君は、世界がうらやむ武器を持っている

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 208
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479793823

作品紹介・あらすじ

日本にいながらにして、グローバル化に対応するにはどうすれば良いのか?世界を知り尽くす著者が語る、「激動の時代」をチャンスに変える思考法。

感想・レビュー・書評

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  • 田村耕太郎シントピ。

  • う~ん、薄っぺらい(´・ω・`)

  • 最近日本に帰ってきて、今後日本にいながらも自分をグローバル化させたいと思ったので、手にとってみた。これまでの海外に出て戦うという趣旨ではなく、日本国内でどうグローバル化に対応するかを説く。日本は今後、高齢化社会の先進国となる。そのため、高齢化社会の課題が解決できれば、その解決策を持って世界と対話できるようになる。なるほど。

  • 読了

  • チェック項目9箇所。本当に大事なのは「グローバルな視点」を持ちながら、これからの日本社会をデザインしていくことだ。「日本にいて日本を極める」という選択肢もある、国を挙げて英語教育やグローバル化に取り組むシンガポールや韓国と違い、皆が英語を勉強し、世界を目指す必要はないのだ。「将来のために、日本で戦う準備をする」という選択はガラパゴスではない、長期的な視点に基づく、合理的な戦略だ、日本には、それだけのポテンシャルがある。老後を年金が支えてくれるという淡い願望、というより「老後」という概念自体を捨てて、「死ぬまで現役」と気を張ったまま充実した人生を送ることを目指そう。若者がで、介護ビジネスを敬遠する原因の一つ老々介護でも大きな課題であるのが、いわゆる”下”の世話だ、おむつ換えやトイレ掃除が衛生的でなく苦痛の種となってしまう、もし”下”の世話を自動化してくれるテクノロジーが生まれれば、これは介護の世界を変えるだろう。日本は、国内的にはよく問題が指摘される医療でも介護でも、政府がシステムを作って民間企業が実施している、これは諸外国ではありえないことで、実は世界から注目されているのだ。これからの時代の鉄則は「徹底した差別化」だ、自分の強みに立脚した、「自分にしかできないこと」に資源を集中投入すべきだ、日本で生きていくことを想定しても、日本企業の長期雇用は前提としない方がいい、「自ら仕事を作っていく」という覚悟が必要なのだ。公的年金ができておよそ50年、日本の長い歴史の中では、死ぬまで自分で稼いでいく時代が当たり前だったわけだ、その時代に戻っていくだけだ。これからの時代に有利な日本人が持つ美徳は以下の通りだ、・規律ある行動がとれる、・相手の立場に立って考えられる、・感性が豊かでセンスがいい。日本人の中には「日本人は空気を読んでばかりで主張できない」とか「世界が自分たちを低く見ている」などと自虐的に考えている人がいるが、世界が「主張ばかりしてまとまらない国民性だらけ」という現実の方が実は深刻で、規律ある行動は高く評価されるのだ。

  • ・海外に出て、世界のグローバルエリートたちと勝負するのも、出会いや学び、成長がある。しかし、選択肢はひとつではない。日本人に生まれたからには、「日本ちおう武器を磨く」戦略があることも知っておこう。

    ・外に出る日本人と国内を掘っていく日本人。このコンビが各々の持ち場で真剣に頑張れば、日本の総力は間違いなく向上する。

    ・これからは、過去「何をしてきたか」だけでなく、「今、何ができますか?」がより問われる時代だ。そして多様なバックグランドの人とやっていく時代である。

    ・フラットな感覚を持つためには、「仕事が人生のすべてと思わないこと」に尽きると思う。「仕事が人生のすべて」の人は、私情や嗜好を仕事に持ち込む。そうではなく、仕事はプロフェッショナルとしてしっかりやるが、趣味も楽しみ、仕事以外の人間関係や、家族も大事にするという人生のほうがかえってプロとしてクールに仕事に打ち込める。

    ・これからの時代に有利な日本人が持つ美徳“世界がうらやむ武器”は「規律ある行動がとれる」「相手の立場に立って考えられる」「感性が豊かでセンスがいい」の3つ。

  • 日本人でパスポートを保有しているのは24%だけ。
    大きな国内市場を持つ方が世界展開では有利。世界市場にのみ活路を求めなくとも、巨大な経済を支えることができる国内市場を持っていることは、日本企業の世界対応をスポイルしている原因でもあるが、世界で勝てなくても生きていける保険のようなものである。
    台頭するアジアでアメリカが最も恐れるのは単体の国の動向ではなく、主要国の団結。だからアメリカは日中韓が一緒になるのはとんでもない。
    自分の強みに立脚した自分にしかできないことに資源を集中投入すべき。

  • ピンチはチャンス!
    課題先進国日本!

