- 大和書房 (2013年9月18日発売)
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感想 : 38件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784479794073
みんなの感想まとめ
教養を深めるための読書方法を体系的に紹介する本書は、ノンフィクションとフィクションをそれぞれ異なる視点から分類しています。ノンフィクションは12の分野に分かれ、現状分析から専門書まで幅広く取り上げてお...
感想・レビュー・書評
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“教養”、最近では“地頭”なんて言葉でも表現されますが、
具体的にはどういうことなのでしょう。
一言でいえば「価値観の多様性を認識すること」だと、個人的には思います。
“教養があるからこそ、幅広くものを考え、
他人の要望も理解したうえで判断できる。”
教養はたくさんの価値に触れることで育まれる、
それではその“多様な価値”に触れるための近道はというと、
やはり“読書”だと、思います。
多種多様に存在する“本”への触れ方を知り、
推測し、そして許容することが大事ですよと。
読書が知の座標軸を創るとは、ストンと落ちてきました。
“教養を身につける読書の基本として勧めたいのは、
ノンフィクションとフィクションの両方を読むこと”
そして、ノンフィクションから入りましょうというのが、興味深く。
「環境」「日本文化」「政治」「ポストモダン」
「歴史」「哲学」「人権」「宗教」「心理」
「日本語」「自然科学」「自己啓発」
と、12分野に分けた上で、それぞれはじまりの一冊を紹介しています。
詳細は省きますが、読みたい本が順調に増えてしまいました。
で、これを踏まえた上で、フィクション、、“文学”に突入します。
“読みたいと思ったものを、好きなように読むのが文学の醍醐味”
とされて「教訓的に読まない」のが大事だと。
心の赴くままに書き手の想いをすくい上げ、浸っていく。
この基盤になるのは、ノンフィクションから得られる知識なのだな、と。
興味深かったのは、日本と西欧の“物語”へのスタンスの比較。
“西洋の作家にとって物語を書くということは、
世界の再創造に等しい”
“(日本の作家は)自分自身の世界へ、
また、現実世界へ引きずり込むことに神経をくだいている”
西洋はトールキンやムアコックなどが、
日本であれば、漱石や太宰などが、思いつきます。
“教養を身につけたいなら、自分が好きな作品を読むのが一番”
好きこそなれの、というわけでもないでしょうが、
自分が読みたいと思ったものを読むのが印象に残るのは確かです。
ちなみにこちらは、書店をブラウジング中に出会いました。
こういった出会いがあるからこそ、書店巡りは止められません。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者の教養を深めるための読書方法の紹介。
まず、教養とはどのようなものか、読書ができることをまとめて、ノンフィクションとフィクション(小説等)にわけて書いている。ノンフィクションは、12分野に分けてあり、フィクションは世界文学か日本文学かという軸と、人間模様か思想かの2つの軸で分けてある。
巻末には参考資料もあるので、何から読み始めたらわからない人にはよい指針になるだろうし、教養の穴があると思っている人にはそれを埋める場所がわかるだろう。本書を元に、もう少し難しめの読書案内まで読めるといいかなと思った。 -
https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/iwjs0027opc/BB02677584||霞・開架||019/H-56
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本の本
読書 -
不惑を目前にして教養の必要さと教養のなさをつくづくしみじみ噛み締めている仕事バカの自分にカツ!ということで入門書的な意味合いで手に取ったが、入門書としては大変良いでせう。なイメージで、あとは読むだけですよ。と。「多様な価値観を共有できる人こそ、真の教養人と呼ぶのではないか」知識だけあっても、頭でっかちで。フィクションとノンフィクションをバランスよく読むことが大切と。おっしゃる通り、その通り。とりあえず積んでる百年の孤独と無縁・公界・楽を消化したい今日この頃である。
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王道中の王道を往くブックリストだった。
