1000人の患者を看取った医師が実践している 傾聴力

著者 :
  • 大和書房
3.19
  • (1)
  • (10)
  • (9)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 120
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479794028

作品紹介・あらすじ

大切な人の悩み相談に真剣にこたえている、自分なりに一生懸命アドバイスもしている。なのに、相手が元気にならない…。そんな経験があるあなたへ。相手が元気になる本当の「聴き方」、教えます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • コミュニケーションの難しさとその基本である聴くことの大切さがよく解る本。ビジネス、組織に通じるところもたくさんあり、期待以上だった。
    ■言語的メッセージ  7%
    ■準言語的メッセージ 38%
    ■非言語的メッセージ 55%
    ①評価的態度 〜ではなく、〜した方がいい
    ②解釈的態度 それは〜になったんじゃないの?
    ③調査的態度 どうして〜になったの?●?▲?
    ④支持的態度 それは素晴らしいことですね
    ⑤共感的態度 そうかもしれませんね、分かりますよ

    共感力と言えるかもしれない。

  • 人は皆、自分なりのストーリーを紡ぎながら世界を理解している。援助者は苦悩者のストーリーを傍らで聴くことしかできない。個々人はストーリー理解でしか世の中を認知できないので、認知変容は当事者しかできないという話。素晴らしい内容でした。

  • 参考図書

  • 傾聴のテクニックというよりも緩和ケアの現場で人生の最後を迎える人達との付き合い方をつづった本。

    人の話を聴くことの大切さがわかります。

  • ・傾聴力とは、苦悩する人を支える技術:スピリチュアルペイン⇒「あなたの生きる意味とはこれこれです」というように、「一般的な生の意味」を答えることは意味をなさない。その人自身がその意味を見出すことが重要!安易な答えはその言葉を発した人の心情を本当に思いやっていれば決して出ない

  • スピリチュアルな苦痛ってなんでしょう。
    おそらく宗教的なベースがある欧米では一般的な概念ですが、無宗教者が多い日本ではわかりにくい概念です。
    このスピリチュアルな苦痛についてわかりやすく書いてある本です。
    大津先生は、緩和医療を専門になさっていらっしゃる方で、1000名以上の患者さんを看取ったそうです。
    スピリチュアルな苦痛とは、生きている価値を問う苦痛だそうです。
    「これまでの自分の人生っていったいなんだったんだろうな」という自分の人生を否定する苦痛です。
    死が近ずくに連れて患者さんは、自分の将来の希望、他者との関係、自律と生産性を失います。
    悪い方にばかり目がいってしまうことになります。
    こんな時に、医療者ができることは傾聴です。
    この本を読んで傾聴力を少しでも磨けたらよいと思います。

  • 2015年7月新着

  • ブッダ 苦しみの原因 四苦八苦
    四苦 生きる苦しみ、老いる苦しみ、病む苦しみ、死ぬ苦しみ
    八苦 愛する人と別れる苦しみ(愛別離苦)、うらみにくむ人と出会う苦しむ(怨憎会苦)、求めるものが得られない苦しみ(求不得苦)、人が人であることの苦しみ(五蘊盛苦)傾聴に必要な技術
    1 その方の一番気がかりとなっていることを聴きましょう
    2 一番の気がかりだけでなく、4側面(身体、精神、社会、スピリチャル)の苦しみを聴きましょう
    3 その方の物語を意識しなから聴きましょう。可能だったら今に至るまでの経緯を話してもらいことです。そこから物語、背景をつかみます

    和顔愛語 

    反復の技法
    反映、正当化、個人的支援、協力関係、尊重

    感情をむき出しにされたとき
     まず、嫌な気持ちを認識する 客観視
     その後、正当化、個人的支援、協力関係

  • No.671

  • 図書館

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

早期緩和ケア大津秀一クリニック院長。茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。2006 年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、2005年より3年間京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない緩和医療、終末期医療を実践。2010 年6 月から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、緩和ケアセンター長を経て、2018年8月より現職。遠隔診療を導入した日本最初の早期からの(診断時や治療中から。対象をがんに限らない)緩和ケア専業外来クリニックを運営し、全国の患者さんをオンライン緩和ケア相談している。全国相談可能な『どこでも緩和』ネットワークを運営。著書に25万部のベストセラー『死ぬときに後悔すること25』(新潮文庫)、『死ぬときに人はどうなる 10の質問』(光文社文庫)、『死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33』(幻冬舎)などがある。

「2021年 『幸せに死ぬために 人生を豊かにする「早期緩和ケア」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大津秀一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×