    高齢化社会と聞くと、ネガティブなイメージが先行しがちだが、そうではないと著者は説く。
    “医療消費”など、ビジネスチャンスがたっぷり潜んでいること、
    有用なノウハウや人的ネットワークを持っている高齢者は社会の宝となること。
    若いうちから自分で稼いでいくべき時代の到来を想定し、社会に何で貢献できるかしっかり準備し、自分の能力から心身まで鍛錬していく人間にとっては、高齢化社会は「豊かで明るい時代」に他ならない。

    「死ぬまで働く覚悟」
    それを持てるような仕事ができたらきっと幸せだろうなあ。

    規律の正しさやデザインセンスなどの日本人の強みをいかにして活かすか。
    世界がうらやむ武器を磨いて国内で戦う未来もきっと明るい!

  • 日本は、内需型の社会 
    9割は、国内の需要によって、まかなわれているという事実。

    日本語という障壁があることから、外敵からも守られている。
    スーパードメスティックに生きていくという手は充分にある。

    日本は、課題先進国である。課題を先取りしていければ、
    そのモデルを諸外国に展開することで、世界を先取りできる。

    高齢化に対するバリアフリーでは、世界で最も進んでいたりする。
    (高齢化の話は、一般的過ぎて、面白くなし。)


    年率1%で縮小する世界でもある。
    しかし、世界に出て行くリスクと、どちらが良いのか。

    世界のエリートになれない日本人。
    ありがちなMBAだけアメリカに留学するというだけでは、
    アメリカのエリートには勝てない。
    少なくとも学部からはアメリカの大学で出なければ、
    世界のエリートにはなれない。
    だとすれば、ドメスティックに生きていくのもありである。

    野茂だって、英語はしゃべれなかった。
    技術・知識=自分の専門性がなければ戦えない。
    英語は最低限でも戦える。
    自分しかできないことを徹底的に考える。


    田村耕太郎氏の前作に比べて、
    刺激がすくなかった

    高齢化ビジネスについては、面白くなかった。
    浅い感じがした。
    とはいえ、日本が内需型社会であり、
    スーパードメスティックに生きていくという、生き方もあるというのは、
    ふと、腹落ちした。

    日本語という大きな障壁に守られた
    市場規模があると考えるのは非常にポジティブな考え方。

    市場が小さくなっていく状況では、
    より競争は激化する。
    それは、大きなブランド、もしくは、規模の効果が強く出るか、
    多様化のどちらかだろうか?

  • シニアシフトの衝撃

    p8
    日本は課題先進国なのだ。日本の課題はやがて世界が直面するもので、早めにこれに直面できるのは、経営戦略論でいう「時間の差別化で勝つ」ことになる。
    グローバル化、テクノロジーの進化は、簡単には差別化を許さない。世界のどこかで成功した差別化はあっという間に真似されてします。目指すのは誰よりも早くその差別化に取り掛かるという「時間の差別化」しかない。

    p32
    内にチャンスがあり、それを活かすなら、それは内向きではなく、「戦略」なのだ。
    繰り返すが、日本は貿易立国ではなく、内需大国である。

    2009年のCIAワールドファクトブックによれば、日本の輸出の対GDP比は10.4%。9割近くが内需なのだ。ちなみに典型的な貿易立国はシンガポール。その対GDP比率は164.9%である。お隣の韓国も44.4%、ドイツも36.7%、世界第2位の経済大国中国でも25.1%とある。
    日本はG7ではアメリカに次ぐ内需型の経済大国なのだ。
    富も豊富だ。日本の個人金融資産はざっくり1500兆円。アメリカに次いで世界第2位。
    これに同額近い不動産資産も合わせたら3000兆円近い試算がある。GDPという、いわばフローの付加価値500兆円の9割、つまり450兆円近い内需があり、ストックとして3000兆円ほどの資産を持つ。こんな内需型経済・資産国家は本当に珍しい。

    p42
    深刻化する財政・経済問題は、以下の二つの理由で安全保障にも悪影響を与える。
    ・相対的な経済力がなくなると、関係国・周辺国の日本を見るめが変わる
    ・経済力がなくなると、防衛に必要な予算をつぎ込めない