大抵、お勧め本を何百冊か選べと言われたら、奇を衒ったり色気を出したりして、皆が知らなそうな本・異色な本を色々と選びたくなるのが人情なのではないかと思う。
しかし、本書は、そういうブックリストとは全く異なっていて驚いた。本当に直球なのだ。
そのように、本書が、全ての本の分野において、一本軸の通った選書が出来ている一番大きな理由は、本の選定基準にあると思われる。
本書では、ノンフィクションの12分野について、「はじまりの1冊」と「核になる1冊」の2冊を必ず紹介している。
つまり、その分野の「起源」と「得られた成果」が分かる本を紹介しているのが、本書の大きな特徴である。特に、そのジャンルの「ルーツ」を教えてくれているのは、門外漢にとっては道標として心強く感じる。
また、本書のもう一つの大きな特色として、「ノンフィクション」と「フィクション(=小説等)」を別々に紹介し、その紹介量があまり偏っていないことが挙げられる。
そのため、「実用書は読むけど、小説は…」という人も、逆に「小説は読むけど、実用書は…」という人も、参考にして、未知の領域を補完しやすいのではないかと思う。
さらに、小説(フィクション)については、世界文学と日本文学の違い(特徴)についても説明がある。
個人的な話になるが、私が世界文学を読みにくいと感じるようになった理由も、本書を見て理解できるところがあった。
世界文学の読み方の対策も書いてあったので、念頭に置きながら、また世界文学を読んでみるのもいいかもしれない。
特に、世界文学の作家と日本文学の作家を、5タイプに分けて座標軸上にマップリングしている表があったので、好きな日本作家と同じ位置にいる世界作家の作品を読むのが良さそうな気がしている。
以上、まとめると、「これから色々な本を読もう」としている人の、最初のガイドブックとしては、一番と言っていいくらい適している本だと思った。
逆に、「もう既に本は色々読んでいる」という人には、ブックリストとしては物足りなく感じるかもしれない。
私個人の話で言うと、「(背伸びすれば)身の丈に合う範囲で、しかも趣味も似ていて、ちょうどいいブックリストを見つけた」といったところである。 -
133(2016年では10冊目)
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019-ヒグ 300372109
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教養は博識であることを前提にして、相手のレベルで話ができる人
本が沢山紹介されているのでまずはそこから少しずつ読んで行こうと思う -
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著者は仏文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、小学生から社会人までを対象にした小論文指導に携わり、独自の指導法を確立。通信添削による作文、小論文専門塾主宰。現在、多摩大学教授。
教養があるからこそ、幅広くものを考え、他人の要望も理解したうえで判断できる。
教養とつけるのにふさわしい本を読み、自分の読みたいものを的確に探し出して読んでいけば、必ず読書好きになり、教養が身につく。
本書は、上記の通り、読書から教養を積む方法を著者の経験をもとに以下の3項目から説明している。
①教養を人生の武器にせよ
②はじまりの1冊から教養を広げるノンフィクション読書術
③何からどう読むか?文学作品を味わう読書術
どんな本がおもしろいですか?
結構良く聞かれる質問。
そして私も常にその疑問を持ちながら選書している。
全てにおいては何を読むかというとっかかりが一番大切である。
ノンフィクション・文学作品や洋書等幅広い分野について、まずはこれから的な1冊を紹介していたり、分野ごとの切り口や次のステップの本の提示等かなり具体的に本書については紹介している。
何を読み何を学ぶかそして次に何を読むかまでが親切に紹介されている。もちろん本書で紹介されている本を全てその通りに読むというのは時間の制約もあり困難であることは確かである。
しかし、このような本のソムリエ的な良書は少ないため、何を読んだらいいのかと迷ったらまた開いて確認したいと思う。 -
世の中、ちょっとした「教養」ブームみたいになってますが、「教養」って何かの資格みたいにささっと勉強して身につけられるものではないと思うんですよね。
つまり、知識とかスキルのような類ではなく、その人の佇まいというか、存在そのものから立ち昇るオーラみたいなものに近いんじゃないかと。
