スタンフォードのストレスを力に変える教科書

制作 : 神崎 朗子 
  • 大和書房
4.07
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本棚登録 : 1395
レビュー : 115
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479794967

作品紹介・あらすじ

「逆境から成長する力」を手に入れる。ストレスを避けるのではなく、受け入れてうまく付き合っていくことでレジリエンスが身につく。「思い込み」を変えることで「身体の反応」を変え、「選択」までも変えてしまう一生役立つ実践的ガイドブック。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。ストレスが悪ではないというのは言葉ではわかってたけど、色々なケースが記されていて参考になった。ひとつは、登山家が強いストレスを受けても「なんでこんな目に」とは思わないでしょう、と言う話。個人的にすごく腹に落ちた。
    理解が浅いかもだけど、要はなんでストレス感じてるか意識しろってことなのよね。そうして、それが自分の価値観や目標のためなら成長につながると。そう思えたら心身に良い影響が出ると。でもそのためには自分が何の道を進んでるのかわかってないといけないわけで、そこはなかなか鍛錬が必要なところなのです。
    あとは逆境に意味を見い出し、逆境から成長するということ。苦しみや痛みはみんなも自分と同じだということ、回復のストーリーを書いてみること…すっごく深くて、中二病の私には難しいぜ。でもすごく為になりました。

  • オーディオブックで読了。
    最初に言っておきます。

    <b>「この本は絶対に読むべき」</b>

    この本は「ストレスに関するマインドセット介入実験」について述べられていて、それがどれ程の影響を我々の人生に与えるかをかなり説得力のある根拠と共に提示されている。

    僕はこの本を読んだとき「もっと早く読むべきだった」と後悔したし、僕がこれまで切り抜けてきたいくつかの「強烈なストレス環境」に価値を見いだすことができ、救われた気持ちになった。(この本の内容がすっと入ってきたのは、辛い経験の中から得たものがあることを実感として持っているからだと思う)

    ストレスと言えば「闘争逃走反応」のイメージが強いが、他にも色々な反応があり、それぞれに身体に起こる反応が変わってくる。

    <blockquote>ストレス反応にはいくつかの典型的な種類があり、各反応によって体に起こる生物学的な変化が異なるため、ストレスへの対処方法もそれぞれ異なります。

    たとえば「チャレンジ反応」が起こると、自信が強まり、進んで行動を起こし、経験から学ぼうとします。

    いっぽう「思いやり・絆反応」が起こると、勇気が強まり、進んで人の世話をし、社会的な関係を強化します。

    </blockquote>

    これらを知っている必要はないが、辛い・悲しい出来事から僕らが何かを得たという実感の中身を、この本は教えてくれる。今後、強いストレスにさらされた時の態度を、ある程度は選択できるようになるかもしれない。(以前、仕事で死ぬほど辛かったとき、上司が「面白くなってきた」と言っていたのは強がりでは無かったのかも知れない)

    この本自体がひとつのマインドセット介入であるので、この本を読んでストレスに対する考え方に変化を生じさせることができれば、それは人生における最高の臭覚になるかも知れない点を改めて強調しておきたい。この本は、絶対に読むべきだ。

  • 「ストレス」=「悪いもの」という等式を疑い、人間の成長にとっては必要な時もある、またはストレスにもよいものもあるという考えに沿って、展開していく本。

    前半のPART1では、1章でストレスは受け取る側の心理が大きく影響することを指摘し、2章ではストレスが悪者とされた歴史的経緯とストレス反応は1種類ではないことを指摘している。また、「闘争・逃避反応」のメリット・デメリットの指摘と、他の反応として「チャレンジ反応」「思いやり・絆反応」はつながりを強化することを指摘している。3章は、忙しさなどのストレスが役立っている例を紹介している。

    後半のPART2では、4章で「向き合う」として、「脅威反応」を「チャレンジ反応」に変えることや手段に変えることの大切さを説いている。5章の「つながる」では、特に女性がストレスを感じると話をしながら共有する例などを示しながら、ストレスがむしろ人間のつながりを強める働きがあることを、災害時などに赤の他人を助けることなどを通じて指摘している。6章では「成長する」として、つらい経験を成長に生かすように考えることができるようにと説いている。

    ストレスとストレス反応が動物実験等で悪者にされてから1世紀あまり経っているが、よくよく考えてみるとストレスの良い面・悪い面、反応の良い面・悪い面がある。これらを考えることもまた重要であると思わされた1冊だった。

  • レジリエンスについて、解説、事例紹介、研究成果の紹介。研究の具体例が多い、多すぎて食傷気味。だんだん研究事例の結果が予想できるようになる。
    事例が多いことは理解を助けるが、複数回読み返す時は、ポイントのみに絞りたくなる。読みながら付箋やマーカーで記しておけば良かったかも。こういう場合、ダイヤモンド社の編集だと、ポイントと事例が分かりやすくまとめてあって分かりやすくなってるなぁ、と感じた。
    途中で、考え方や効果についてアドラー心理学と共通点が多いことに気づいた。

