました。当時のアエロフロートは事故も多く、彼らは無事に着陸したことを喜んでいたのですが、「飛行機なんて無事に着陸して当たり前」という意識だった私は、機内に響く拍手の音に先行きの不安がつのりました。
・私の担当ガイドさんも英語が流暢で、私に「ちきりんさんは日本人なのに英語が上手ですね」と言ってくれたのですが、これには苦笑せざるをえませんでした。彼は、ベトナムで習う第二外国語は、英語ではなくロシア語だと説明してくれていたのです。そんな国の人から「英語が上手いですね」と驚かれる日本人ってどうなのか、複雑な気持ちになりました。
・ロナルド・レーガンから見た世界地図。
それはカラフルな色で塗られたアニメーション風タッチの世界地図なのですが、それぞれの場所には国名ではなく、ロナルド・レーガン氏がそれらの国をどう見ているか、ということが書いてあります。たとえば、日本列島は車の形をしており「Janan Corporation」と表記されているといった具合です。
…アフリカはエジプト以外はまとめて「黒人の国」と表記してあり、イスラエルは実際よりかなり大きく表記されています。「じゃあパレスチナはどこにいったの?」と探すと、地図の端、北極の近くに「この辺にパレスチナ国家を作ればいいのでは?(提案)」と書いた小さな島が…あまりのおもしろさに声を出して笑ってしまいました。
・(シンガポールエアラインのサービスレベルが高い理由)シンガポールが都市国家だからなのです(マレー半島の先端、東京23区ほどの広さしかない)。それがゆえに、彼らの飛行機路線には「国内線」がありません。
…たとえばシンガポールが成田空港との間で路線を開設したとしましょう。国際線ですから、この路線の開設にあたっては日本政府とシンガポール政府が話し合います。その際ほぼ必ず、両国の航空会社が相互に飛行機を飛ばすことになります。このためシンガポールはすべての路線で、相手国のフラッグシップ航空会社と競争することを強いられます。しかも、シンガポールの人口はたったの500万人です。路線を開設する相手国の人口より、彼らは常に、圧倒的に人口が少ないのです。
「シンガポールと相手国の首都の間に、その国の飛行機会社とシンガポールエアラインが飛び、その間を移動する大半の人が相手国の人である」、となると、相手国の顧客がシンガポールエアラインを選んでくれなければ、彼らは飛行機の席が埋められません。
このためシンガポールエアラインは、飛行機路線を開設するたびに「日本航空から、いかにして日本人顧客を奪うか?」「ルフトハンザ航空から、いかにしてドイツ人顧客を奪うか?」「カンタス航空から、いかにしてオーストラリア人顧客を奪いか」と、世界中の航空会社から、その国の顧客を奪う必要に迫られてきたのです。
・(ビルマでは4人いないとタクシーを動かしてはいけなかった)当時ビルマは、国際社会から経済制裁を受けていました。石油も出ず、外貨も稼げない国にとって、ガソリンは本当に貴重な資源です。だからその無駄遣いは決してあってはならないのでしょう。日本もよく「日本には資源がない」と言います。でも現在の日本人にとっては、お金さえあれば資源は手に入ります。食料も同じです。自給率が下がってもお金さえあれば輸入できます。
でも本当に貧しくて困った状態といいうのは、「それがお金の問題ではなくなった時」なんだと気がつきました。
・インドのお金持ちは貧困層のために寄付や施しをすることを「当然の務め」と考えているし、一方、それを受け取る側の人から見れば、「お金持ちなのに施しをしないなんて、払うべき税金を払っていない、脱税する金持ちと同じ」に見えるわけです。
確かに私だって、商品代金に20%の付加価値税(消費税)が課せられ、そのお金が福祉制度を通して貧しい人の救済に使われるというのなら、たとえ自分が日本で相対的に貧しくても、当然の義務としてその税金を払うし、それを払わない旅行者のことをわがままだとそしるでしょう。
・私は、彼の質問を反芻しました。「おまえは家を持っているか?」「車は持っているのか?」「ではお金を持っているか?」…すべての質問に対する私の答えは「いいえ」です。それでも私は、目の前でその問いを発している「すべてを持っている男性」より自分の方が圧倒的に豊かであることを自覚していました。
「何を持っているか、ということが、これほどまでに豊かさとは無関係なのだ」と気がついた瞬間でした。それに気がついて一瞬、言葉が止まってしまった私の表情を、彼が試すように見つめていました。そしてその表情を見て、私もようやく気がつきました。彼もわかっていたのです。
というより、彼はむしろ私に伝えようとしていたのでしょう。「家や車やお金なんて持っていても、私の生活は決して豊かとは言えない。豊かな人生というのは、あなたのように希望や自由や選択肢のある人生なんだ」と、彼は言いたかったのです。
私は神妙な気分になって「(あなたとの会話から)私はとても大事なことが理解できました。どうもありがとう」と言いました。彼は黙って笑っていました。
・大事なことは「問題解決」は自分でやった方が早いということです。たとえばクーラーが効かない場合、「クーラーを直してもらうべきか、部屋を変えてもらうべきか」という判断は、相手にまかせず自分で考えるべきです。さらに、他の部屋も満室だと言われた場合はどうするのか。ホテルを変えるのか、部屋代のディスカウントを要求するのか、それとも「扇風機は無いか?」と聞いてみるのか、など、解決方法については、自分で考えた方が圧倒的にいろんな手立てを思いつきます。
なぜなら、客にクレームをつけられたホテルの従業員には、「問題を解決しよう」という気があまりないからです。彼らは何も困っていないのです。
・旅のトラブルというと、いわゆる「悪い人」に騙されるケースも多いのですが、この点について、私は次のふたつのルールを守っています。
①自分から話しかけた人しか信じない
②「偶然、再会する」のはあり得ないと理解する -
1章から8章までは行ったことのない国々のためか、その国との差異に へええと思うばかりで、自分の頭で考えることができなかった。9章のアジアの話になり、やっと頭で考えることを実感する。
10章の「豊かさ」では、私の考えている豊かさの概念は狭くて、考えていることがすでに豊かなのだと言われ、ああそうかと思った。
旅行することと住むことは違うけど、
日本を基準に生きて、外国生活に不満だらけだった7年前の私に読ませてやりたい。
数年前からやっと日本がどういう国か、どう思われている国か わかってきた。
今ならどこの国へ行っても楽しめるかも? -
ちきりんさんの著書はこれで全て読破。
ゆるい感じで、海外に出かけたくなる。最新作の「未来の~」よりも好み。これくらいゆるい感じの方がいい。ただ、相変わらず著者が「アタマで考えたこと」をあたかも事実のように言い切る、コンサル的な主張がちょっと怖い。
多くの人がそのまま真実として受け取ってしまうのではないかとちょっと心配。洗脳力のある文章なので、毎度ながら読む側もきちんと自分のアタマで考える必要がある、と思う。