一朝一夕で何とかなるものじゃなく、やはり日々の積み重ねそのものだと思います。
古今東西、様々な考え方に触れることで、自分自身を相対的に、客観的に見られるようになること。そういうものも教養だと言えるとすれば、本著のような読書ガイドは非常に役に立ちます。
読みたい本を読みたいように読むのがベストだと思いますが、自分の読書の傾向や偏りを把握しながら、時にはめったに手に取らないエリアに進出することでバランスを取ってみるのも、視野が広がっていいなあと思うようになりました。 -
【超速読】
読書法というよりは、何をどのように、どの順で読んでいくか、そのとっかかりを作ってくれる本。つかみにくい教養というものを手に入れる道筋を示してくれそう。
2014.8.27 -
多様な価値観を共有できる人こそ、真の教養人と呼ぶ。
人生の悩みは若い時だけものではない。年を重ねて、経験を積むほどに、悩みが深くなるということもある。そういう時に考え方や視点を変え、自分を取り戻す方を知っているのが教養人の証。 -
ノンフィクションを試してみようと思った。
わかりやすいリストがあるで、読書の幅が広がりそうです。 -
教養がないと嘆く人→芸術,知識を語る言葉をもっていないときに感じる。→自分に足りないものを感じている。→準備ができている。
トルコ旅行にて 海外で思いやりのある人,知的に寄り添ってくれた。
読書のメリット→関心が内外に向かう。
ドストエフスキー「罪と罰」→主人公の行動,殺人,罪を体験,自分も殺人をしかねない→教養のない人ほど,自分を善人と思いこむ。
自分の中にも凶暴な精神があることを認め,だからこそ理性的に抑制している。
揺るがない知の座表軸→特定の本に感化→自分の意見が体系化
30代→このテーマならなんでも語れるくらいに突き詰める。
40代→古典的名著,経験をもとに批判精神をもちながら読む。
50代→これまで読んできたものを振り返ってみる。
①環境 1962年レイチェル・カーソン「沈黙の春」 農薬DDT,煙突の煙→きれい。環境問題を発見した。
②日本文化 日本人の奥にあるムラ社会のあり方
文化は見えないから,無意識レベルまで入り込んでいる。現代人は合理的に清潔に生きているつもり→土地や風土に根ざす前近代的な価値観に従っているにすぎない。
③政治 ざっくり全体像→各論。さまざまな問題(不景気,格差,外交,慰安婦)
マルクス「共産党宣言」「資本論」→難しい 小牧治「マルクス」
④ポストモダン 構造主義→自分が属する集団社会の価値を反映している。
近代化の思想
マルクス主義,実存主義(現実を望ましい方向へ変化させよう)→構造主義(進化だけが重要ではない。未開なものも根は同じで,構造に違いがあるだけ)
⑤歴史
⑥哲学 ニーチェ「権力への意思」
精神と物質がどう関係し合い,結びつくのかを説明するのは限界がある→養老猛司「精神とは物質である脳そのもの」
⑦人権 水俣病,部落差別
⑧宗教 「自分なんて,全宇宙の中のほんの小さな一部なんだ」
⑨心理 教養と自己コントロール能力は非常に近い関係
⑩日本語 曖昧にしか理解していない。ずっと同じ文化の中にいるためなんとなくやり過ごしている。
⑪自然科学 理解できなくても,自分の知らない世界があることを認識するきっかけ
⑫自己啓発
文学は教訓ではない。→小学校の国語は教訓的に読まされる→×「この作品の教えは?」○「作者は何を伝えようとしたのだろう?」
文学=よくわからないけど,すごい→感じる。
西洋の作家 作品の初めで世界をつくる→登場人物紹介→我慢して読み進めればよい。
鬼平犯科帳 江戸時代のサラリーマン→現代の設定ではつまらないので,江戸時代 -
読み方をどうというより、どんな本を読めばいいか、と言った本。ちょっと浅く広くを勧めすぎの感はあるが、読書を始めるきっかけに、どんな本を読もうかという人にはいいと思う。
ノンフィクションと、フィクションをバランス良く、ノンフィクションも12のジャンル、環境日本文化、政治、ポストモダン、歴史、哲学、人権、宗教、心理、日本語、自然科学、自己啓発バランス良く。
おっしゃることに一理あり。繰り返しだが、読書のきっかけには良いと思う。 -
読書を媒体にして教養を身に付けるための考え方が示されている。
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バタイユの蕩尽の思想。
生産過剰になると自ら破壊しようとする。 -
この手の本には珍しくリストが完備されている。読書ガイドなのにその点が漏れている(面倒くさい?)本が多いから特に。
著者プロフィール
樋口裕一の作品