    p47
    「これからの世界は"エリート"と"パート"と"ロボット"の3つに分かれると思うよ。自分主導で、自分がやりたい仕事をしたかったらエリートになるしかない。エリートにならなければ、エリートの指示で動くパートタイムで働くことだね。パートタイムというのが字のごとく、自分の時間を買ってもらうだけの仕事だ。まあ悪くない仕事もあると思う。エリートとパートの仕事以外はロボットに奪われるだろうね」

    p48
    「悪いが、日本にいてはエリートにはなれないと思う。エリートは自分のペースで、自分の仕事を作り出せるポジショの人間だ。グローバル化とテクノロジーの進化によって、より少ない数の人間で大きな決断をするようになってきている」

    p49
    「日本にいてはエリートになれない」と断言した理由を話してくれた。
    「日本人はローカル採用スタッフとして有能な者はいる。いわゆる有能な使い走りだ。しかし、本社で経営を左右するエリートのポジションにたどりつけそうな者はまだ見たことがない。エリートの使い走りはパートそのものだ。パートで精一杯だったり、そこに安住したりしたら、エリートに登って行くのが大変なんだ」
    とストレートに語る。
    「"大学まで日本で教育を受けて、ビジネススクールだけアメリカ"程度のよくある経歴ではグローバルな組織で戦うのは無理だろう。最低でも高校くらいからアメリカに行って"遠慮ない猛獣"に等しいアメリカの高校生たちは揉まれないと。」

    p51
    「何度もいうが、大学院からでは遅い。大学まで日本で、アメリカのビジネススクールを出てようやくパートになれるかどうかだ。凋落する日本にずっといたら、グローバルな舞台でパートにもなれないから、ロボットに取って代わられるかもよ」

    p58
    彼が今の日本経済に魅力を感じている理由は、
    ・余剰生産力を持つ
    ・アメリカ経済が回復する可能性が高い
    ・円安がさらに進む
    ・人材が過小評価されている
    というもの。今後、中国の大気汚染が深刻化してけば、工場はどんどん閉鎖され、その生産能力は失われてしまうだろう。そうなると、その生産を補えるのは近隣では日本しかない。
    「計画を立てた後、それを正確に実行させるのは日本人が世界一だ」と彼は言う。
    私もそう思う。つまり、「再現性」に関しては日本が世界一なのだ。

    p59
    「計画を立てることや、計画を機動的に変更していくことは、日本人は苦手だと思うか?」と私が問うと、
    「全部求めてはいけない。そんな何でもできる国は世界にはありはしない。自分の強みに立脚し、弱みは他者を利用することで補うのだ。それが戦略だ。なんでも自国でやろうとすると失敗する」
    という。
    「たとえば韓国人。彼らは何かを始めようとする力がとても強い。日本人はその力が弱いと思う。彼らと組めばいい」

    p73
    藤本隆宏
    現場が希望を見出しいているときに、一部の大企業の社長は「もう駄目だ」と言います。それはなぜか。代表選手で言うなら、「日本経済の読みすぎ、NHKの観すぎ」です。マスコミによる根拠の無いネガティブな報道に惑わされ、右に倣えをし、残れたはずの良い現場に「レッドカード」を出してしまうのです。 

    p74
    現場のものづくり教育は、「自分の子どもに教える」くらいがちょうどよく、私が見てきた現場でもそういった年代の方は非常に上手に教えています。まずは地域インストラクタースクールの開設が急務です。
    特に主張したいのは「良い現場は人を育てる」ということです。

    p84
    日本の良さを徹底的に疑い、見定めた上でチャレンジすべきだと思う。なぜなら過去の日本の失敗は過度なナショナリズムからきているからだ。

    p103
    高齢者の方の力が求められる仕事にはどのようなものがあるだろうか?
    私は以下のものを挙げてみたい。
    ・介護
    ・"下"テク開発
    ・高齢者と若者が交流するシェアハウス
    ・教員
    ・農業法人&ベンチャー企業
    ・大企業のドンキホーテ要員
    ・士業


    p111
    子連れで長い海外暮らしを終えて帰国した友人たちによると、東京ほど妊婦や高齢者にやさしい街は無いと口々に語ってくれた。

    p116
    資本力や決断力で劣るわれわれ弱者には「差別化優位」しかないのだ。

    p117
    高齢化対応するために、われわれはどこで高齢者と触れ合えばいいのだろうか?
    ・家族
    ・近くの高齢者施設
    ・高齢者のたまり場

    p120
    田舎がない方々は機会を作り、視察がてら地方都市に小旅行をするのもいい。私の故郷は日本で最も高齢化が進み、国内で唯一これ以上高齢者が増えないといわれる鳥取県である。私には世界の未来が見える。それは、これから世界がゆっくりと鳥取県に近づいてくるからに他ならない。

