アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉

著者 :
  • 大和書房
3.22
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本棚登録 : 299
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795346

作品紹介・あらすじ

「ご褒美」がもたらす本当の効果、自分の意見のある子、ない子の差、小学生で成績が頭打ちになる子の特徴、私の母の「脅し文句」、多少のウソも方便、子どもの競争心はこんなときに育まれる-歯磨きのように、勉強を「習慣化」させる一言とは?

感想・レビュー・書評

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  • これ、どっちかって言うと「現役で東大に合格した俺と弟を育てた我が母親の言葉」ってタイトルの方がいいのでは?

  • アドラーの目的論を引用しながら、ケースバイケースで具体的な対応方法(会話)の例を提示ているスタイル。
    前半はまだ良かったが後半に行くにつれ正直読むに耐えなくなってきて、本書のような声がけをされて育つ子供がかわいそうにさえ思える。

    例えば、、
    ・「我慢できた子は大学進学適正試験の成績がよかったという結果が出たということです」など、相関と因果を混同した乱暴な結論を以って読者に納得を促している。同傾向は随所に見受けられる
    ・「親が「東大出身者より、おバカタレントのほうがかっこいい」という価値観を持っていたら子供が勉強しなくなるのも当然です」という、目を疑う主張に、本書がいかに多様性を排除する思想に基づいているかが伺える。他にも、随所に人を見下すことをよしとするような子供への声がけがある。著者が根本的にそのようなマインドなのではないか?と勘ぐってしまう。
    ・「現に、日本の大学には魅力のある教授がいないという定説がまかり通っており〜」という根拠のないことも平気で記す。教育のための書籍でこういったステレオタイプな主張を明記するのは正しいだろうか?
    ・「運動ができなくても、勉強さえできればいい。勉強ができたほうが、後で偉くなれるんだから、何の問題もない」というのも、確かに短期的には劣等コンプレックスに陥らないためのいいアプローチになあるかもしれないが、長期的に考えたとき本当の意味で本人を勇気づけることになるのか?多様性を受け入れることができるのか?など疑問を抱く

    などなど、、、
    もちろん前後の文脈を抑えた上で議論すべきだが、やはり読み直しても違和感しか無い。
    その「言葉」を受けた方はそれが全てで特に子供にはインパクトは大きい。本書を参考にしようと思う方は鵜呑みにしないことを勧めたい。
    全体的に悲しくなるような文面が多く残念だった。。。

  • 東大に行った人は素晴らしい人間
    バカはカッコ悪い
    参考になるところもあったけど...
    私の価値観とは合わないところがたくさんあった。
    勉強ができない人をバカにしているように感じる。

  • 共感しかねるところも多々あったけど、「子どもの関心に関心をもつ」や「親がまず勉強する」など当たり前だけどとても大切なことは改めて実践しようと思う。
    「大人と子供は対等」である、という考えも新鮮。

  • うーん、、、節々に共感出来ない考えが見られ、あまりスッと入ってこなかった。

    先生の教え方が悪いからだよ。勉強しない人はかっこ悪いね。こんな考えしか出来ない人はバカだね。この場合は謝った方が得だよ。

    等、人を見下していたり、差別を助長する声掛けの数々、、、ちょっとびっくりした。

  • 息子たちがとにかく勉強を嫌がるようになり、自分から勉強する子なんか居るんかいな、と思いながら読みました。読んでいたら勉強が出来る方がそりゃ良いけど、勉強よりもそれよりも子ども一人ひとり、単体で考えて褒め欠けてたなぁ。てめちゃくちゃ反省した。
    あと、真実であることを信じるのは愚かで、真実はいつでも変わる←みたいなとこはグサッときた。出来事をどう捉えるかは自分次第で、私自身は自分で想って、考えて、行動したいし、子どもらもそうあって欲しい←と思ってるから、いつか子どもたちが悩んだ時はこれを使おうと思った。

  • 一時アドラー心理学が流行ってたときの本かと。勇気づけ、成長願望、原因論ではなく目的論、といったアドラーでよく聞くことに加え、著者の個人的体験や考えが入る。それは同意することもあれば、どうかな…ということもあったけど、まあ参考までに。

  • 内容にあまり共感できなかった。受験に勝ちたい人、勝たせたい人は読めばいい。

  • 「バカは将来自分が困るよ」と教えてあがられるのは親しかいない、という言葉は刺さる。子どもが背伸びをして大人の会話に混ざろうとしたときに子ども扱いせずに一人の人間としてちゃんと相手をするべきなのは頭では分かっているけれど、ついつい邪険にしてしまっている自分に反省。「少し金銭的に無理をする場面があっても、たまには贅沢な経験をさせることが将来プラスになる」には納得。

  • タイトルは「自分から勉強する子」だけれど、勉強に限らず、子どもがいきいきと成長し、困難を乗り越えられる力が身につくための、親のアシストの仕方が書かれていてとてもよかった。

    他のアドラーの子育て本も読んでみたいけど、ほぼ同じ内容かな?

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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