  • ストレスの原因となっている経験や事象の良い面にも目を向けることが、耐ストレスの向上だけでなく、健康面にも良い影響を及ぼすことを、多数の研究成果とともに示しているので、説得力のある内容になっている。
    考え方は、認知療法に似ていると思った。
    具体的なエクササイズも記載されており良本であると思うので、ポイントはPDF化したが、購入して常に手元に置いておきたい本である。

  • ストレスは害だと考えるから、健康に悪影響を与える。考え方を変えることで、ストレスを力に変えよう。

    ストレスへの反応は3種類ある。
    闘争 逃走反応
    チャレンジ反応
    思いやり絆反応
    自分がストレスを感じているときに、上記のどれに該当するのか冷静に自分を見つめてみよう。

  • 前作「スタンフォードの自分を変える教室 スタンフォード」では意思力をいかにして鍛えていくかについて説いていた。意思力を鍛えるためにストレスは有害であるとしていた。しかし、本書ではストレス自体が有害であるのではなく、そのとらえ方と、逆にストレスによって力を得ることができるということが、研究によってわかってきた。
    この本では具体的に、どのようにしてストレスを力に変えていくのかも書いてあり、実際の私自身の生活や仕事でのストレスへに対しても有効であると感じました。

  • また、レビューを書きなおすつもりだが、まずは読み終わって気づいたことを記載する。
    とにもかくにも、ストレスに打ちのめされそうだと思っている人は、騙されたつもりで期待を持ってこの本を読んでほしい。ストレスとともに生きる、そして幸せになる研究成果の発表会だ!
    そのうえで、僕にとっての今後の課題として、「世間」学と社会企業家精神、シェア社会の視座から「絆とストレス」の関係を考察してみたいと思ったことと、特にストレスにより強化される絆による奉仕精神の高揚について考察してみたいと強く感じた。

  •  現代社会はストレスフルな社会である。全ての人が何らかのストレスを抱えて日々を過ごしていると思う。中にはストレスから体調を崩している人もいるだろう。自分もストレス由来の体調不良を経験しているため、この本のタイトルにはとりわけ惹かれるものがあった。
     本書の著者は心理学者のケリー・マクゴニガル博士。以前は「ストレスは体に悪いもの」という認識の下で、ストレスを減らす啓蒙活動をしていたそうだが、とある論文で「ストレスは体の役に立つ場合もある」というデータを見て考えを改めたそうだ。そんな博士が執筆しているだけに、本書にはストレスに対して間違った認識が広まった理由や、「ストレスが必ずしも悪いばかりではない」ことを裏付ける多数のデータが紹介されており、非常に説得力がある。
     特に新鮮だったのが、ストレス下では人は思いやりや絆を強めようとする場合があること。どちらかというと人はストレスによって利己的になると考えがちであるが、「情けは人のためならず」と言われるように、利他行動をとることで人はもっと強くなれるそうだ。
     ただし、ご注意いただきたいのは「ストレスが必ずプラスになる」とか「ストレスを積極的に受けるべき」と言っているわけではない。生活の中でストレスが避けられないのであれば、考え方次第でよりよい人生が過ごせることを示しているだけである。

  • 本書では、研究成果に基づきストレスに対するいくつかの認識を改めることを勧めている。ストレスの定義を「行為」と「反応」分けることから始まり、理解の方法とつきあい方が地の文と「エクササイズ」と呼んでいる部分でわかりやすく説明されている。ここまでのプロセスの実施後、他者と共有することも求められている。

    「ストレスは健康に悪い」と思うとリスクが高くなることを示した上で、それを減らしたり、避けたりするのではなく、考え方を改めて受け入れることが最善の対処方法という。具体的には、各自の人生観による信念を踏まえた「マインドセット」(思い込み)を強化することで、レジリエンスが高まり、感情や考え方が変化する、とのこと。覚えておきたい知見を以下に引用した。すぐに効果得られなくとも意識していきたい。ただこれまでに「逆境の恩寵」という言葉でイメージを持っていたことに重複もあった。

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著者プロフィール

ケリー・マクゴニガルKelly McGonigal, Ph.D.米スタンフォード大学の心理学者。専門は健康心理学。ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。心理学、神経科学、医学の最新研究を応用し、個人の健康や幸福、成功、人間関係の改善に役立つ実践的な方法を提供する講義は人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に送られる「ウォルター・J・ゴアズ賞」をはじめ数々の賞を受賞。「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。心身相関を重視する立場から、グループフィットネスやヨガの指導も行っている。TEDプレゼンテーション「ストレスと友達になる方法」は1100万超えの再生回数を記録し、“プレゼンの名手”としても知られる。大学で講義するかたわら講演や執筆活動も精力的に行い、2012年に日本で発行された著書『スタンフォードの自分を変える教室』が60万部を超すベストセラーとなり、ビジネス書の年間ベストセラー1位(2013年、日販・トーハン調べ)に選ばれた。

「2016年 『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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