    p123
    出口社長が今、大学生だったらどのような準備をしますか?
    平凡ですが、「体を鍛える」「英語」「読書」の3つですね。

    p125
    『クアトロ・ラガッツィ』という小説がありますが、過去の日本人がっかに立派であったかということが、よく分かります。

    p134
    自分の強みに立脚した、「自分にしかできないこと」に資源を集中投入すべきだ。日本で生きていくことを想定しても、日本企業の長期雇用は前提としない方がいい。「自ら仕事を作っていく」という覚悟が必要なのだ。

    p138
    英エコノミスト誌が40年後の未来予測をまとめた『2050年の世界』によれば、技術革新による創造的破壊が進行し、「1956~81年までは、『フォーチュン』誌が選ぶ500社のリストのうち、毎年平均で24社が脱落していた。1982~2006年には脱落組が40社に増えている」という。


    p146
    まず大事なのは使えるスキルと経験を身につけるということだ。財務やマーケティング、商品開発という縦割りのスキルも大事だが、(起業するかどうかは別としても)起業家的なセンスが大事になってくる。お金を集め、人材を集め、自分が責任を持ってそれらを管理し、内外の人と交渉しながら案件をまとめる訓練を積んでおこう。

    p164
    ・年上、年下双方が、お互いをプロとしてリスペクトする
    ・仕事が人生のすべてではないと割り切る
    ・プロとしてお互いのスキルを合わせて成果を目指す
    この3点が、これからの時代、最も合理的に成果を挙げる秘訣だろう。

    p175
    佐藤俊介
    日本人がグローバルで勝てるだろうと思われる点を挙げてください。
    日本人だから勝てるということは何一つ無いと思っています。グローバルで勝つということは、人口も多く優秀な人も多い中国やインド、アメリカなどの反骨精神を持った欲に飢えた若者たちに打ち勝つということです。もう誰もが不退転の決意で挑むしかないんですよ。
    ですから強いて言えば、日本人だから有利などという浅はかな過去の遺産を捨て去ることが一番大切なような気がします。

    p177
    日本は内需が大きい上、日本語という聖域に守られた、まさに日本人のためと言い切っても過言ではない国です。日本が話せる外国人なんてホントに少ないわけです。

    p187
    彼らに足りないのは、自分の土台を作り、しっかりと力を蓄えないとそんなことはできないという自覚だ。自らを救えない人間に他人は救えないし、社会にインパクトを与えるためにそれなりの存在にならないといけない。

    p195
    これからの時代に有利な日本人が持つ美徳は以下の通りだ。
    ・規律ある行動がとる
    ・相手の立場に立って考えられる
    ・感性が豊かでセンスがいい

    p197
    日本人の中には「日本人は空気を読んでばかりで主張できない」とか「世界が自分たちを低く見ている」などと自虐的に考えている人がいるが、世界が「主張ばかりしてまとまらない国民性だらけ」という現実の方が実は深刻で、規律ある行動は高く評価されるのだ。


    p202
    NHKのBS1で朝と夜に放送しているワールドウェイブ

    p211
    海外の一流の人間はいざという時、われわれ日本人以上のレベルで"空気を読んで"くる。そのレベルにある人たちにとって、"空気を読む"とは「相手の顔色を読んでそこから相手の行動を分析し、それに応じた対応をする」ことだ。目的は「こちらの思惑通りに、相手に気持ち良く行動をとってもらう」ことだ。

    p216
    「自立・責任・決断」という要素を持った上で、日本の美徳である結束や配慮や空気を読む力が大事なのではないか、ということだ。

    p219
    最後に私のモットーを読者の皆さんに送りたい。
    「明日死ぬ覚悟で生き、永遠に生きるつもりで夢見て計画を立てよ」
    というものだ。

    p225
    横山禎徳
    グローバリゼーションは「連鎖」であるという認識が必要です。「欧米化」ではなく、お互いに地域を超えて染み出し、染みこむのがグローバリゼーション。ゆえに、日本で頑張っていても結果として海外に染み出すことはある。「自分が海外に出て行って踊らなければいけない」ということでは決してない。

    p238
    中島隆博
    若者たちに向けて、身につけておくべきことを教えてください。
    若い人たちは、先人や年長の人がどうやって世界と戦っているのかをつぶさに観察してほしいと思います。

    もうひとつは、「質問する力」を身につけて欲しいと思います。

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著者プロフィール

前参議院議員、シンガポール大学兼任教授

「2014年 『アジア・シフトのすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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